ジェーン・フォンダってだれ?と言っている諸君へ!!

2015年、カンヌ映画祭でのジェーン・フォンダ
ジェーンの子供時代はつらかった!!

1943年、父のヘンリー・フォンダと
ジェーンはあるインタビューで「私は子供のころ、両親の所有物のようだった。そのトラウマを乗り越えるのに70年以上かかってしまったわ。親から愛されたいのなら、親が納得する格好やスタイルをして、体重も親が納得するものでなければならないなんて、親は娘に絶対に思わせてはいけないのよ(ジェーンは何十年もの間、過食症に苦しんでいたそうだ!!)」と語ったという。

1959年7月のヴォーグ表紙
Goddesses of Our Youth #20: Jane Fonda
1964年、父の影を嫌い、映画『危険がいっぱい』の出演を期にフランスへ!!
ハリウッドでのパターン化された役どころを嫌い、父の影響力から逃れるために、フランスから『危険がいっぱい』への出演依頼をあったのを機会にアメリカを脱出。

危険がいっぱい【ブルーレイ版】 [Blu-ray]
監督があの「太陽がいっぱい(1960)」のルネ・クレマンだが、その雰囲気はまったくなくコミカル調だ。未亡人のバーバラ(ローラ・オルブライト)とマルク(アラン・ドロン)が、良い仲になるのだが情夫ヴァンサン(アンドレ・オウマンスキー)と上手くいっていないわけでもなく、ちょっと説明不足な所がある。メリンダ(ジェーン・フォンダ)が、横恋慕的にマルクを我が物とする為に話が進むのだが、フランス人はこういう話が好きなのか?
美しい蝶に脱皮しセックスシンボルへ!!
共演したアラン・ドロンの紹介で出会った映画監督ロジェ・ヴァディムの『輪舞』に出演した後、ヴァディムと8月に結婚。
女優づくりの名手といわれるヴァディムにより、美しい蝶に脱皮しセックスシンボルとなってゆくが、結婚生活では彼の性的嗜好にプライドを傷つけられたそうだ。(所謂、変態だ!!)。
この頃を象徴する映画としては、やはり『バーバレラ』だろう。

ブロマイド写真★映画『バーバレラ』ジェーン・フォンダ/毛皮に寝転ぶ/アップ

バーバレラ(1967年) [DVD]
タイトルバックの無重力ストリップが一番の見せ場でジェーン・フォンダがすっごく綺麗だ。
SF漫画だが、作りはチープで本当にバカな映画。でもそのエロティシズムは人工美の極致だ!!。
時代はベトナム戦争混迷期へ、彼女も次第に政治活動に目覚める!!

ひとりぼっちの青春(1969年) [DVD]
この作品はジェーンにとって初めての社会派な作品で、ジェーンの状況と重なる点が多く、色んな面で共感を覚え、人生の転機になった作品という。
夫であるロジェ・ヴァディム監督との夫婦関係が危うくなっている上に妊娠していて、自分自身や世界の事など多くの事を抱えていた時の撮影だったと、あるインタビューで答えていた。
さて作品はというと、究極のペシミズム。絶望感と悲壮感で胸が苦しくなる。ビジネスといえば格好いいが、観客を慰め落伍者を弄ぶショウとして描いている。J・フォンダ32歳。「コールガール」よりこっちの方がいいと思うけど・・・?。英国から落魄れてきた女優S・ヨークもいいように晒される。アカデミー8部門にノミネートされたがG・ヤングのみ助演男優賞に輝いた。