女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【後編】

女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【後編】

「女優でありながら”反戦闘士”としてブラックリストに載せられたジェーン・フォンダに纏わるよもやま話【前編】」の続編だ。【前編】では本格的に政治活動に向かって舵を切るまでの女優活動に関してお話を進めたが、その続きをお話しようと思う。


ちょうどこの頃に父との和解に向けて動き出す!!

ジェーンは幼い頃、実母が父ヘンリー・フォンダの浮気を苦にして自殺したと知って以来、父と確執があったが、自分も子の母となり父の立場も理解できるようになると、和解に向けて動き出した。父は米国を代表するような大俳優であったが、アカデミー賞とは無縁であったため、娘からのプレゼント代わりに獲らせようと画策する。まず、ブロードウェイで人気を博した家庭劇の佳作『黄昏』の映画化権をジェーンは買い取り、主人公をヘンリー、主人公の妻役をキャサリン・ヘプバーンが演じる。夫婦愛と親子の和解がテーマであるこの作品で、ジェーンは主人公の娘役で出演。案の定、完成した『黄昏』は、アカデミー賞で主演男優・主演女優両賞を獲得したのだ。

『黄昏』(たそがれ、原題: On Golden Pond)は、1981年製作の米国映画。湖畔の別荘を舞台に、人生の黄昏を迎えた老夫婦とその娘、彼女の結婚相手の連れ子の心の交流を描く。

監督	マーク・ライデル
脚本	アーネスト・トンプソン
製作	ブルース・ギルバード
製作総指揮	マーティン・スターガー
出演者	キャサリン・ヘプバーン
    ヘンリー・フォンダ
    ジェーン・フォンダ

黄昏 [DVD]

ニュー・イングランドの別荘の夏から秋にかけての自然の移ろいが美しい。原題は、”On Golden Pond”(金色の池で)であるが、題の通りの美しい夕日が、湖を金色に輝かせている。
80歳の誕生日を迎えるフォンダとキャサリーン・ヘップバーンの老夫婦の支えあう愛情が暖かい。長年心の行き違いを見せていた父ヘンリー・フォンダと娘ジェーン・フォンダの父娘の葛藤と、それが次第に解けていく心地よさ。
老境や死にかかわる言葉が、さりげなくちりばめられている。美しい画面と、深い人生への哀歓、名画の条件がそろっている。

その後のジェーン

1990年ヘイドン氏と離婚。その1年後の1991年にはメディア王、テッド・ターナーと結婚して話題を呼んだが、2000年に別居を経て2001年離婚して女優引退宣言をした。慰謝料がハンパない金額だったとか・・・?!
2005年、ジェニファー・ロペスとの共演作「Monster-in-Law」で久々にスクリーンにカムバック、女優業への本格復帰にハリウッドの期待が高まっている。

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