2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。

2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。

2020年の東京五輪に向けて一段と機運が高まる昨今。オリンピックをより楽しむために、次回で第32回目を迎えるオリンピックの歴史についてまとめてみます。参加者数や開催地争いなど、改めてみてみると面白いですよ。


2020年、東京で第32回のオリンピックが開催されますね。国を挙げて盛り上げ機運が高まっているなか、これまでのオリンピック(夏季)の歴史を、総まとめしてみます。

第1回 アテネ五輪(ギリシャ:1896年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
14 241 0 43

記念すべき近代オリンピックの第1回大会は19世紀末のギリシャ。この大会は男子のみの参加でした。メダル獲得数上位国はアメリカ、ギリシャ、ドイツ。記念すべき男子100mの記録はアメリカのトーマス・バークで12秒0

第1回大会の優勝メダル

第2回 パリ五輪(フランス:1900年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
24 975 22 85

同年に開催されたパリ万博の付属大会として、第2回パリオリンピックが開催されました。メダル獲得数上位国はフランス、アメリカ、イギリス



ボート競技舵手付きペア種目ではオランダチームの舵手だったヘルマナス・ブロックマンが重量オーバーで外され、その代役としてたまたま観客席にいた7歳から10歳くらいと見られるフランス人の少年が飛び入りで参加、チームは優勝しました。この少年はいまだに史上最年少のオリンピック金メダリストの可能性があると推定されています。

フランソワ・ブラント(左)、ルロフ・クレインと身元不詳の少年

第3回 セントルイス五輪(アメリカ:1904年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
12 645 6 94

初の北米開催となった第3回は前回同様、同年に開催されたセントルイス万博の付属大会として開催。前回から参加国が半減したのは、折しも日露戦争の勃発による国際関係の緊迫化が原因でした。メダル獲得数上位国はアメリカ、ドイツ、キューバですが、全メダルの8割以上をアメリカが独占するという大会でした。



前代未聞の「キセルマラソン」事件



アメリカのフレッド・ローツが高温と疲労のため20キロ過ぎで道に倒れ、たまたま通りかかった自動車に乗せてもらい競技場に戻ることに。ところが競技場に向かう途中で車がエンストで止まってしまい、そこから再び走り出してゴールするという不正をしました。1着でゴールしたもののゴール直後に車の運転者の告発により即座に不正が発覚し優勝ははく奪、後に「キセルマラソン」事件と呼ばれるようになりました。

セントルイス五輪のポスター

特別 アテネ五輪(ギリシャ:1906年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
21 848 6 78

「特別」と括られるこの大会は第3回と第4回の間で開催されました。当時、近代オリンピック提唱者のクーベルタン男爵はオリンピックは世界各地で順に開催されるべきだと考えていましたが、ギリシャ王のゲオルギオス1世がオリンピックは恒久的にギリシャで開催されるべきとの考えを持っており、通常のオリンピックは4年ごとに世界各地で、その中間年にギリシャで開催することとしました。結局この計画は潰えてしまい、1906年の大会のみが実現することに。メダル獲得数上位国はフランス、アメリカ、ギリシャ

第4回 ロンドン五輪(イギリス:1908年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
22 1,971 37 110

第4回は前回までと同様、同年に開催されていた英仏博覧会との同時開催。ただ、本来はローマで開催される予定だったものが、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって開催地変更となった経緯があります。この大会からオリンピックの参加が各国のオリンピック委員会を通じて行われるようになり、出場者数は前回大会の3倍に増加しました。メダル獲得数上位国はイギリス、アメリカ、スウェーデン



ドランドの悲劇



マラソンは、国王の住むウィンザー城からシェファードブッシュ競技場の約40kmで行われました。この際、王妃アレクサンドラが、「スタート地点は宮殿の庭で、ゴール地点は競技場のボックス席の前に」と注文したために42.195kmという半端な数字になったとする逸話があります。この大会で最初に競技場に到達したイタリアの選手ドランド・ピエトリはゴール直前で倒れ、役員の助力でゴールしたため失格扱いに。ゴール地点が競技場の入り口からボックス席の前に伸びていることを知らなかったためともいわれ「ドランドの悲劇」とされています。

