2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。

2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。

2020年の東京五輪に向けて一段と機運が高まる昨今。オリンピックをより楽しむために、次回で第32回目を迎えるオリンピックの歴史についてまとめてみます。参加者数や開催地争いなど、改めてみてみると面白いですよ。


第5回 ストックホルム五輪(スウェーデン:1912年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
28 2,359 48 102

日本がはじめて参加したオリンピック。メダル獲得数上位国はアメリカ、スウェーデン、イギリス。男子マラソン競技は参加68人中33人が途中棄権、近代オリンピックの競技で初めて死者が出てしまった過酷な環境下での実施でした。



54年8か月6日5時間32分20秒3



この大会にマラソンで出場した日本人選手の金栗四三は途中で行方不明扱いとなりました。1967年3月21日、ストックホルムオリンピック開催55周年を記念する式典が開催された際、開催に当たって当時の記録を調べていたスウェーデンのオリンピック委員会は、金栗が「(棄権の意思が運営者側に届いていなかったため)競技中に失踪し行方不明」となっていたことに気付き、オリンピック委員会は金栗を記念式典でゴールさせることにして式典に招待します。招待を受けた金栗はストックホルムへ赴き、競技場内に用意されたゴールテープを切った瞬間、場内には「只今のタイムは54年8か月6日5時間32分20秒3、これをもちまして第5回ストックホルム大会は総ての競技を終了しました。」とのアナウンスが響きました。決して破られる事がないであろう不滅の金字塔となっており、金栗はゴール後のスピーチで「ここまで、長い道のりでした。この間に妻をめとり、子供6人と孫10人ができました。」とコメントしました。

初参加の日本選手団

第6回 ベルリン五輪(ドイツ:1916年)

1912年7月4日にスウェーデン・ストックホルムで開催された第14回IOC総会でアムステルダム(オランダ)、アレクサンドリア(エジプト)、クリーブランド(アメリカ合衆国)、ブダペスト(ハンガリー)、ブリュッセル(ベルギー)などの候補都市を破り選ばれたものの第一次世界大戦により中止

第7回 アントワープ五輪(ベルギー:1920年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
29 2,561 65 156

第一次世界大戦の敗戦国だったドイツ、オーストリア、ハンガリー、ブルガリア、トルコは大会に参加することを禁止されました。メダル獲得数上位国はアメリカ、スウェーデン、イギリス



ベルギーは第一次世界大戦で戦場となり焦土となったところに8万人分の座席を持つ競技場が急造され、オリンピック開催はベルギーの国家再建に大きく貢献しました。日本人選手として男子テニスの熊谷一弥が、シングルスおよび柏尾誠一郎と組んだダブルスで史上初めてのオリンピックメダル(銀メダル)を獲得。

アントワープ五輪のポスター

第8回 パリ五輪(フランス:1924年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
44 2,954 135 126

2度目の開催となったパリ。参加国は急増し、女性の参加も増えてきました。メダル獲得数上位国はアメリカ、フィンランド、フランス。日本人選手として内藤克俊がレスリングフリースタイルフェザー級で銅メダルを獲得しています。

第9回 アムステルダム五輪(オランダ:1928年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
46 2,606 277 109

前回大会よりも更に女性選手への門戸開放が進んだ大会。日本からも800mで人見絹枝が出場し日本人女性選手初の銀メダルを獲得しました。また、織田幹雄(陸上男子三段跳)と鶴田義行(競泳男子200m平泳ぎ)が悲願だった日本初の金メダルを獲得した大会でした。メダル獲得数上位国はアメリカ、ドイツ、フィンランド



なお、この大会でコカ・コーラが史上初の大会スポンサーになりました。

五輪史上初のスポンサーとなったコカ・コーラ

第10回 ロサンゼルス五輪(アメリカ:1932年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
37 1,206 126 117

私たちの記憶には1984年のロス五輪が残っていますが、最初のロス五輪は1932年のことでした。開催招致に際してはロサンゼルス以外に立候補した都市がなかったので無投票で決まりました。1929年10月の世界恐慌の影響で、選手及び役員の派遣を見送った国が続出して前回大会の約半分にまで減り、失業者達がスタジアムに向けてデモを行うという環境下での開催でもありました。メダル獲得数上位国はアメリカ、イタリア、フランス日本も金7、銀7、銅4でメダル数5位と躍進した大会でした。



馬術で飛躍



馬術のグランプリ障害飛越競技では、日本の西竹一中佐が愛馬のウラヌス号を駆って金メダルを獲得。当時の馬術競技は大会最終日にメイン・スタジアムで行われる花形競技で「バロン・ニシ」の名前は一躍有名に。また同じく総合馬術競技耐久種目に出場した城戸俊三中佐は愛馬久軍号の疲労が著しく、どうしても障害を飛越しなかったため、完走直前でやむなく途中棄権しました。これが「競技より馬を優先した」と受け取られ、動物愛護の観点から勝者に劣らぬ賞賛を受けることとなりました。

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