最近辛いものにハマり、毎日お腹を壊しているたかなし亜妖です。笑
皆さん知ってますか、ブルダックポックンミョンという韓国の炒め麺を。
韓国人でも辛い!と評判のインスタント麺で、辛ラーメンなんて比じゃありません。
辛いけどウマい~というが癖になります、ぜひ気になる方は食べてみて下さいね。
ただお腹壊し過ぎて、映画館に行くのも地味に躊躇したワタクシでしたとさ。ちゃんちゃん!
(そういう時に限って3時間近くある映画とか観に行っちゃうチャレンジャー)
ペットセメタリー

「死」と「愛」と「悲しみ」にスポットが当たる作品
さて、今回はスティーブン・キング原作の「ペットセメタリー」についてご紹介致します。

本当は番外編として、最近公開されたリメイク版「ペットセメタリー」を執筆しようと思っていたのですが……
なんかその……個人的にはめちゃくちゃチーンって感じでして……。笑
いや、あくまで個人的な意見ですから……絶賛する人、面白かったと言う人もたくさんいるはず。
でも80年版、90年の続編を観ているコッチからすれば完全に「うーん」という作りだったというね( ;∀;)
だから80年版を紹介しようと思った所存でございます~。
セメタリ―とは墓地のこと。教会に属していない墓地を指しますね。つまりペットセメタリーとはペットの墓地、ということになります。
主人公ら一家がシカゴから田舎に引っ越してくるのですが、ペットの墓地が家のわき道に存在するのです。
家の近くに墓地、となると非常に怖く感じますが、決してバタリアンみたくゾンビがわんさか出てくるわけではありません。笑
ゾンビがワー!系の話ではないので、ホラーが苦手な人でもある程度は観られると思います。
スティーブンキングってホラー作家なんですけど、心理的にゾワゾワくるものが多いので、視覚的に超びっくり!というのはあんまり無いような。
今回のペットセメタリーも、ホラー要素だけでなくどこか考えさせられるポイントがあちこちに散りばめられているのです。
恐らく子供を持つ人、ペットを飼っている人は特に深く考える部分があるんじゃないかな。
ホラー要素は少ないのですが、80年代の映画のわりにグロい!!!
いっててててて……となるシーンがややあるのでそこは要注意です。ワタクシも「いでで!」ってなったところ、ありますから……。

ついつい足首をね、押さえてしまうよね。いくら作り物と分かっていても……。
幸せな一家がシカゴより到着
物語は幸せな5人の家族(ペット含む)が田舎に引っ越してくるシーンから始まります。

騒がしい都会とは打って変わって、森林も多くのどかな土地。これからの暮らしに期待を馳せる医者のルイスと妻のレイチェル。
長女のエリーと息子のゲイジも少しはしゃいだ様子で笑顔を浮かべています。
しかし気がかりなのが家の前に一本の道路があり、大型のトラックが行き来していること。
そして家の横に、何やら暗いわき道が存在すること。
早速ゲイジが道に出てしまい、危うく轢かれそうになってしまいます。
そのピンチを助けてくれたのが、隣人のジャドでした。

田舎にも関わらず、オリンコ社のトラックが日夜道路を走っているのです。ガードレール等は一切ありませんから、こちらで注意する他ありません。
隣人のジャドは親切で、後日わき道にあるペットセメタリーについても教えてくれました。
先程の道路により、轢かれてしまうペットが多くいるんだとか。彼らを弔うためにあり、手作りのお墓がズラリと並んでいます。

墓地は子どもが書いたのか「Pet Sematary」、ペットセマタリーと綴りが見事に間違っています。笑 かわいい。
ジャドもこの墓地に愛犬スポットがいるようで、エリーにお墓とは何か分かるかい?と説明します。
彼曰く「お墓は死者たちがお話をするところ。墓標に文字があり、死を知らせながらゆっくり休むところだ」と。
これにはあまり、レイチェルは良い顔をしません。「ペットのお墓なんて子どもたちを悲しませるだけ」と、死を教えようとするジャドに反発するのです。