ドランドの悲劇

第5回 ストックホルム五輪(スウェーデン:1912年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
28 2,359 48 102

日本がはじめて参加したオリンピック。メダル獲得数上位国はアメリカ、スウェーデン、イギリス。男子マラソン競技は参加68人中33人が途中棄権、近代オリンピックの競技で初めて死者が出てしまった過酷な環境下での実施でした。



54年8か月6日5時間32分20秒3



この大会にマラソンで出場した日本人選手の金栗四三は途中で行方不明扱いとなりました。1967年3月21日、ストックホルムオリンピック開催55周年を記念する式典が開催された際、開催に当たって当時の記録を調べていたスウェーデンのオリンピック委員会は、金栗が「(棄権の意思が運営者側に届いていなかったため)競技中に失踪し行方不明」となっていたことに気付き、オリンピック委員会は金栗を記念式典でゴールさせることにして式典に招待します。招待を受けた金栗はストックホルムへ赴き、競技場内に用意されたゴールテープを切った瞬間、場内には「只今のタイムは54年8か月6日5時間32分20秒3、これをもちまして第5回ストックホルム大会は総ての競技を終了しました。」とのアナウンスが響きました。決して破られる事がないであろう不滅の金字塔となっており、金栗はゴール後のスピーチで「ここまで、長い道のりでした。この間に妻をめとり、子供6人と孫10人ができました。」とコメントしました。

初参加の日本選手団

第6回 ベルリン五輪(ドイツ:1916年)

1912年7月4日にスウェーデン・ストックホルムで開催された第14回IOC総会でアムステルダム(オランダ)、アレクサンドリア(エジプト)、クリーブランド(アメリカ合衆国)、ブダペスト(ハンガリー)、ブリュッセル(ベルギー)などの候補都市を破り選ばれたものの第一次世界大戦により中止

第7回 アントワープ五輪(ベルギー:1920年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
29 2,561 65 156

第一次世界大戦の敗戦国だったドイツ、オーストリア、ハンガリー、ブルガリア、トルコは大会に参加することを禁止されました。メダル獲得数上位国はアメリカ、スウェーデン、イギリス



ベルギーは第一次世界大戦で戦場となり焦土となったところに8万人分の座席を持つ競技場が急造され、オリンピック開催はベルギーの国家再建に大きく貢献しました。日本人選手として男子テニスの熊谷一弥が、シングルスおよび柏尾誠一郎と組んだダブルスで史上初めてのオリンピックメダル(銀メダル)を獲得。

アントワープ五輪のポスター

第8回 パリ五輪(フランス:1924年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
44 2,954 135 126

2度目の開催となったパリ。参加国は急増し、女性の参加も増えてきました。メダル獲得数上位国はアメリカ、フィンランド、フランス。日本人選手として内藤克俊がレスリングフリースタイルフェザー級で銅メダルを獲得しています。

第9回 アムステルダム五輪(オランダ:1928年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
46 2,606 277 109

前回大会よりも更に女性選手への門戸開放が進んだ大会。日本からも800mで人見絹枝が出場し日本人女性選手初の銀メダルを獲得しました。また、織田幹雄(陸上男子三段跳)と鶴田義行(競泳男子200m平泳ぎ)が悲願だった日本初の金メダルを獲得した大会でした。メダル獲得数上位国はアメリカ、ドイツ、フィンランド



なお、この大会でコカ・コーラが史上初の大会スポンサーになりました。

五輪史上初のスポンサーとなったコカ・コーラ

第10回 ロサンゼルス五輪(アメリカ:1932年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
37 1,206 126 117

私たちの記憶には1984年のロス五輪が残っていますが、最初のロス五輪は1932年のことでした。開催招致に際してはロサンゼルス以外に立候補した都市がなかったので無投票で決まりました。1929年10月の世界恐慌の影響で、選手及び役員の派遣を見送った国が続出して前回大会の約半分にまで減り、失業者達がスタジアムに向けてデモを行うという環境下での開催でもありました。メダル獲得数上位国はアメリカ、イタリア、フランス日本も金7、銀7、銅4でメダル数5位と躍進した大会でした。



