【修羅の門】神武館の四鬼竜にして天才・海堂晃との激闘を振り返る!

【修羅の門】神武館の四鬼竜にして天才・海堂晃との激闘を振り返る!

前回は主人公・陸奥九十九と戦うために神武館の四鬼竜が本部道場に集結して、増畑・泉・陣雷と繰り広げた仕合いについて紹介しました。今回の記事では、真打ちとなる神武館の天才と言われる海堂晃との激闘について記事にしていきます。この戦いをもって、九十九の修羅の門は開いて修羅の道を歩み始めます。


『修羅の門』とは?

修羅の門

神武館・実力ナンバー2の陣雷が倒される

九十九が神武館本部にやってきた道場破りが倒したことから始まり、その圧倒的な強さで、指導員・木村や四鬼竜の増畑・泉・陣雷にも勝ちました。いよいよ神武館の実力ナンバー1で、天才と呼ばれる海堂晃との仕合いが始まろうとしたとき、神武館ナンバー2の陣雷との戦いで満身創痍となっていた九十九を心配した舞子が涙しながら二人を止めたため、両者の対決は日を改めて行なうことになりました。
しかし、神武館館長である龍造寺徹心は、海堂に対して「命拾いしたのう」と言い、海堂も「ええ。」と返して徹心の言葉を認めるのでした。陣雷を倒したときに九十九は陸奥圓明流の技をつかって倒しており、あのまま満身創痍の体ながらも仕合いをしていたら、九十九がつかう正体不明の技に海堂は敗れていたというのです。
その会話を聞いた舞子は自責の念にかられて九十九を見ますが、九十九は「日を改めても俺は勝つ」と言ってニヤリと笑みを浮かべるのでした。

二人が対決するまでの日々

九十九と海堂の仕合いは日を改めることになりましたが、両者が戦うまでに過ごした日々について振り返っていきましょう。

九十九と木村の会話

最初は九十九のことを気に入らなくて、勝負をふっかけ、その挙句に腕を折られただけではなく、あまりの恐怖に気まで失った木村。しかし、九十九と戦ったことで、肌で感じるものがあったのではないでしょうか。
木村は神武館の指導員のため、本来は海堂を応援する立場にあります。海堂と九十九との勝負が着かないうちに、神武館の敵といえるはずの九十九に応援と受け取れるような言葉をかけていて、木村自身も仕合いを経て人間的に成長したように感じられます。

海堂晃の山籠もり

海堂は九十九の無空波をかわせるようになるため、山籠もりをして、無空波をかわす訓練を始めるのでした。山で始めた訓練は、矢尻がないボーガンを自分の腹部に向け、お付きの門下生に撃たせて、その矢をかわすタイミングを掴むという過酷なもの。当然、至近距離で放たれるボーガンの矢をかわせるはずもなく、矢尻がないとはいえ、海堂の腹部はズタズタになりました。
なかなか訓練の成果を挙げられず、焦った海堂は矢尻をつけたボーガンを撃つようにお付きの門下生に指示します。矢をかわせなければ致命傷を負い、命を落としてしまうかもしれませんが、海堂は「その極限にまで高まった緊張感が神の領域の見切りを可能にする」と言います。もちろんお付きの門下生は拒否しますが、海堂は無理にでも引き金を引かせようとして、その弾みでとうとうボーガンの矢は撃たれてしまいます。
ボーガンの矢は海堂の体を貫いたかのように見えましたが、ギリギリのところでかわしていて、とうとう至近距離で撃たれるボーガンの矢をかわすことに成功するのでした。

いよいよ激突!河原での真剣勝負

山籠もりを終えた海堂は決着を着けるため、早朝のまだ日も昇っておらず、外は暗い時間に、九十九を近くの河原に誘い出します。只ならぬ気配に気づいた舞子は、海堂・九十九の二人を追って河原に向かうのでした。そこには両者の戦いを見守るため、すでに館長・徹心と指導員の木村がいて二人の様子を伺っていました。
舞子は疑問に思って徹心に「なぜ道場ではなく、こんな場所で戦うの?」と尋ねるのですが、徹心は「道場でやれば、所詮は仕合い。二人がやろうとしているのは、ルールはない命を懸けた真剣勝負の果し合い」と答えるのでした。それを聞いた舞子は、再び九十九と海堂を止めようとしますが、なぜか声を出せずに両者に割って入ることができません。
九十九と海堂はまだ対峙しているだけに見えましたが、すでに周囲は二人の気が張り詰めており、両者の真剣勝負は誰も止められないのでした。

