日本最初のインディーズレーベル「エレックレコード」。実に錚々たるミュージシャンを輩出しています!

日本最初のインディーズレーベル「エレックレコード」。実に錚々たるミュージシャンを輩出しています!

1969年の設立から1976年に倒産するまで、吉田拓郎、泉谷しげる、古井戸、ケメ、海援隊、大瀧詠一にシュガー・ベイブなどなど、数多くのミュージシャンを輩出した日本最初のインディーだったエレックレコード。奇跡としか言いようがありませんね。


エレックレコード

エレックレコードといえば、吉田拓郎(当時はよしだたくろう)や泉谷しげるが所属していた日本で最初のインディーズレーベルとして知られています。
最初に発売されたアルバムは、広島の各大学のフォークソング団体があつまった広島フォーク村の「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」です。

1.イメージの詩
2.インターナショナル
3.色どられた世界	
4.友よ
5.もしも
6.れんげの唄
7.赤い柿
8.白いこな雪
9.受験生ブルース替え詩
10.マークII
11.波よけさないで
12.ニワトリの小さな幸福

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

広島フォーク村の中心人物は吉田拓郎で、このアルバムには「イメージの詩」、「マークⅡ」、「にわとりの小さな幸福」の3曲が収められています。
因みにエレックレコードではありませんが、浜田省吾、村下孝蔵、原田真二なども広島フォーク村の出身なんですよ。

フォーク

エレックレコードが軌道に乗るようになったのはやはり吉田拓郎で、1971年6月にリリースされた「よしだたくろう オン・ステージ ともだち」のヒットによるものです。
その後に泉谷しげる、古井戸、佐藤公彦、海援隊、丸山圭子に山崎ハコとフォーク界を代表するミュージシャンが次々と作品を発表していきます。

吉田拓郎の「イメージの詩」や泉谷しげるの「春夏秋冬」などシリアスな名曲も勿論多数ありますが、しかしまぁ、一般的にヒットしたのは抒情派フォークとかではなく、コミックソング的なものが多いんですね。

作詞・作曲:仲井戸麗市

さなえちゃん

後にRCサクセションに参加することになるチャボこと仲井戸麗市がやってた古井戸。そのヒット曲「さなえちゃん」。コミックソングではありませんが、カワイイとうかクスッと笑える曲です。
この路線は、ケメこと佐藤公彦のヒット曲「バイオリンのおけいこ」もそうですね。

作詞・作曲:佐藤公彦

バイオリンのおけいこ

泉谷しげるにも「黒いカバン」という笑える曲がありましたし、この時期は笑かしてヒットさせるという手法が盛んだった時期ですね。
その手の最大のヒット曲にして代表曲と言えば、武田鉄矢率いる海援隊の「母に捧げるバラード」をおいて他にはありません。

博多弁が衝撃的でした。
ところで、フォーク界の錚々たるミュージシャンが在籍していたことでレックレコードはシリアスな、若しくは抒情派フォークといった印象が強いように思いますが、最初のレコードがアナウンサー・土居まさるだったことからも伺えるようにホンモノのコミックソングが多数存在するんです。

コミックソング

エレックレコードの本質はコミックソングなんじゃないかと思えるほど、印象的なミュージシャン、曲が多数あります。
その代表格となると「まりちゃんズ」でしょうね。

もう、タイトルからしてね(笑)。「ブスにもブスの生き方がある」ということで、女性団体からバッシングされ見事(当然ですね)放送禁止になっています。

他にも、なぎら健壱の「悲惨な戦い」

作詞・作曲:なぎらけんいち (なぎら健壱)

悲惨な戦い

更には、つボイノリオの稀代の迷曲「金太の大冒険」

この曲がCDにもなってた事に驚きですが、更にビックリなのがバックを務めてるのは日本を代表するプログレバンドの四人囃子なんです!録音当日は笑い転げて演奏できなかったそうですが、まぁ、当然でしょう。
そんなこんなで、他の追随を許さないエレックレコードを、いえ、日本を代表するコミックソングと言えます。

愛レーベル

1974年2月、ずうとるび「透明人間」でデビュー。それに伴い、アイドルを中心としたレーベル「愛 レーベル」がエレックレコード内に作られます。
ずうとるび。人気でしたねぇ。

「愛レーベル」の立ち上げは1973年です。他にはあおい輝彦後やレモンパイなどが居ました。

1. ふたりで旅に
2. 無人島
3. 山のぼり
4. はじめてのけんか
5. ふたりの記念日
6. 友だちブギ
7. 妹みたいな子
8. 雨やどり
9. レモントリーの伝説
10. 軽気球にのって

旅のスケッチ~愛と冒険の旅

そして、なんと、まりちゃんズも所属いていたんですね。まりちゃんズが所属ということで、大変失礼ながら「愛レーベル」がアイドル路線というのは疑わしいですね。いえ、そもそも ずうとるび だって笑点の出身ですからね、十分お笑いでしょう。

ナイアガラ・レーベル

そしてもうひとつ、エレックレコードで忘れてはならないレーベルが大瀧詠一の「ナイアガラ」です。
大瀧詠一自身のアルバムとしては「Niagara Moon」をリリースしています(名作!)。

1.ナイアガラ・ムーン
2.三文ソング
3.論寒牛男
4.ロックン・ロール・マーチ
5.ハンド・クラッピング・ルンバ
6.恋はメレンゲ
7.福生ストラット(パートII)
8.シャックリ・ママさん
9.楽しい夜更し
10.いつも夢中
11.Cider '73 '74 '75
12.ナイアガラ・ムーンがまた輝けば

Niagara Moon

更にもう1枚、ナイアガラ・レーベルから世紀の名作がリリースされています。シュガー・ベイブの 「ソングス」がそれですね。

つまり、山下達郎も大貫妙子もエレック出身なんですね。シュガー・ベイブが本作をリリースした頃と言うのはエレックレコードが倒産する間際だったこともあり、山下達郎曰く「印税は全く貰えなかった」そうです。
そう言えば、吉田拓郎も全くではないにしろ同様の発言をしてましたね。

数々の伝説を残し1976年7月15日にエレックレコードは倒産。数多くの有能なミュージシャンを世に送り出した功績は限りなく大きなものがあります。
倒産の原因は、有能なミュージシャンが次々と移籍していったことによるのですが、当然でしょう。ちゃんと印税払えよという感じですね。大きな教訓も同時に残したということです。

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