女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【後編】

女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【後編】

「女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【前編】」の続編だ。【前編】では本格的に政治活動に向かって舵を切るまでの女優活動に関してお話を進めたが、その続きをお話しようと思う。


ワシントンDCの反戦運動が契機に・・・、夫と別居、娘を連れて帰米!!

ベトナム戦争(1955年11月 - 1975年4月30日)末期の米国では、作家や評論家などの文化人や俳優、歌手などの芸能人による反戦運動が盛んに行われるようになる。ジェーン・フォンダは1970年のワシントンD.C.での反戦集会参加を契機に反戦運動にのめり込んでいった。1970年5月にはFBI当局、CIA当局からの監視対象となり、最終的に2万ページにも及ぶジェーン・フォンダに関するファイルが作成された。1971年にベトナム戦争復員軍人による反戦活動VVAWの公聴会を支援し、FTA(ファック・ジ・アーミー)慰問劇団を率いて世界中を回り、資金集めに奔走した。反体制運動闘志として話題になる。
そんな中、ジェーンが主演した映画『コール・ガール』が1971年の10月に公開された。

『コールガール』(原題:Klute)は、1971年制作の米国のサスペンス映画。アラン・J・パクラ監督の出世作。主演のジェーン・フォンダが第44回アカデミー主演女優賞、第30回ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)、第6回全米映画批評家協会賞主演女優賞、第37回ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞を受賞した。ロードショーの後、『ニューヨーク売春地帯』の邦題で公開された地域もあったそうだ。

監督	アラン・J・パクラ
脚本	アンディ・ルイス
   デイヴ・ルイス
製作	アラン・J・パクラ
出演者	ジェーン・フォンダ
    ドナルド・サザーランド

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失踪者を捜索する男(ドナルド・サザーランド)と娼婦(ジェーン・フォンダ)を通じてNYの暗部を描いている。変質者やヤク中は、当時のテーマとしては、新しかったのか?。ヤク中の娼婦は、胴元や同業仲間からも毛嫌いされているところは、まだ道徳的な描き方で、時代を映していると言えるのかも・・・。本作は、サスペンス的要素があるにはあるが、物語の半ばで、種明かしがされてしまうので、興味半減。どちらかというと、孤独に悩める娼婦の精神的な解放がテーマなんだろうなと思える。男は、事件も解決し娼婦の心も変えることに成功するが、それぞれ住む場所が違うと割り切る最後がちょっと息苦しい。

女性解放運動のアイコンとして!!

ベトナム戦争に対する反戦運動に傾倒していたジェーン・フォンダは反体制、反戦、ウイミンズ・リブの闘志として反逆者のレッテルを貼られていたという。

反戦運動家として、ビラ撒きや薬物所持の容疑で数回逮捕された(薬物所持の罪状については後に取り下げられた)のは勿論、1972年にベトナム民主共和国を訪れた際、飛来したアメリカ軍機を撃墜するために設けられた高射砲に座り、北ベトナム軍のヘルメットを被って、あたかも打ち落とそうとするポーズまでとってしまった。

「ハノイ・ジェーン」の写真は「巨大な間違い」だった!!

後にこの時の写真は世界中に配信され、フォンダは「祖国への裏切り行為で自分の判断の誤りだった」と釈明したものの、「ハノイ・ジェーン(Hanoi Jane)」と呼ばれ、長年に渡り保守派のベトナム退役軍人とその家族を中心に「売国奴」「裏切り者」として大きな批判を浴び続けた。

映画監督ヴァディムと正式離婚後、わずか5日後には社会・政治活動家のヘイドンと再婚する!!

1973年1月16日、映画監督ロジェ・ヴァディムと正式に離婚したが、わずかその5日後には社会・政治活動家のトム・ヘイドン(反戦の闘志でSDSの元リーダー)と再婚してしまう。この頃からのジェーンの出演作は彼女の心情が色濃く反映された作品が多くなる。以降は夫のバック・アップと映画出演を両立させるべく行動している。
この頃のジェーンの出演作と言えば、『ジュリア』や『帰郷』が注目された作品だ。

『ジュリア』(Julia)は、1977年の米国映画。米国の作家リリアン・ヘルマンの『Pentimento: A Book of Portraits』(1973年)を原作とする。リリアンとジュリアの友情、および作家のダシール・ハメットとの愛が描かれている。
第50回アカデミー賞では作品賞候補を含めて11のノミネーションを受け、3部門で受賞した。

監督	フレッド・ジンネマン
脚本	アルヴィン・サージェント
原作	リリアン・ヘルマン
製作	リチャード・ロス
製作総指揮	ジュリアン・デロード
出演者	ジェーン・フォンダ
    ヴァネッサ・レッドグレイヴ

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ヴァネッサ・レッドグレイヴとジェーン・フォンダの政治的信条は正反対だったようだが撮影中はその事には一切触れず、然しながら互いに尊敬の念は感じていたようだ。
この頃のジェーンは『帰郷』然り、いいあんばいの女優だった。ヴァネッサ・レッドグレイヴもこういう役をさらりと演じてオスカーを貰っているのには、驚嘆する。

『帰郷』(ききょう、Coming Home)は、1978年公開された米国映画で、反戦やフェミニズムがストレートに表現された。第51回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、脚本賞を受賞し、主演を務めたジェーン・フォンダが主演女優賞を、同じく主演のジョン・ヴォイトが主演男優賞を受賞した。

監督	ハル・アシュビー
脚本	ウォルド・ソルト
   ロバート・C・ジョーンズ
製作	ジェローム・ヘルマン
出演者	ジェーン・フォンダ
    ジョン・ヴォイト

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監督のハル・アシュビーがベトナム戦争を描くとこんな映画になるという作品。登場人物はみんな心に深い傷を持つ人々で、たいへん痛ましいのだが、彼らを見る監督の目はこの上なく優しく共感に満ちている。ジェーン・フォンダ、ジョン・ヴォイトも各々の役柄を誠実に演じているが、特に印象に残ったのはブルース・ダーンで、とかく軽蔑されるような嫌な役柄が多かった彼ですが、本作品では、兵士として、夫として苦悩する姿を好演している。私は彼に助演男優賞をあげたいと思っているのだが・・・??。

反戦運動の次は肉体改造運動?!

反体制、反戦、ウイミンズ・リブなどの運動が、1960年代から1970年代にかけて全米に吹き荒れた一連の社会問題がひとまず収束した(1970年代末頃)後、とりあえず社会改良するものが無くなったのかどうかは、良く判らないが、何か改良するものはないかな?と見回したら、自分の体が弛んでいたんでしょうね!!とりあえず、エアロビクスでもして体を鍛えますか!!。ということだったんでは??。(あくまでも私の推論なので、これが正しいのかは皆様でご判断願います。)

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