「珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-」とは?
漫☆画太郎さんによって、1990年から週刊少年ジャンプに約1年半に渡って連載されていた漫画コンテンツとなります。圧倒的な個性を誇る画風やパロディといった要素で、多くの読者の心を鷲掴みにしました。
長期連載されたコンテンツではないため、一般的な知名度という点では弱いですが、現在でも熱狂的なファンに人気を支えられており、連載終了から約17年の年月を経てOVA化され、その7年後には実写での映画化をも実現しています。
「珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-」の設定・ストーリー
基本的には西遊記がモデル
珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-
三蔵法師とは呼称されずに「玄じょう」と呼ばれており、孫悟空に至っては「山田太郎」となっていて西遊記とは大きく異なり、当時はまだ週刊少年ジャンプに「ドラゴンボール」が連載されていたこともあって、主人公の名前が重複してしまうから変えなければならないという背景があったそうです。そのため、原作者である漫☆画太郎さんがやけくそで名付けたという逸話が残っています。
凶悪な山田太郎
こうして二人での旅が始まりますが、太郎は妖力こそ封印されていますが、性格は凶暴のままで、体力的にも人間よりも遥かに強い力を持っています。そのため、太郎は玄じょうを殺そうと企てたり、玄じょうが目を離した隙にあちこちで問題を起こすといった展開に発展していきます。
珍遊記-太郎とゆかいな仲間たちの面白いポイント
漫☆画太郎さんによる独特の画風
上手なのか、下手なのか、それすらも読者に困惑させる独特の画のタッチは珍遊記の面白いポイントだといえるでしょう。
流行をパロディとして取り入れている
珍遊記が連載されていた頃は、ドラゴンボールでは屈指の名場面と言われるフリーザ戦を迎えていました。そこで珍遊記でもこのような場面が描かれていました。
さらに、本編で登場した呪文(魔法)も紹介させていただきます。
こちらはWikipediaから抜粋させていただきましょう。
ハッキリ言って、この一覧を見てるだけでも笑ってしまいます。
ここでもスカウターなど、「ドラゴンボール」のパロディが見受けられますが、さらには有名人の名前をもじった名称まであって“やりたい放題”といった感じです。
善人が存在しない悲しい世界
珍遊記において、善人と呼べる存在は皆無に等しいことも面白いポイントです。
色々と人助けをする玄じょうは、善人といえば善人なのかもしれませんが、戦闘のときや気分が悪いときには態度を一変させます。
珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち-まとめ
まだまだ珍遊記の面白いポイントや魅力はある、というミドルエッジ読者はいらっしゃるかもしれませんね。
とりあえず、今回の記事ではこの辺で締め括りたいと思います。
やはり抜群のインパクトがあって、名作と言われる理由も、現在もファンが多いことにも納得させられます。
原作コミックを読むと、OVAや実写での映画作品も観てみたいですね。それは別の機会でご紹介できればと思いますので、また楽しみにしていてください。