さぁ、ご覧ください。今や伝説、「必殺シリーズ」80年代後半(その①)に放送されたのがコレです!

さぁ、ご覧ください。今や伝説、「必殺シリーズ」80年代後半(その①)に放送されたのがコレです!

根強い人気の時代劇「必殺シリーズ」。作品数がありすぎて、何が何だか分からない程です。そこでちょっとまとめてみました。80年代後半に放送された「必殺シリーズ」の5作品がコレです!


必殺シリーズ

お待たせ致しましたっ!ということで、「必殺シリーズ」のとりまとめも、いよいよ80年代後半へと入ってまいります。
80年代には「必殺仕事人」の大ヒットによって「必殺」と言えば「仕事人」のイメージが定着しました。

中村主水(演 : 藤田まこと)

必殺シリーズ

しかし、「必殺」は「仕事人」だけではありません。80年代前半にも「必殺仕舞人」「新・必殺仕舞人」「必殺渡し人」があり熱心なファンの評価は高かったりもしたのですが、それでも、まぁ、「必殺」といえば一般的には「仕事人」だったわけで、80年代後半も「仕事人」から始まります。

必殺仕事人IV

「必殺渡し人」の後を受けて、必殺シリーズの第21作、必殺仕事人シリーズとしては4作目となる「必殺仕事人IV」が満を持して登場!因みに、「必殺仕事人IV」は中村主水シリーズとしては第10作となります。

脚本:吉田剛、篠崎好、野上龍雄、三田純市
監督:田中徳三、原田雄一、広瀬襄、松野宏軌
出演者:藤田まこと、三田村邦彦、鮎川いずみ、ひかる一平、山内敏男、白木万理、菅井きん、中条きよし、山田五十鈴
ナレーター:中村梅之助

放送期間:1983年10月21日~1984年8月24日

必殺仕事人IV

「必殺仕事人IV」は、主水シリーズで唯一前作「必殺仕事人III」から殺し屋グループのレギュラー出演者が一人も変更されなかった作品なんです。当然、直結する世界観を持ってるわけで、そこがまたこの作品のヒットに繋がったのかもしれませんね。

三田村邦彦に中条きよし。この2人が女性のハートをガッチリ掴んだんですね。まぁ、どちらも色男ですもんねぇ。
全43話。第21話では最高視聴率26.7%を叩きだし、劇場用映画「必殺! THE HISSATSU」が1984年6月16日に公開され、雑誌では仕事人特集が組まれるなど必殺シリーズの人気はこの時期に頂点を迎えたのでした!

必殺仕切人

1984年8月31日から12月28日迄放送された必殺シリーズ第22作「必殺仕切人」。「必殺仕舞人」でおなじみの京マチ子、高橋悦史に「必殺からくり人」の芦屋雁之助・さらには「太陽にほえろ!」の「殿下」役で人気だった小野寺昭に「必殺仕舞人」などなどシリーズにはかかせない西崎みどりが脇を固めます。そして主役を務めるのは三味線屋の勇次を演じる中条きよしという豪華版。

脚本:吉田剛、保利吉紀、篠崎好、三田純市
監督:松野宏軌、広瀬襄、田中徳三
出演者:京マチ子、小野寺昭、西崎みどり、山本陽一、ひし美ゆり子、芦屋雁之助、高橋悦史、中条きよし
ナレーター:市川段四郎 

放送期間:1984年8月31日~12月28日

必殺仕切人

「必殺仕事人」シリーズでは欠かせない三味線屋の勇次。「必殺仕切人」には中村主水は出てきませんから、いよいよ独り立ちかと思いきや、フタを開けてみると京マチ子の方が格上扱いになっているという。さぞや、勇次ファンは悔し涙を流したことでしょう。

ところで、当時は浅田彰や中沢新一などが注目を集め、ちょっとした哲学がブームになっていました。今では考えられませんね。必殺シリーズは結構流行を取り入れたり世相を反映させたりしているのですが、「必殺仕切人」では山本陽一が演じた日増の愛称「スキゾー」、これって浅田彰の著書「逃走論 スキゾ・キッズの冒険」からとられたものだったそうですよ。

