更にもう一枚、「パリはもう誰も愛さない」とのカップリングで「ルムバ・アメリカン」が第2弾シングルとして1980年11月28日に発売されています。
ルムバ・アメリカン
ベル・エキセントリック
加藤和彦のソロ・アルバムとしては7枚目で「ヨーロッパ三部作」の最後を飾るのが1981年7月25日に発表された「ベル・エキセントリック」です。
このアルバムは先ず、ジャケットですね。金子國義の絵画が何と言っても素晴らしい!もう、これだけでヨーロッパのムードが漂います。
ベル・エキセントリック
録音はフランスのシャトゥ・スタジオです。つまりコンセプトもフランス。1920年代のパリです。
バックミュージシャンは「ヨーロッパ三部作」の他の2枚と同様に細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏のYMOの面々が全面的に参加していますが、前作では坂本龍一が病欠だったなどもあり3人が揃って参加しているのは本作のみとなります。
また、他にはギターに大村憲司、ピアノに矢野顕子とこれまたYMOファミリー全面参加といった感じになっています。
残念なのは当時の映像が残っていないことですね。TVには出ないし、ライブもあまりやっていませんでしたからね。その代わりと言ってはなんですが、CMには出ていました。
コンピレーション・アルバム
1982年3月に「アメリカン・バー」という「ヨーロッパ三部作」から選ばれたコンピレーション・アルバムが発売されました。
アメリカン・バー
但し、残念なことに「アメリカン・バー」はアナログ・レコードとカセットテープでしか発売されていません。CD化はされていません。そのかわりと言ってはなんですが、2017年10月25日に「ヨーロッパ三部作・ベストセレクション」が発売されました。
全17曲。これ1枚あれば「ヨーロッパ三部作」を堪能することが出来ます。出来ますが、やっぱりここはオリジナルで3枚揃えて頂きたいものです。せっかくアルバム毎に録音場所も変えて丁寧に作りこまれているのですから。
ヨーロッパ三部作・ベストセレクション