エリーはまだまだ幼い子ども。「死」というものについて教えておくべきか、悲しいからある程度の時が来るまで知らせないでおくか……という心理がぶつかっていますね。
「死」について教えるのって難しいですよね。親御さんが悩む課題の一つなのでしょう。だからレイチェルの気持ちも、分からなくはありません。
ペットセメタリーを訪れた夜、エリーはルイスに尋ねます。
「もしチャーチが死んだら、あの墓地に入れられるの?」
チャーチとは飼い猫の事。いくらエリーが幼いと言えど、ずっと一緒にいられないことは分かっているのです。
ルイスは「大丈夫、チャーチは元気さ」と返答しますが、「でもずっと元気なわけじゃないでしょ」とエリー。
墓地へーに足を踏み入れ、ジャドの教えから「死」をリアルに感じ始めたエリー。
ルイスもレイチェルも、複雑そうな表情を浮かべるのでした。

チャーチだにゃん。ロシアンブルーのもこもこ具合が可愛いですね。
ペットセメタリーの禁忌
ある日の事、ルイスの病院に青年・パスコーが緊急搬送されてきます。

グエー!脳味噌丸見え!ビロビロに出ちゃっていますね……。
頭がパックリと割れ、見えるもんも見えちゃっているので助かる確率はほぼゼロ。
沈黙が流れたその瞬間、突然パスコーが起き上がり息を吹き返します。
「男の心ってのは岩のように固いものだ、ルイス。また……あんたの前に現れる」
という謎の言葉を残し、彼は亡くなっていくのでした。
奇妙に思っていると、その夜はルイスの元に亡くなったはずのパスコーが出現。

自分の事を助けようとしてくれたお礼だと彼は言い、あの墓地へへルイスを誘います。
パスコーは「あの境界を越えるな」「境界の向こうの土地は腐っている」などと説明し、まるでペットセメタリーについての警告を促しているかのよう。
ルイスは夢と勘違いし、起きた瞬間はホッとしたのですが……起きると足元が土まみれ。

パスコーと墓地へ行ったのは、夢ではなかったようです。
まるでルイスに追い打ちをかけるように、後日ペットのチャーチがジャドの家の前で亡くなってしまいます。
あれだけエリーが可愛がっていたペットは、首の骨が折れて変死していました。
本当ならエリーに真実を伝え「チャーチは亡くなった」と言わなくてはなりません。しかしタイミングも悪く、レイチェルやエリー達は感謝祭でシカゴに戻っています。
感謝祭を壊したくない、エリーを悲しませたくない一心で、ルイスはチャーチの死を隠し通そうと必死。
そんな彼の心に同情してしまったのか、ジャドはルイスに道具を持たせ、ペットセメタリーへと向かいます。

なんとその場所は、パスコーが警告していた「境界」だったのでした……。
人は死を受け入れることさえ難しい
娘のためを思って禁忌となる地へ足を踏み入れてしまったルイス。そして加担してしまったジャド。
この先どんなことが起きてしまうのか……続きは本編でお楽しみくださいませ。
ただこの物語のミソは「誰も悪くない」ところ。誰しもが考えそうなことだからこそ、よりリアルに思えてしまうのです。
「死」を受け入れることは、恐らく人間が生きている中で最も難しいことでしょう。悲しいことだからこそ、子どもにはまだ教えたくない……という心理が働くのも無理はないと思います。
しかしそれがどんな悪夢を引き超すのか?幸せな一家は無事に平和な暮らしを取り戻せるのでしょうか?ぜひご覧下さい!
ちなみにペットセメタリーというタイトルですが、動物がバンバン出てくるわけでは無いのでご注意を……。笑
猫のチャーチは可愛いですよ!リメイク版はロシアンブルーでなく、めっちゃくちゃもふもふの長毛種ニャンコになってて、ちょっと笑いました。笑