必殺仕事人V

制作側としては、勇次をメインとした「仕切人」をシリーズ化し、「中村主水シリーズ」との二大看板にしたかったようですが、残念ながらそうはなりませんでした。
勇次を中村主水シリーズから切り離し、独り立ちさせたいという思いは強かったようです。勇次を男にしたい!ということでしょうか。で、こんなことも影響したのでしょう。シリーズ第23作「必殺仕事人V」には勇次(飾り職人の秀も)は、出てきません。

脚本:吉田剛、篠崎好、保利吉紀、中原朗、林千代、鶉野昭彦、三田純市
監督:広瀬襄、八木美津雄、田中徳三、松野宏軌、黒田義之、津島勝、家喜俊彦
出演者:藤田まこと、京本政樹、村上弘明、鮎川いずみ、山田五十鈴、白木万理、菅井きん
ナレーション:中村梅之助

放送期間:1985年1月11日~7月26日

必殺仕事人V

三味線屋の勇次、飾り職人の秀に代わって登場するのは、組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)です。これまた色男ですね。このキャスティングは大成功し、仕事人は第二次ブームを生むことになりました。

第二次ブームを巻き起こしたにしては全26話と仕事人シリーズの中では短命に終わってしまった「必殺仕事人V」。それは何故か?といいますと、京本政樹が映画「必殺! ブラウン館の怪物たち」撮影中に右脚を骨折するという大けがをしてしまったことが影響したようですね。

必殺橋掛人

工藤栄一監督が復帰して制作された「必殺橋掛人」。橋掛人?どういう意味だろ?と誰もが思うんじゃないですかね?これは「冥土(地獄)に渡す橋を掛ける」という意味です。なるほど、納得!です。と言うのも、なんというか「必殺橋掛人」はそんな感じでちょっとシリアスなんです。
それにしても、工藤栄一等の演出もいいのですが、何よりも主役の津川雅彦がイイ!艶っぽいといいますか、いなせな佇まい。なかなか出来るものではないですよ、この雰囲気。

脚本:吉田剛、野上龍雄、石森史郎
監督:工藤栄一、松野宏軌、津島勝、黒田義之
出演者:津川雅彦、宅麻伸、斎藤清六、高部知子、安孫子里香、オサム、西崎みどり、萬田久子
ナレーター:中村梅之助

放送期間:1985年8月2日~11月8日

必殺橋掛人

「必殺橋掛人」の面白いところは、第1話で元締が殺されてしまうのですが、既に既に受けていた「十三の依頼」を地図を頼りに調べていくというところですね。他の必殺シリーズのように毎回新たな依頼があるというわけではないんです。

「必殺橋掛人」は、長年出演してきた西崎みどり最後のレギュラーになってしまいました。心より「ご苦労様」といいたい感じです。

必殺仕事人V・激闘編

「必殺橋掛人」の視聴率は芳しくなかったようです。なので、制作陣は路線変更を余儀なくされ、シリアスはナシ、ナシ。もっとソフトにいこうよということで、京本政樹の足の傷も無事に癒え、必殺シリーズ第25作、中村主水シリーズだと第12作目となる必殺仕事人シリーズの第6作「必殺仕事人V・激闘編」が元気にスタート!

脚本:吉田剛、保利吉紀、石川孝人、篠崎好
監督:工藤栄一、松野宏軌、田中徳三、津島勝
出演者:藤田まこと、京本政樹、村上弘明、鮎川いずみ、山内としお、白木万理、菅井きん、笑福亭鶴瓶、梅沢富美男、柴俊夫
ナレーター:芥川隆行

放送期間:1985年11月15日~1986年7月25日

必殺仕事人V・激闘編

村上弘明が演じる政。前回は「花屋の政」でしたが、今回は鍛冶屋に転職しています。面白いですね。

仕事人の6作目ですからタイトルは「必殺仕事人VI」で良かったのではないかと思いますが、「必殺仕事人V」が好評だったからでしょうね。サブタイトルを付けて6作目としています。そして、この後も「必殺仕事人V」の派生作品は作られるのでした。

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