荒野の決闘 [Blu-ray]
無法の荒野に生きるワイアット・アープにとって、クレメンタインのような東部の淑女を目にしたのは、生まれて初めてだったのかもしれず、片や、東部から無法の荒野に流れてきたドク・ホリディにとって、チワワは、ひょっとすると初めて出会った西部の女なのかもしれない。西部の男と東部の女に、東部の男と西部の女の組合せ。同じ監督の『駅馬車』 (1939 年) では決して相容れないものとして描かれていた はずなのが、この映画では 「東部」 との和解なのだろうか?リンゴ・キッドも荒野へと去って行った訳ですが、その意味合いが非常に対照的です。
『荒野の決闘』の開始部分
その3.『12人の怒れる男』(1957年)
12人の怒れる男/評決の行方 [AmazonDVDコレクション]
日本で裁判員制度が始まった現在こそ、より多くの人に観ていただきたい作品であると感じる。決して他国の話ではなく、正に日本でも誰もが裁判員に選任される時代になり、そのための恰好の事前
研修ビデオになりうる作品ではないか??。
『十二人の怒れる男』の一場面
その4.『黄昏』(1981年)【最後】
『黄昏』(1981年) [DVD]
ジェーン・フォンダが不仲だった実父ヘンリーのために用意した作品で、スクリーンの裏側でも映画同様の葛藤が行われていた。念願かない、父と娘の絆は現実でも虚構でも復活し、ヘンリーはオスカーを受けて5ヵ月後に永眠。映画を観る事の素晴らしさが、フィルム上のものだけでない事を痛感させられる名編である。ぜひ1度は”観る価値あり”の映画の中の1本である。
『黄昏』の一場面