【訃報】プロレスラーのビッグバン・ベイダーさんが死去。2017年4月には来日し、元気な姿も
80年代に日本のプロレスリングで大暴れし、強烈なインパクトを残したビッグバン・ベイダーことレオン・ホワイトさんが亡くなった事が分かりました。63歳でした。

2017年4月「藤波辰爾vsベイダー メモリアルトークバトル」でのビッグバン・ベイダーさん
訃報は米国時間の18日に公式Twitterで発表されました。死因は重症の肺炎で、懸命な闘病も回復が叶わず、亡くなったとの事。
2017年4月に開催された藤波辰爾さんの「デビュー45周年記念ツアー」で来日した際も、心臓疾患で医者に余命2年と宣告されたとの報道があり、体調を不安視される声もありましたが、気丈にも「医者は2年って言ってたけど、俺は至って元気だぜ。髭はサンタクロースみたいになっちゃったけどな。」と語っていました。
その後試合に出場し、その健在ぶりを見せてくれていました。
<公式ツイッターでの発表>
ミドルエッジ編集部が取材した「藤波辰爾vsベイダー メモリアルトークバトル」では、「皇帝戦士降臨!ベイダー選手の入場です!!」の呼び込みの声と共に登壇したビッグバン・ベイダーさん。
相変わらずの巨体に大興奮するファンを前に、日本でのベストマッチや印象に残ったレスラーなどを語り、会場を盛り上げてくれました。

藤波辰爾さん(左)とビッグバン・ベイダーさん(中央)
その際、ビッグバン・ベイダーさんは「友人である藤波さんと戦うことは楽しみ」とコメントするなど、ポジティブな印象があっただけに非常に残念でなりません。
ビッグバン・ベイダーさんのご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。
<「藤波辰爾vsベイダー メモリアルトークバトル」の取材記事はコチラ>
「藤波辰爾vsベイダー メモリアルトークバトル」に参戦!ベイダーがあの日の真実を語った! - Middle Edge(ミドルエッジ)
たけしプロレス軍団の一員として来日したビッグバン・ベイダーさん
1987年に、たけしプロレス軍団の刺客として初来日。その後、新日本プロレスと全日本プロレスで活躍しました。外国人選手として初めて三冠ヘビー級王座とIWGPヘビー級王座の両タイトルを獲得したレスラーとしても知られています。1989年に獲得したIWGPヘビー級王座は通算3度も同王座に就いています。
アントニオ猪木や高田延彦、三沢光晴らといった名だたるレスラーとの闘いは今もファンの記憶に強く残っています。

ビッグバン・ベイダーさん
身長190cm、体重170kgという巨漢を活かしたパワー・ファイトが主体で、「浴びせ倒し式ベイダー・アタック」と呼ばれた体重を相手に預けて浴びせ倒すボディアタックなどが印象的でした。
また、それ以外にも身のこなしが軽く、空中戦も得意としていました。1996年1月の新日本プロレス東京ドーム大会で、アントニオ猪木を一時失神させた「投げっ放しジャーマン・スープレックス」は、受身が取りにくく非常に危険な技とされ、ビッグバン・ベイダーさんの高いテクニックを証明する形となりました。
Twitterでは悲しみの声が・・・
懐かしのコスチューム
新日本プロレス在籍時には、おどろどろしいコスチューム姿を披露していました。甲冑で身を包んだビッグバン・ベイダーさんはリングインすると、これをリング中央に置き、両手を広げて、「ベイダー!」と雄たけびを上げます。するとモクモクとスモークが吹き出すというギミックで、恐怖感を煽りました。
ちなみに覆面レスラーではありますが、気合いが入ってくると覆面を脱いでしまい時には試合前から脱いでしまったこともあったそうです。

甲冑姿のビッグバン・ベイダーさん