1989年4月13日から6月29日に放送されたのは、浅野ゆう子初単独主演作品「ハートに火をつけて!」。当時の浅野ゆう子といえば、そりゃもう飛ぶ鳥を落とす勢いでしたからね。この作品も当然ヒットしました。
ハートに火をつけて!
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それにしても柳葉敏郎はイイ役だなぁ。。。で、大きな話題となったのは浅野ゆう子がカラオケで歌うシーンです。そのレパートリーがもう、中島みゆき「わかれうた」、郷ひろみ「お嫁サンバ」、都はるみ「北の宿から」、キャンディーズ「年下の男の子」、吉田拓郎「結婚しようよ」に井上陽水「夢の中へ」などなど実に多彩で、ほぼ毎回歌いまくっているんですよ。
タイトルの「ハートに火をつけて!」ですが、「ハートに火をつけて」と言えば、ロックファンの間では言わずと知れたアメリカのバンド、ドアーズの名曲。1967年の大ヒット曲です。主題歌は杏里の「Groove A・Go・Go」なのですが、挿入歌としてドアーズの「ハートに火をつけて」が流れるという、ちょっとしたサプライズがあります。
同・級・生
柴門ふみの漫画をドラマ化した「同・級・生」。1989年7月3日から9月25日まで安田成美主演で放送されました。これ原作の漫画がバツグンに面白く、待望のドラマ化だったんですよね。
同・級・生
有名広告代理店に勤める鴨居透(緒形直人)と学生時代の同級生の名取ちなみ(安田成美)を中心に、すれ違う男女の恋愛模様をロマンチックに描いた
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安田成美も良いのですが、相手役の、優しいというか、優柔不断というか、トレンディドラマを象徴する男性像を緒形直人が実に見事に演じているんですよ。
バブル期に実際このようなタイプの男性がモテていたかといえば甚だ疑問ではありますが、トレンディドラマの主役といえばこのタイプですよね。
おそらく現実社会においてはバリバリでイケイケが主流だったので、こうしたタイプの男性がドラマで好まれたのはその反動のような気がします。
主題歌「GLORIA」が大ヒットし、一躍ZIGGYはメジャーになりました。ポップな曲とはいえ、ZIGGYのようなロックンロール・バンドが一般的な人気を集めたんですからねぇ。音楽のプロモーションとしてもトレンディドラマは最強でしたね。
愛し合ってるかい
80年代最後を飾るのは1989年10月16日から12月18日まで放送され、平均視聴率22.6%、最高視聴率26.6%を叩き出した「愛しあってるかい!」です。
「愛しあってるかい!」というのは、当時人気だった今は亡き忌野清志郎が率いたバンド「RCサクセション」がライブで呼びかけていた有名なセリフからとられたものでしょう。そう言えば、トレンディドラマって既存のものを結構流用してますね。だからとっつきやすかったのかもしれません。
愛しあってるかい!
この時期、軽い男を演じさせると右に出るものは居ない陣内孝則が、またしてもやってくれました。そして相手役はキョンキョン。もちろんカワイイです。最高にキュートです。キュートという言葉はこの時期キョンキョンのものでした。と、思いますよ。
共演は柳葉敏郎、近藤敦、藤田朋子、田中律子、和久井映見などですね。
う~む、トレンディドラマってやっぱり楽しい。出来ることなら現代版のトレンディドラマというものも観てみたいです。ただ、活字離れと言われて久しく、最近ではテレビからも離れていってますからねぇ。これでは、なかなかドラマのブームは起こりにくいでしょうねぇ。。。
テレビドラマのファンとしては、頑張ってまたブームを起こしていただきたいものです。