馬術で飛躍



馬術のグランプリ障害飛越競技では、日本の西竹一中佐が愛馬のウラヌス号を駆って金メダルを獲得。当時の馬術競技は大会最終日にメイン・スタジアムで行われる花形競技で「バロン・ニシ」の名前は一躍有名に。また同じく総合馬術競技耐久種目に出場した城戸俊三中佐は愛馬久軍号の疲労が著しく、どうしても障害を飛越しなかったため、完走直前でやむなく途中棄権しました。これが「競技より馬を優先した」と受け取られ、動物愛護の観点から勝者に劣らぬ賞賛を受けることとなりました。

障害飛越の西とウラヌス

第11回 ベルリン五輪(ドイツ:1936年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
49 3,632 331 129

開催地投票でバルセロナ(スペイン)を下しての開催地となったベルリンが2度目の開催(中止でも記録上カウントされる)。この大会から、約半月という現在と同様のオリンピック開催期間となりました。1度目の開催が第一次世界大戦で中止となったベルリンですが、この大会の後にドイツは再び第二次世界大戦への道を進んでいくこととなります。「ヒトラーのオリンピック」と呼ばれ、ドイツにとって国威高揚のプロパガンダの色彩が強かった大会です。



メダル獲得数上位国はドイツ、アメリカ、ハンガリー。サッカーでは初出場の日本チームが優勝候補のスウェーデンを破る歴史的番狂わせを演じ(ベルリンの奇跡)ベスト8に進出しています。



初の聖火リレー



この大会において、プロパガンダ効果を高めることを目的に古代オリンピックの発祥地であるギリシャのオリンピアで聖火を採火し、松明で開会式のオリンピアシュタディオンまで運ぶ「聖火リレー」が初めて実施されています。これは彼らゲルマン民族こそがヨーロッパ文明の源流たるギリシャの後継者であるというヒトラーの思想に適った物でもありました。



聖火リレーのコースは、オリンピアを出発してブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、オーストリア、チェコスロバキアを経由してドイツ国内へ入るというものでしたが、1939年に勃発した第二次世界大戦においてドイツ軍がこのルートを逆進する形で侵攻を行ったという逸話が残っています。

スタジアム中がナチス式敬礼を行った開会式

第12回 東京五輪(日本:1940年)

ヘルシンキ(フィンランド)を破って開催地に決定した東京五輪でしたが、支那事変の影響等から日本政府が開催権を返上しました。



なお、本来は次点となったヘルシンキでの開催予定だったものの、第二次世界大戦の影響で結局は中止となりました。

東京五輪のポスター

第13回 ロンドン五輪(イギリス:1944年)

2度目の開催地となったロンドンですが、第二次世界大戦によって中止に追い込まれました。4年後、繰越開催となります。

関連する投稿


吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。


和田アキ子が思い出の新宿で下積み時代を語る!BS12で「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」が7月3日放送決定!!

和田アキ子が思い出の新宿で下積み時代を語る!BS12で「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」が7月3日放送決定!!

全国無料放送のBS12トゥエルビで毎週木曜よる9時から放送中の「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」7月3日放送分にて、「和田アキ子の『あなたに逢えてよかった』思い出再生スペシャル」が特集されます。


『真・女神転生V Vengeance』の発売一周年記念!東京・中野「墓場の画廊」で新作グッズが販売決定!!

『真・女神転生V Vengeance』の発売一周年記念!東京・中野「墓場の画廊」で新作グッズが販売決定!!

マンガ、アニメ、特撮などサブカルチャーをテーマとした企画展を開催・運営するクレイジーバンプが、墓場の画廊中野店と墓場の画廊ONLINE STOREにて「『真・女神転生V Vengeance』発売一周年記念!新作グッズ販売!」を開催します。


「北斗の拳」の彫刻アートイベント「『北斗…永遠にⅠ』Mooze彫刻アート展示販売会」が原宿・表参道で開催決定!!

「北斗の拳」の彫刻アートイベント「『北斗…永遠にⅠ』Mooze彫刻アート展示販売会」が原宿・表参道で開催決定!!

