90年代のお笑いといったらとんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンがBIG3といっても過言ではないでしょう。
各キー局で視聴率20%超えの冠番組を持ち、お笑いの域を飛び越えて歌を出したりドラマに主演したり。とくにとんねるず、ダウンタウンは破壊力抜群の印象で、一歩後ろにウッチャンナンチャンというイメージでした。
この3組はいずれも大ヒットな90年代だったわけですが、お笑いバラエティの冠番組として全キー局でヒット番組を飛ばしたのはウッチャンナンチャンでした。
90年代、とんねるずの代表的なお笑いバラエティ番組
とんねるずはすでに80年代にブレイクしていたので、当時の代表的な番組も含めてみていきたいと思います。
フジテレビ

夕やけニャンニャン(1985年 - 1987年)

とんねるずのみなさんのおかげです(1988年 - 1997年)

ラスタとんねるず'94(1994年)

とんねるずのみなさんのおかげでした(1997年6月 - 2018年3月)
日本テレビ

とんねるずの生でダラダラいかせて!!(1991年 - 2001年)
どれもこれも強烈な印象の番組が多かったですよね。
「みなおか」は長寿番組として2018年まで続きましたし「生ダラ」はもう、とんねるずにしか出来ない番組だったと思います。
とんねるずの視聴率全盛期は90年代初頭とされていますが、1992年にはバラエティ年間平均視聴率ランキングのうち1位「とんねるずのみなさんのおかげです」3位「ねるとん紅鯨団」4位「とんねるずの生でダラダラいかせて‼」となる一方、子どもに見せたくない番組ランキングでも常に上位にはいっていました。
そして、ヒット番組の大半はフジテレビに偏っていたというのが特徴的でした。
90年代、ダウンタウンの代表的なお笑いバラエティ番組
バラエティ側に広く進出した浜田とお笑い界のど真ん中に君臨する松本。
この3組の中でも、芸能界でもっともブレイクしたのはダウンタウンだったのではないでしょうか。
関西ローカルながらブレイクの足掛かりとなった番組も含めてみていきましょう。
TBS

4時ですよーだ(1987年 - 1989年、毎日放送/関西ローカル)
フジテレビ

夢で逢えたら(1988年 - 1991年)

ダウンタウンのごっつええ感じ(1991年 - 1997年)

HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP(1994年10月 - 2012年12月)
日本テレビ

発明将軍ダウンタウン(1993年 - 1996年)

ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(1989年10月4日 - 現在)
日テレの番組2つ「ガキの使い」「ダウンタウンDX」はいまも続く長寿番組であり、なんといっても「ごっつええ感じ」は伝説的なお笑い番組でしたし「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」も歌番組ながら完全にダウンタウンの色が人気でした。
毎日放送含むTBS系も数々の冠番組を持ちましたが、あえて彼らの代表的な冠番組としてみたときに90年代はフジテレビ、日本テレビが主戦場となっていました。
90年代、ウッチャンナンチャンの代表的なお笑いバラエティ番組
とんねるず、ダウンタウンの90年代をみてみると、80年代にお笑いバラエティが強かったフジテレビ、90年代に台頭してきた日本テレビという流れと合致して見えてきます。
そして、TBSとテレビ朝日についてはさほど大きなヒットが生まれていません。
そこでウッチャンナンチャンをみていきましょう。
フジテレビ

ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!(1990年4月 - 9月)

ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!(1990年10月 - 1993年6月)

笑う犬(1998年10月 - 2003年12月)
日本テレビ

ウンナン世界征服宣言(1992年10月 - 1995年3月)

投稿!特ホウ王国(1994年5月 - 1997年9月)

ウッチャンナンチャンのウリナリ!!(1996年4月 - 2002年3月)
テレビ朝日
TBS

ウンナンの気分は上々。→新・ウンナンの気分は上々。(1996年7月 - 2003年9月)

ウンナンのホントコ!(1998年10月 - 2002年3月)
90年代のウッチャンナンチャンは「やるやら」「ウリナリ」など大きなヒットを飛ばした冠番組の他に「ホントコ」「炎のチャレンジャー」など多様な切り口のバラエティで、お笑いバラエティを多く取り入れていたフジテレビ、日本テレビにTBS、テレビ朝日を加えた全てのキー局でヒット番組を持つこととなりました。
ブレイクはとんねるず、ダウンタウンより一歩遅れてからだったものの、この2組ほど強烈なカラーではなかったことで、結果的に多様なお笑いバラエティに起用されてキー局を制覇することになったのかもしれませんね。
いまとなってはいずれも大御所ですしお笑いバラエティという括り自体が曖昧な時代ですが、この3組がしのぎを削るように各局で大活躍していた90年代が懐かしいです。