ちょうどこの頃に父との和解に向けて動き出す!!
ジェーンは幼い頃、実母が父ヘンリー・フォンダの浮気を苦にして自殺したと知って以来、父と確執があったが、自分も子の母となり父の立場も理解できるようになると、和解に向けて動き出した。父は米国を代表するような大俳優であったが、アカデミー賞とは無縁であったため、娘からのプレゼント代わりに獲らせようと画策する。まず、ブロードウェイで人気を博した家庭劇の佳作『黄昏』の映画化権をジェーンは買い取り、主人公をヘンリー、主人公の妻役をキャサリン・ヘプバーンが演じる。夫婦愛と親子の和解がテーマであるこの作品で、ジェーンは主人公の娘役で出演。案の定、完成した『黄昏』は、アカデミー賞で主演男優・主演女優両賞を獲得したのだ。
黄昏 [DVD]
ニュー・イングランドの別荘の夏から秋にかけての自然の移ろいが美しい。原題は、”On Golden Pond”(金色の池で)であるが、題の通りの美しい夕日が、湖を金色に輝かせている。
80歳の誕生日を迎えるフォンダとキャサリーン・ヘップバーンの老夫婦の支えあう愛情が暖かい。長年心の行き違いを見せていた父ヘンリー・フォンダと娘ジェーン・フォンダの父娘の葛藤と、それが次第に解けていく心地よさ。
老境や死にかかわる言葉が、さりげなくちりばめられている。美しい画面と、深い人生への哀歓、名画の条件がそろっている。
その後のジェーン
1990年ヘイドン氏と離婚。その1年後の1991年にはメディア王、テッド・ターナーと結婚して話題を呼んだが、2000年に別居を経て2001年離婚して女優引退宣言をした。慰謝料がハンパない金額だったとか・・・?!
2005年、ジェニファー・ロペスとの共演作「Monster-in-Law」で久々にスクリーンにカムバック、女優業への本格復帰にハリウッドの期待が高まっている。