小林亜星さんに音楽のルーツを伺いました。-「小んなうた 亞んなうた」発売記念-

小林亜星さんに音楽のルーツを伺いました。-「小んなうた 亞んなうた」発売記念-

2019年8月7日、作曲家・小林亜星さんの楽曲がCDアルバム『小んなうた 亞んなうた 〜小林亜星 楽曲全集〜』が日本コロムビアから4タイトル同時発売となりました。これを記念して、小林亜星さんにインタビューの機会をいただきました!


ミドルエッジの読者世代なら誰もが日々触れて育ったのが作曲家・小林亜星さんの制作された楽曲。歌謡曲はじめCMソング、子供向けの歌、特撮アニメの歌とその作品ジャンルは多岐にわたります。



2019年8月7日、それらの楽曲がCDアルバム『小んなうた 亞んなうた 〜小林亜星 楽曲全集〜』として、日本コロムビアから4タイトル同時発売となりました。



この発売を記念して、ミドルエッジ編集部(ミド編)は小林亜星さんにインタビューの機会をいただきました。



ついつい口ずさんでしまったCMソングからいまでも歌えるアニメ主題歌まで、私たちを楽しませてくれた楽曲の数々を生み出した小林亜星さんの音楽のルーツに迫ります!

作曲家・小林亜星さん

昭和7年8月11日東京生まれ。
昭和30年慶應義塾大学経済学部卒業。作曲を服部正氏に師事。
昭和36年のCMソング、レナウンの「ワンサカ娘」「イエイエ」をはじめ、サントリー「オールド」、明治「チェルシー」、ブリヂストン「どこまでも行こう」、日立「この木なんの木」等、次々とヒット CM を作曲。
他に、ドラマ音楽(向田邦子スペシャル、裸の大将、三匹が斬る、他)、歌謡曲、ポップス、アニメ(狼少年ケン、ガッチャマン、ひみつのアッコちゃん、魔法使いサリー、他)の音楽を作曲。
昭和47年、「ピンポンパン体操」が 200 万枚を超す大ヒット。日本レコード大賞童謡賞を受賞。
昭和49年には巨体を買われて、向田邦子作の TV ドラマ「寺内貫太郎一家」に主演、大好評を得る。以来、作詞・作曲、タレントの両面で活躍。
今までに古賀賞、中山晋平賞、ギャラクシー賞を受賞し、昭和51年には都はるみ「北の宿から」で日本レコード⼤賞を受賞する。

それでは、小林亜星さんのインタビュー記事をご覧ください!

-元々大学では医学部に進み 医者を志すはずだった小林亜星さん。

どのようにして音楽と出会い作曲家の道を志したのか、幼少期の頃からお聞かせください。

音楽との出会いは5歳の頃。当時、日本で初めてのジャズ音楽でコロムビアから発売された「アラビヤの唄」を聴いて夢中になりました。



戦時中は長野に集団疎開しましたが、まわりに何も娯楽がないものですからハモニカを吹いては同級生に聴かせていましたね。戦後は進駐軍向けのラジオ放送(FEN:極東放送網)が始まって、そこで再びジャズ音楽にのめりこんだんです。



戦前にもジャズレコードはありましたが、戦争の間にアメリカではジャズが随分と進化を遂げていたんですね。レス・ブラウンの「センチメンタル・ジャーニー」を聴いてたまげたものです。

-戦前と戦後でアメリカのジャズ音楽が全く変わっていた、というお話は初めてです。

戦後は慶應義塾普通部(男子中学校)に進まれていましたが、当時は楽器なども演奏されていましたか?

今でいう中学1、2年の頃ですかね。当時はまだハモニカしか吹けませんでしたが、慶応の同級生とスチールギターを自作してバンド活動を始めていました。



当時、新橋のガード下には進駐軍向けのクラブ「ニッカポッカ」があって、出演したことがあります。これが非常にウケたのですが先生に見つかって停学になったりしましたね(笑。

-慶應義塾高等学校に進まれましたが、やはり音楽の道にのめりこんでいくことに?

中学の頃のギターは父親に止められてしまいました、真面目に勉強しろと。そしてそのまま慶応義塾高校に進むのですが高校の第1期生だったんです、つまり先輩がいない。



すると高校の先生から「声が低い」という理由でコーラスに誘われるんです。1年生だとまだ声変わりの最中ですから、声が低いのがいなかったんですね。それでコーラスを始めたら今度は譜面が読めるようになってクラシックが楽しくなってしまった(笑。

日本を代表する作曲家になる人物が同じクラスに3人

高校で同じH組のクラスメイトには、クラシック音楽の林光と電子音楽の冨田勲がいたんです。

-林光さんはクラシック、冨田勲さんはシンセサイザー。ジャンルは異なれどいずれも日本を代表する作曲家です。

そうなんです。当時は、放課後になると毎日のように音楽談義。でも3人とも志すジャンル違うから喧嘩にならなかった(笑。

-大学では医学部に進まれました。

医学部に入って大学一年のときには朝鮮戦争が始まってしまいました。すると戦争に赴いてくる人たちのために(息抜きの)クラブがたくさん出来たんですね。だけど音楽を演奏出来る人が足りないもので、ビブラホンを演奏してバンド活動を始めたんです。



当時、横浜の「WAC(Woman's Army Club)」という看護師さんや将校の奥さんが集まるクラブでバンドをやっていました(学校もいかないで)。



「1001(センイチ)」というアメリカのスタンダード・ナンバーを記した譜面集(海賊版)が闇市で売っていて、それを手に入れて教科書代わりに丸暗記していました。クラブで一晩演奏すると3,000円。当時の初任給が8,500円ですからずいぶんといいお金になりました(笑。



バンドにのめりこんでしまったものだから大学は途中で医学部から経済学部に転部してしまって、それはもう父親をガッカリさせてしまいました。

卒業後、就職するも…

卒業後は紙の会社に営業で入りました。営業とはいっても当時は紙がまったく足りない時代で、断るのが営業といった感じで。



ところがそこで「自分が好きなことと真剣に向き合わないといけない」と気付くんです。



そこでやっぱり自分には音楽だと。

服部正先生に師事

当時、NHKの連続ドラマや映画音楽をやっていた服部正先生に弟子入りしました。弟子入りの時は本屋で住所録を調べて訪ねて行って、自分の曲を収めたテープと譜面を置いて行きまして、1週間後に連絡をいただきました。



服部先生からは音楽の基礎を教わったり勉強すべき本を教えていただきましたが、何よりも音楽の道を志すうえでの心構えを教わったことが大きかったです。



「アーティスト(芸術家)という言葉は、決して自分で口にすべき言葉ではない。他人が呼んでくれる言葉である。」と。

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