アートプロデューサー・高澤華(コウ タクカ)氏が手がける彫刻アートブランドMoozeが、「北斗の拳」彫刻アートイベント「『北斗…永遠にⅠ』Mooze彫刻アート展示販売会」を原宿・表参道にて開催します。


星野之宣のデビュー50周年を記念した豪華特集本と珠玉のSF選集が同時刊行!東京で初の個展開催!18年ぶりにサイン会も!!

星野之宣のデビュー50周年を記念した豪華特集本と珠玉のSF選集が同時刊行!東京で初の個展開催!18年ぶりにサイン会も!!

河出書房新社より、漫画家・星野之宣のデビュー50周年を記念した書籍『総特集 星野之宣 大増補新版』(文藝別冊/税込価格1,870円/2025年5月22日発売)および『星野之宣50周年珠玉SF選集 星芒』(税込価格1,980円/2025年5月23日発売)が現在好評発売中となっています。


最新の投稿


『プロレス列伝』復刻版Blu-rayシリーズが9月発売

『プロレス列伝』復刻版Blu-rayシリーズが9月発売

昭和・平成の名勝負を収録した「プロレス列伝シリーズ」が、初ソフト化映像を追加した復刻版Blu-ray BOXとして2026年9月より順次発売される。アントニオ猪木や長州力、獣神サンダー・ライガーら伝説のレスラーによる秘蔵試合や未公開映像を収録するほか、購入者向けの応募者全員プレゼントキャンペーンも実施。昭和・平成プロレスファン待望の永久保存版シリーズとして注目を集めそうだ。


袖ケ浦市郷土博物館で「みんなの昭和、わが家の100年」開催

袖ケ浦市郷土博物館で「みんなの昭和、わが家の100年」開催

袖ケ浦市郷土博物館では、昭和100年を記念した企画展「みんなの昭和、わが家の100年」を2026年7月4日から8月23日まで開催する。市民学芸員が持ち寄った思い出の品と博物館の収蔵資料を組み合わせ、戦前からバブル期までの昭和の暮らしや文化を紹介。昭和の居間を再現した展示や懐かしい家電、ファッション、遊びなどを通して、幅広い世代が昭和の魅力を体感できる企画展となっている。


『宇宙戦艦ヤマト全記録展』が海老名マルイで開催

『宇宙戦艦ヤマト全記録展』が海老名マルイで開催

『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年を記念した展覧会「宇宙戦艦ヤマト全記録展」が、2026年7月3日から7月26日まで海老名マルイで開催される。貴重な設定資料や原画、新規展示資料を公開するほか、来場者特典や限定グッズ、漫画家・鶴田謙二氏によるライブペインティングも実施。作品の歴史と魅力を振り返る内容となっており、往年のファンから初めて作品に触れる人まで楽しめる展覧会となっている。


『旧車☆ブギ』発売!昭和シャコタン文化を一冊に凝縮

『旧車☆ブギ』発売!昭和シャコタン文化を一冊に凝縮

昭和の改造車文化を愛するファンに向けたムック『仏恥義理シャコタンマガジン 旧車☆ブギ』が発売された。ハコスカ、ケンメリ、ジャパンといった歴代スカイラインを大特集し、80年代のグラチャン文化から現代の街道レーサー、旧車オーナーたちのこだわりまでを豊富な写真で紹介。イベントレポートやカスタムパーツ、プラモデル、ガレージ特集など、多彩なコンテンツを収録した旧車ファン必携の一冊となっている。


『あしたのジョー』の名場面も!画業70周年「ちばてつや版画展」が大丸東京店で開催

『あしたのジョー』の名場面も!画業70周年「ちばてつや版画展」が大丸東京店で開催

漫画家・ちばてつや氏の画業70周年を記念した「画業70周年 ちばてつや版画展」が、7月8日から14日まで大丸東京店で開催される。『あしたのジョー』『おれは鉄兵』『のたり松太郎』『あした天気になあれ』などの名場面を版画作品約80点で展示・販売するほか、70周年記念の描き下ろし最新作品も初公開。文化勲章受章者として日本漫画界をけん引してきた巨匠の歩みをたどる特別展となっている。