あなたは相撲を何倍も楽しませてもらった歴代相撲解説者を何人思い出しますか??②

あなたは相撲を何倍も楽しませてもらった歴代相撲解説者を何人思い出しますか??②

「あなたは相撲を何倍も楽しませてもらった歴代相撲解説者を何人思い出しますか??」の続きを書こうかと思う。理由は、2,3日前(2018/5/13)から大相撲夏場所も両国国技館で始まったし、初日には何と正面の相撲解説者が北の富士勝昭で、向正面の相撲解説者が舞の海秀平と、NHK専属解説者の二人がそろって解説していたのが、新鮮に感じたためだった。しかし調べて見たら、2003年より初日と千秋楽にはこのような形が恒例であるということらしいのだが・・・(^_^;)。


あなたは相撲を何倍も楽しませてもらった歴代相撲解説者を何人思い出しますか?? - Middle Edge(ミドルエッジ)

まずは、神風正一と玉ノ海梅吉以降のNHK専属解説者は??

若瀬川 泰二(1920年2月20日 - 1993年9月3日)は、兵庫県尼崎市出身で、1940年代から1950年代にかけて活躍した大相撲力士。荒磯部屋(入門時は伊勢ヶ濱部屋)に所属していた。本名は服部 忠男(はっとり ただお)。最高位は西小結(1950年9月場所)。身長176cm、体重110kg。得意手は右四つ、突っ張り、吊り、外掛け。

最高位	小結
本名	服部 忠男
生年月日	1920年2月20日
出身地	兵庫県尼崎市
没年月日	1993年9月3日(73歳)
身長 体重	176センチ 110キロ
所属部屋	伊勢ヶ濱 → 荒磯
改名歴	若瀬川 忠雄 → 若瀬川 泰二
初土俵	1935年1月
最終場所	1959年1月
年寄名跡	浅香山 泰範

現役時代の若瀬川 泰二(わかせがわ たいじ)

現役時は「前さばきの名人」と言われる!!

さすがに私もこの方の現役時代に関しては見たこともないが、資料によると、技能派の系統の伊勢ヶ浜部屋ならではの力士だったらしい。若い頃は突っ張りから右四つに組んでの吊り(横吊りで相手が残すと足を払いうという独特のもの)が主であったが、年数を重ねるうちに両差しになったり不十分になると差し手を返して左右に動きながら好機をうかがう技巧派に成長し、その前さばきの巧さは本人曰く「自分十分になる巧さとでもいいますか。」と解説していたと言う。引退後は年寄・浅香山を襲名し、後進の指導に当たった。

1954年春場所5日目、若瀬川泰二を上手出し投げで破る栃錦(探したが、勝っている画像がなかった!!)

若瀬川泰二が栃錦に上手出し投げをくらっている!!

現役時代から能弁で知られ、1957年に八百長相撲疑惑をめぐり、日本相撲協会の運営の在り方が国会で議論された際にも、衆議院文教委員会に参考人として答弁に立ち、力士の立場を訴えた。そういうこともあって、引退後から当時のTBSでの相撲放送の解説者として活躍した。民放撤退後はしばらく協会の仕事に専念していたが、1985年の停年(定年)退職後はNHK専属解説者・若瀬川忠男として1991年1月場所まで、確かな技術論と共に能弁かつ人情味あふれる解説をリアルタイムでよく聞いていたものである。晩年の画像が殆どなかったのが

元力士タレントの元祖で解説者と言えば、元田子ノ浦親方の出羽錦忠雄!!

