昔から伝えられている「縁起がいい」「幸運の前兆」と
言われるものの中に、
普段、日常で見かける生きものにまつわる話がありますよね。
今回はそれを集めてみました。
虫系多いですけど、苦手な方も、ちょっと覗いてみてください~。
生きものにまつわる「幸運のしるし」
爬虫類・両生類
調べてみると、普段はあまり歓迎されないムキの生きもの
特に爬虫類・両生類・昆虫などに
「縁起がいい」とされているのが、けっこう多いんですよ。
ヤモリ
一軒家に住んでると時々出てくるヤモリさん。
家の中に入り込んでくる虫を捕食してくれる「益獣(?)」なので
昔から「家守」と言われてありがたがられてきました。
転じて、家が栄える、お金が入ってくる、等のご利益もあるんだそう。

ニホンヤモリ
ニホンヤモリ - Wikipedia
ところでこのヤモリ、吸盤でくっついてると思っている人が多いんじゃないかな。
でもヤモリの足のウラには吸盤はなくて、毛しか生えてません。
で、なんでくっついて登っていけるのか、まだよくわかっていないんだそう。
「ファンデルワールス力」とかなんとかの力学が働いているとの説も。
それを活かした研究も進められてます。天下のスタンフォード大学で。
電話帳(って古いけど)を2冊用意して、互い違いにページを一枚ずつかませていくと
引っ張っても離せなかったりしますよね。
なんでもああいう力が働いている・・・らしいです。よくわかんないけどね。
ヘビ
実際に目の当たりにしたら確実に「キャー」と言われる生きもの。
でも「いいことのお使い」として、神様扱いされるものでもあります。
特に白いヘビは珍重されますね。
ヘビを見るとお金が貯まるとか、ものごとがいい方向に向かうとか
いろいろ言われています。
ヘビは成長が早くて、脱皮を繰り返しながら大きくなるので
そのことも関係しているかもしれませんね。
カエル
カエルはヘビのような「お使い」の扱いではないですが
むしろダジャレ的な意味で「幸運のシンボル」ですね。
いわく、「福がカエル」「お金がカエル」
「無事にカエル」「若ガエル」(^^)

ニホンアマガエル
カエル - Wikipedia

お財布に入れるカエルのお守り
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見ると幸運になるというパターンではないけど
幸運のシンボルと考えれば、「見たら幸せになる」と受け取ってもいいのかもしれません。
カエルに似たような扱いで「フクロウ」もあるようですよ。
「福来郎」とか「不苦労」とか、当て字をあてられてますね。
昆虫
虫、苦手な人いっぱいいると思いますが
けっこう虫も「いいことの前兆」として言われてきてたりするんですよ。
コガネムシ
読んでそのまんま。黄金(こがね)虫ですね。
「こがねむし~は~かねもちだ~」って歌もあるくらいだし。
コガネムシはカナブンの仲間。
でもゴールドではなく、どちらかというと緑色です。

コガネムシ
photo-ac
タマムシ
歌に出てくる「コガネムシ」は、
実は「タマムシ」なんじゃないかという説もあります。
確かにこちらの方が希少性高そうだし
見た目も高そうです(笑

ヤマトタマムシ
photo-ac
トンボ
別に希少性はないんですが、昔から「勝虫」として
特に武士の世界で縁起をかつがれていました。
飛び方がまっすぐで、後ろに下がらない「不退転」だからだそうです。
なのでトンボをあしらった兜とか、
鎧の下に着る衣装用のトンボ柄の布とか、たくさん伝えられてます。
まあ、益虫でもありますしね。

アキアカネ
photo-ac
クモ
すいません、クモは昆虫じゃなく節足動物ですが
一応ここでは虫扱いとさせてください。
クモは、なんでか時間制限があります。
朝クモを見るといいらしいです。
クモは天気のいい日にしか巣を張らないので、朝に巣を張っているクモを見たら
一日天気がいいという話がひとつ。
もうひとつ、朝のクモは福を連れてくる、お客さんを呼び込む、という話もあります。
『夜の蜘蛛は親の顔でも殺せ、朝の蜘蛛は取って懐に入れろ』
ということわざもあるそうですよ。

クモ
蜘蛛の巣の白黒イラスト | 無料フリーイラスト素材集【Frame illust】
ムカデ
すみません、どんどんエグくなりますね。
ムカデも節足動物です(見ればわかるよね)。
ムカデは「百足」とも書き、
足が多い→お客がたくさん来る→商売繁盛
という図式で、縁起がいいとされています。
とはいいつつ、毒があるので、まあ見ただけで良しとしておくのがよろしいかと。

ムカデ
ムカデ・百足のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
テントウムシ
最後はかわいい虫で締めます。
テントウムシです。
テントウムシは英語で言うと「Ladybird」
このLadyは聖母マリアを指します。
キリスト教でもテントウムシは特別な虫なんですね。
日本でも、漢字で書くと「天道虫」
つまり「お天道様の虫」です。
太陽に向かって飛んでいく虫、という意味だそうですよ。

テントウムシ
テントウムシ - Wikipedia
もともとテントウムシは益虫ですし、いいイメージの虫でもありますが
世界中でいろいろなラッキーシンボルになっています。
飛んでいく先に運命の人がいるとか
亡くなった人がテントウムシの姿で会いに来るとか。
テントウムシが体や頭に留まったら、いいことがある
というのも共通であるようですね。
実際に、テントウムシが頭に留まった人が
くじに当たったという実話もあるそうです。
一寸の虫にも五分の魂、かな
いかがでしたでしょうか。
日本では、あまり一般には好まれないような
爬虫類や両生類、虫類に
何らかの幸運の意味を込めることが多いような気がします。
そう思うと、少しだけ、苦手感が減る・・・かもしれませんね。