初見健一「昭和こどもゴールデン映画劇場」刊行!昭和のオカルト関連の著書もご紹介!

初見健一「昭和こどもゴールデン映画劇場」刊行!昭和のオカルト関連の著書もご紹介!

昭和レトロ研究家の初見健一による「あのころの映画」に関するエッセイ風シネマガイド『昭和こどもゴールデン映画劇場』が、大空出版より現在好評発売中です。昭和のオカルトにも強い初見さんにノストラダムスについても伺いました!


『昭和こどもゴールデン映画劇場』にて、取り上げたそれぞれの映画について鋭い洞察を展開している初見。その一方で、昭和のオカルトを題材とした著書を数多く世に送り出しているライターでもあります。ここでは、そのいくつかをご紹介したいと思います。

『昭和オカルト大百科』

大空出版より刊行された『昭和オカルト大百科』。UFO、UMA、超能力、ノストラダムス、心霊といった、70年代の子ども文化にあふれかえった「オカルト」なアレコレが、いつどこで生まれ、なにをきっかけにブームになり、どうしてスタレたのか?を再検証する内容となっています。「イカレた時代」に育った、すべての元「昭和オカルトキッズ」必見!

『昭和ちびっこ怪奇画報』

青幻舎より刊行された『昭和ちびっこ怪奇画報』。宇宙人、超能力、ネッシー、ミイラ、キングコング、食人種、死後の世界といった、60年代~70年代のオカルトブーム下における当時の児童向け雑誌、書籍に掲載された小松崎茂、石原豪人をはじめとする人気イラスト作家の筆による「怪奇画」約120点を掲載。あのころのドキドキ、ワクワクを当時のビジュアルそのままに再現されています。

『昭和ちびっこ未来画報』

青幻舎より刊行された『昭和ちびっこ未来画報』。50年代~70年代にかけて、さまざまな子ども向けのメディアに掲載された“未来予想図”が収録されています。小松崎茂、石原豪人をはじめとする空想科学イラストの巨匠たちが描いた未来画を暮らし、交通、ロボット、コンピューター、宇宙、終末の六項目に分けて紹介。当時の子どもたちの“わくわく”の源でもあった「未来」。我々が現実の21世紀に暮らす「未来人」となった今だからこそ、本書で取り上げられた“想像遺産”の数々を堪能しましょう!

このように、我々ミドルエッジ世代の知的好奇心をくすぐる著書を多数発表している初見ですが、現在、学研『ムーPLUS』で「昭和こどもオカルト回顧録」というコラムを連載中です。「津の水難事故怪談」や「小坪トンネル怪談」などの心霊ネタや「不幸の手紙」など、多数のコラムを発表していますので、興味のある方は是非チェックしてみましょう!

コラムはこちらで連載中です!

初見健一 アーカイブ | ムー PLUS

ご本人にインタビュー!!

著書『昭和こどもゴールデン映画劇場』の対象年代は、初見さんの小学生から中高生の頃と重なっています。初見さんにとって、昭和後期に上映されていた映画と現代の映画ではどういった違いを感じますか?

80年代以前の映画には、個人が撮りたいものを勝手に撮ったという感じの作品が多かった気がします。今のようにマーケティング的な発想でテーマを決めたりしてないし、集客の見込みが立たないような企画も平気で通ったりしている。だからクオリティもピンからキリまであって、「なんだこりゃ?」と思うような駄作も多いんですけど、とにかくすごく多種多様で種々雑多だった。当時、例えば角川映画の露骨なマーケティング戦略が「商売くさい」と批判されていましたが、今見るとものすごく自由でめちゃめちゃなことをやってる。現在の映画界では、もうあまり無謀な博打はできなくなっていると思います。

同書ではホラーをはじめカンフー、SF、アクションなどの幅広いジャンルの映画が題材にされています。そのなかで“青春映画”を多く選出した事が、ご自身でも意外だったとコメントされています。他にも意外な選出となったジャンルや映画タイトルはありましたか?

レイ・ハリーハウゼンの特撮映画について長々と書いたんですが、あれは自分でも意外でした。僕は特撮マニアでもないし、ハリーハウゼンの映画についてもあまりちゃんと意識して考えたことはなかったんですけど、ああやって子ども時代の記憶をまとめてみると、自分は『スターウォーズ』以前のB級SFやファンタジー映画の独特の匂いが好きだったんだな、とあらためて発見した感じでした。あとはシリーズの「2」が好きらしい、ということ。特に『エクソシスト2』とか『ポセイドン・アドベンチャー2』とか、世界中で駄作として切り捨てられている「2」に妙なシンパシーを感じる癖があるらしい。

初見さんは“オカルトライター“のイメージも強いのですが、初めてオカルトに触れられたのはいつ頃ですか?

園児時代から小1にかけてのころです。これは僕の世代はみんなそうだったと思います。73年ごろからのオカルトブームは凄まじいもので、男の子のカルチャーのメインストリームがオカルトでした。心霊番組がガンガン放映されるようになったのもこのころですし、円谷プロも『怪奇大作戦』や『恐怖劇場アンバランス』などを手がけていて、好き嫌いは別にして、普通にテレビを見ていればオカルト的なものが目に入ってくる時代でした。ちなみに、僕のオカルト入り口は小学館の『なぜなに学習図鑑』という児童書のシリーズでした。

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