出羽錦 忠雄(1925年7月15日 - 2005年1月1日)は、東京府南葛飾郡(現:東京都墨田区)出身の元大相撲力士。
重い腰と半身の構えで上位力士を苦しめた力士だったことを朧気ながら思い出がある。体格や貫禄から見ると、大関になってもおかしくない人でしたが、関脇で終ってしまった。子供心にも、もうちょっとがんばれないのかと思えるくらいの持久戦法だった。

最高位	関脇
本名	小倉 忠雄→奈良崎 忠雄
生年月日	1925年7月15日
出身地	東京都墨田区
没年月日	2005年1月1日(79歳)
身長 体重	181センチ 143キロ
所属部屋	出羽海
改名歴	小倉 忠雄 → 出羽錦 忠雄
初土俵	1940年5月
最終場所	1964年9月
年寄名跡	田子ノ浦 忠雄

出羽錦 忠雄(でわにしき ただお)

だが資料によると、出羽錦は最初から守りの相撲をしていたわけではなかったそうだ。最初は突っ張って前へ出る激しい取り口だったが、膝を怪我したのが原因で相撲の取り口が一変したと言われている。昔、膝にいつも包帯を巻いていた姿を思い出すのですが、そのせいだったんですね!

相撲もある意味、個性的でしたが、相撲の他に色々と芸達者な人で、現役時代からテレビや映画に出演したりしていた。引退後は『土俵の砂は知っている』なんていう本までを書いたりしている。

出羽錦忠雄/田子ノ浦親方/ドリフターズ【ズンドコズンドコ全員集合】スチール写真

そういう才能があるからこそ相撲放送の解説もするようになったのではなかろうか?。1990年から1999年までNHK専属解説者だったが、なかなか明解で、聞きやすかった。また、生放送中に突然川柳を詠むことでも知られ、「勇退の 伯父にはなむけ 初賜杯」「寝て起きて また強くなる 貴花田」「曙が 朝日に変わる 九月場所」「智ノ花 先生辞めて 良かったね」などを残した。ただ現代流に言うと”ウケねらい”なのだろうが、サービス過剰な面もあった。

四股名が発音しづらいため本名で出演した緒方昇(北の洋)

北海道網走郡網走町北浜(現:北海道網走市北浜)出身で、1940年代後半から1960年代にかけて活躍した大相撲力士である。立浪部屋に入門し、1940年初土俵、1948年新十両、1950年秋場所新入幕。1962年春場所を最後に引退。殊勲賞4回、敢闘賞1回、技能賞5回。最高位関脇。のち年寄・武隈を襲名、日本相撲協会監事、理事を歴任。

最高位	関脇
本名	緒方 昇(おがた のぼる)
生年月日	1923年2月1日
出身地	北海道網走市
没年月日	2002年1月8日(78歳)
身長 体重	180センチ 120キロ
所属部屋	立浪
改名歴	北ノ洋 昇 → 北の洋 昇
初土俵	1940年1月
最終場所	1962年3月
年寄名跡	武隈(たけくま)

北の洋 昇(きたのなだ のぼる)

時津山、若羽黒、安念山と共に立浪部屋の四天王と言われ、栃若時代の名脇役を務めた。速攻と変化技が得意で“白い稲妻”の異名をとった。

年寄・武隈として日本相撲協会の理事や監事を歴任し、在職中に日本テレビの相撲放送解説を務めていたが、1988年1月場所を最後に停年退職し、本名の「緒方 昇」としてNHK専属の相撲解説を務めた。また、タレントとしてNHK総合テレビのクイズ番組「クイズ日本人の質問」に出羽錦忠雄と共に解答者(大相撲チーム)として準レギュラー出演していたほか、1996年には映画「スーパーの女」(伊丹十三監督)に出演したことが話題となった。

東京網走会に出席した時の写真だそうだ。郷里をこよなく愛していたようだ。

ありし日の北の洋(右側)

さて肝心の相撲解説に関してだが、これまで力士出身で相撲の解説をした人は皆親方の時は親方名で、相撲協会を定年になった人は現役時代の四股名で解説をしていたのが通例だった。ところがこの人だけは北の洋を名乗らずに本名で解説を始めた最初のケースだろう。本人は表の理由として、「四股名が発音しずらい」からだと言っていたようだが、『協会を離れたのだから、一個人として発言した方がいい』という考えによるものだったのではと推察するのだが・・・??。

彼の解説はなかなか明解な物だったが、理事をつとめて協会の運営にたずさわったせいなのか、解説の視点が協会の幹部が現役力士の相撲を見てしゃべっているような感じを受ける事があった。(私のかんぐりすぎか??)これまでにない観点からの解説なので、なかなかおもしろい時があったり・・・。

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