小林亜星さんに音楽のルーツを伺いました。-「小んなうた 亞んなうた」発売記念-

小林亜星さんに音楽のルーツを伺いました。-「小んなうた 亞んなうた」発売記念-

2019年8月7日、作曲家・小林亜星さんの楽曲がCDアルバム『小んなうた 亞んなうた 〜小林亜星 楽曲全集〜』が日本コロムビアから4タイトル同時発売となりました。これを記念して、小林亜星さんにインタビューの機会をいただきました!


-いまはアーティストやタレントという言葉がとてもカジュアルに用いられている気がします。

当たり前の基本がきちんと出来た上で、まずは技術を磨いて職人になる。技術の裏付けがあった上に自らの感性をのせて、それが評価されたときに芸術家(アーティスト)と呼ばれるんですね。

服部正先生から教わった音楽家としての心構え。
時代を問わず不変の真理ではないでしょうか。

音楽家としての心構え

NHKで楽曲アレンジの仕事から始まった

NHKでまず音楽部のアレンジの仕事をやらせていただいて。しばらくしてTBSでもアレンジャーの仕事を始めました。そのうち「夜のしらべ」という番組でクラシックをポップスに自由にアレンジさせていただいて。



ここでアレンジャーとしてのキャリアは最高峰になるんですけれど、そのままアレンジャーになる気は無かったんです。アレンジは論理的な左脳を使うんで、そればかりになるとメロディを生み出す右脳が駄目になっちゃうんです。



逆もまた然りで、右脳ばかりを使っていると左脳が駄目になっちゃいます。ではどちらも出来るバランスのいい人間がいるだろうと考えて、自分は作曲家になろうと思いました。

アレンジの仕事を全て辞めて作曲家の道へ

アレンジの仕事を辞めても、有難いことにいろんな人から作曲の仕事をいただけるようになりました。



これは今回のCDアルバムについてもいえることなのですが、作曲も歌によって創り方が異なるんです。例えばCM(コマーシャルソング)ならメロディ、歌詞、歌い手を選ぶところ全てが自分の責任で、歌を聴いた人が商品を買ってくれたり商品名を覚えてくれないといけない。



これが流行り歌(歌謡曲)となると歌い手、作詞家、プロデューサーにディレクター、アレンジャーと複数のセクションとの共同作業。それぞれのパートで満点の仕事が出来た時にはじめて歌がヒットするんです。

-数多くのCMソングでも、私たちの世代では「この木なんの木」が非常に印象深いです。

日立の「この木なんの木」は商品名も企業名もないですからね。

広告代理店の意見もあるだろうけどCMソングの場合には必ず経営者、社長と仲良くならないと良いものができない。社長が何を大事にしているかが大事です。



「この木なんの木」では、当時日立の三代目社長と親交を深めてその意を汲み取って。そうでなければあんな大胆なCMは創れませんでした。

作詞家・阿久悠さんとの思い出

-先日、阿久悠さんの長男・深田太郎さんを取材させていただきました。

歌においては作曲家とタッグを組む作詞家の巨人であった阿久悠さんですが、小林亜星さんの目にはどう映っていましたか?

阿久悠の長男・深田太郎がエッセイ『「歌だけが残る」と、あなたは言った――わが父、阿久悠』を刊行! - Middle Edge(ミドルエッジ)

初めて阿久さんにお会いしたのはコロムビアのスタジオでしたね。マネージャーさんに紹介されまして。



当時、”貴女に抱かれて私は蝶になる~”という「白い蝶のサンバ」がヒットしていました。その詞を書いた方だと思って挨拶したのを憶えています。第一印象は顔の怖い人だなと(笑、実際は全然怖くなかったですけどね。



カップヌードルのCMで初めて一緒に仕事をしました。それからは親しく飲む間柄になって、赤坂でよくご一緒していましたね。あるときは二人で作品を創ろうということで伊豆の温泉にひと月合宿したのですが、実際は二人で飲んでるだけで何もせずに帰ってきた事もありました(笑。

「昭和の親父」を印象付けたドラマ「寺内貫太郎一家」

-話が変わってしまうのですが、ドラマ「寺内貫太郎一家」に主演。西城秀樹さんとの激しい親子喧嘩など、昭和の頑固親父を印象付けるドラマでした。

その頃はTBSでドラマ番組の音楽を3つ任されていました、時代劇や現代劇など。それでドラマ班の人とは仲が良かったんです。



あのドラマでは太ってて貫禄のある俳優が求められたもので、高木ブーさんやフランキー堺に声がかかったんですがスケジュールが合わず、それで急に白羽の矢が立ったというわけです(笑。



脚本の向田さんには「あんなスケベそうな人嫌だわ」と言われたのですが、床屋で頭を坊主にしたら気に入られて。演技に関してはド素人だから、稽古しようにも大して効果はないのかなと居直っていましたよ(笑。

今回発売のCDアルバムについて

-いろいろと質問させていただきましたが、今回のCD4シリーズは「歌謡曲」「コマーシャルソング」「こどものうた」「アニメ・特撮主題歌」と区分されました。それぞれのジャンルで異なる作曲手法を用いたのでしょうか?

振り返って各ジャンルで創り方が異なるのは事実ですが、いざ作曲をするときには結局目の前の作品に集中しているんです。これは毎回違うことを考えないと出来なくて「こう考えれば大丈夫」というものはないんですね。

-今回は子供向けだからこう創ろう、というのではなく?

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