九十九と海堂の熾烈な攻防

普通なら飛んできた石に意識が向かってしまうため、蹴りをモロに受けてしまうのですが、九十九は石をかわさず、そのうえで本命の攻撃である蹴りをも防ぐといった機転をみせたのです。続いて九十九が海堂に攻撃を仕掛けますが、海堂は華麗な動きをみせて、九十九の攻撃を全てかわしてしまいます。もともと見切りの天才と言われる海堂ですが、山籠もりの成果で、至近距離で撃たれたボーガンを避けられるようになったことで、さらに相手の攻撃をかわすことにも磨きが掛かっています。
次は海堂が攻撃に移り、左右の回し蹴りを瞬時に叩き込む双竜脚を放つのでした。これまで圧倒的な力を見せてきた九十九であっても、片側の回し蹴りは防ぐものの、もう片側の回し蹴りはまともに受けてしまうのでした。
そして、海堂は「そろそろ無空波を打ってみないか?」と九十九に言い放ち、それに応えるかたちで、九十九は陣雷を倒すのにつかった陸奥圓明流の技を繰り出します。九十九が海堂の至近距離から放った拳は、海堂の脇腹を沿うように流れ、かわしたかのように見えましたが、それでも海堂は大きなダメージを負いました。しかし、海堂は「見切った。次は完璧にかわす」と言います。
海堂は九十九の陸奥圓明流の技を誘うように、至近距離での接近戦に持ち込み、九十九は再び必殺技を打ちます。海堂は言い切っただけはあって、とうとう今度は九十九の攻撃を完璧にかわしてみせました。

本当の無空波とは?

そんな攻防が続いたことで、海堂は本当の無空波など存在しないと確信をもちます。そして、九十九は海堂の腹部に拳を添えますが、海堂はこれまでと違い、右拳ではなく、左拳を添えていることに気付きます。しかし、左右の手を変えただけで、特別に何か変わるわけでもなく、再び九十九の拳から放たれたものを海堂はかわしてみせるのでした。
これで九十九に切り札はなくなり、海堂は反撃に転じようとした瞬間、なぜか海堂の動きが止まり、そのまま倒れてしまうのでした。九十九は本当の陸奥圓明流奥義・無空波を海堂に打ち込んでいたのです。
海堂は確かに左拳から放たれたパワーを避けたように見えましたが、九十九は腹部に押し当てた瞬間に左拳を高速で振動させており、その振動が体を通し、海堂の脳に衝撃波として叩き込まれていたのでした。これこそが本当の無空波であり、人智を超えた陸奥圓明流奥義の本当の姿だったのです。
こうして九十九は立ち合いに勝利しましたが、海堂との戦いを通じて心境が変化。強敵との戦いを心の奥底で求めている自分自身や、陸奥圓明流を継ぐ者としての覚悟を固めて、これから修羅の道を歩むことを決意します。九十九の修羅の門は、この瞬間に開かれたのでした。

『修羅の門』海堂晃との激戦を読み直そう!

修羅の門 圓明流の奥義編 アンコール刊行! (講談社プラチナコミックス) | 川原 正敏 |本 | 通販 | Amazon

まさに今回の記事で紹介した内容が掲載されたアンコールコミックです。格闘技界における陸奥圓明流の伝説が幕を開け、主人公・陸奥九十九の修羅の門が開くまでのエピソードとなります。

今回の記事では、神武館の最後の砦で、四鬼竜の海堂晃との立ち合いを紹介させていただきました。海堂晃は物語のキーパーソンとなる人物で、立ち合いの後には再び拳を交えることを誓います。その約束はストーリー展開に大きな意味をもつようになり、いずれは最強の宿敵として再び九十九の前に現れることに。
ぜひこの機会に九十九と海堂の戦いをご覧になって、『修羅の門』の予習・復習をなさってくださいね。

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格闘 1987年

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