知ってましたか?「アメリカ(バンド)」の全盛期を飾ったアルバム・タイトルは、全て頭文字が「H」なんですよ。

知ってましたか?「アメリカ(バンド)」の全盛期を飾ったアルバム・タイトルは、全て頭文字が「H」なんですよ。

「名前のない馬」や「金色の髪の少女」をはじめとして、70年代にヒット曲を連発した「アメリカ」。現在でも元気に2人組で活動していますが、3人組だった70年代の作品は、今聴いても心に沁みる素晴らしいものばかりです。そしてその素晴らしいアルバムのタイトルは全部「H」で始まるんですよ。


America

アメリカの3人組バンド、アメリカ(America)はイギリスで結成されました。なんだか紛らわしいですが、1970年のことです。

ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピーク

アメリカ

3人とも父親が軍人でロンドンに駐留していた関係から、アメリカンスクールで知り合いバンド結成へと至ります。
19歳の時にデューイ・バネルは「砂漠の歌」と言う曲を作っているのですが、これがデビュー曲の「名前のない馬(A Horse With No Name)」となります。

1971年にデビューアルバム「アメリカ」を発表しますが当時はヒットには至りませんでした。しかし翌年、アルバムからシングルカットされた「名前のない馬」が全米1位の大ヒットを記録します。

「名前のない馬」のヒットを受けて、アルバム「アメリカ」も全米1位となり幸先の良いデビューとなります。
以降、コンスタントに毎年アルバムを発売していくのですが、72年の2枚目のアルバムから77年の7枚目のアルバムまで「H」で始まる単語がアルバムタイトルに付けられることになります。珍しいというか、面白いですね。

Homecoming

1972年に発売された「帰国」と題された2枚目。イギリスでデビューしたアメリカの凱旋といったタイトルですね。この年から活動拠点をロサンゼルスに移しています。

1.ヴェンチュラ・ハイウェイ 
2.トゥ・イーチ・ヒズ・オウン 
3.ドント・クロス・ザ・リヴァー 
4.ムーン・ソング 
5.君だけの心に 
6.陽が昇るまで 
7.空しきコーンウォール 
8.ヘッド&ハート 
9.再びカリフォルニアへ 
10.サタンの夜

Homecoming

アルバムには、これまた大ヒットした彼らの代表曲「ヴェンチュラ・ハイウェイ」を収録しています。

Hat Trick

ヨーロッパと比べると、アメリカでのサッカー人気はそれほど高くはありません。なので1973年当時「ハットトリック」と言われても、ピンとくる人は少なかったのではないかと思われます。
あまり一般的とは思えないこのタイトルを付けたのは、3人がサッカー大国イギリスで青春時代を過ごしたためでしょうね。

1. マスクラット・ラヴ
2. ウィンド・ウェイヴ
3. あの娘にふられて
4. レインボウ・ソング
5. サブマリン・レイディーズ
6. イッツ・ライフ
7. ハット・トリック
8. 甘い恋のふれあい
9. グリーン・モンキー
10. ウィロウ・トゥリー・ララバイ
11. グッドバイ

Hat Trick

アコースティック路線の良い作品であることに間違いはありません。しかし、地味な印象は拭えないアルバムでもあります。

Holiday

結成場所、前作のアルバムタイトルだけではなく、アメリカ(バンドです)とイギリス(国です)の結びつきは深く、1974年のアルバム「Holiday」からはプロデューサーにジョージ・マーティンを迎え入れます。

1.ミニチュア 
2.魔法のロボット 
3.アナザー・トライ 
4.ロンリー・ピープル 
5.グラッド・トゥ・シー・ユー 
6.マッド・ドッグ 
7.ハリウッド 
8.ベイビー・イッツ・アップ・トゥ・ユー 
9.ユー 
10.オールド・マン・トゥック 
11.ホワット・ダズ・イット・マター 
12.イン・ザ・カントリー

Holiday

プロデューサーはもう一人のメンバーとよく言われますが、ビートルズと言えばジョージ・マーティン。ジョージ・マーティンと言えば5人目のビートルズと言われるほど大きな貢献をした名プロデューサーです。
前作が全米28位と今一つだっただけにテコ入れの意味もあったのかもしれません。結果本作は全米3位と大ヒットしています。

ジョージ・マーティンとは、1979年までコンビを組むことになります。

Hearts

前作に引き続き全米4位の大ヒットとなった1975年のアルバム「ハート」です。原題には「S」がついていて複数形。
そう言えば、この頃の邦題には複数形を無視したタイトルが多かったですね。馴染みにくいと考えたのでしょうか?!

1.ひなぎくのジェーン 
2.ハーフ・ア・マン 
3.ミッドナイト 
4.ベル・トゥリー 
5.オールド・ヴァージニア 
6.谷間の人々 
7.カンパニー 
8.ウーマン・トゥナイト 
9.ストーリー・オブ・ア・ティーン・エージャー 
10.金色の髪の少女 
11.希望の明日 
12.シーズンズ

Hearts

本作をアメリカの代表作というファンが多数いる人気のアルバムです。その理由は、各曲の出来の良さもさることながら、全米1位となった「金色の髪の少女 」を収録しているためでしょう。

一般的にアメリカの代表曲と言えば「名前のない馬」と、この「金色の髪の少女 」、それに1982年に大ヒットする「風のマジック」になるのではないでしょうか?!

Hideaway

「隠れ家」と付けられた6枚目のアルバムは1976年に発売されました。

1.ラヴリー・ナイト
2.琥珀の滝
3.がっかりしないで
4.キャント・ユー・シー
5.ウォーターシップ・ダウン
6.シーズ・ビサイド・ユー
7.ハイダウェイ・パートⅠ
8.彼女はうそつき
9.レター
10.トゥデイズ・ザ・デイ
11.ジェット・ボーイ・ブルー
12.フーラヴズ・ユー
13.ハイダウェイ・パートⅡ

Hideaway

ストリングス、木管、コーラスなど重厚で品の良い、ジョージ・マーティンならではの英国サウンドを聴くことができます。
アルバムは全米11位とこれまたヒットしたのですが、時代は徐々にディスコへと移っていきアメリカもジョージ・マーティンもそぐわなくなっていきます。

Harbor

1977年発表の7作目「ハーバー」。ここにきて初めてジャケットにメンバーが写っていませんね。だからというわけでもありませんが、本作を最後にダン・ピークが脱退してしまいます。
アルバムは全米21位と健闘していますが、時代はディスコにパンク。アメリカにとっては厳しい時代となってしまい、本作以降の売り上げは低迷していきます。

1.ゴッド・オブ・ザ・サン
2.スロー・ダウン
3.ドント・クライ・ベイビー
4.シーズ・ゴーン
5.ポリティカル・ポウチャーズ
6.サラ 
7.サージャント・ダークネス
8.アー・ユー・ゼア
9.ブラウン・アイズ
10.モンスター
11.ハリケーン
12.ダウン・トゥ・ザ・ウォーター

Harbor

3人のオリジナル・メンバーによる最後の作品。これ以降もアメリカは2人で活動を続けていくのですが、やはりデビューからここまでが最盛期といっていいのではないかと思います。
アルバムタイトルの「H」も本作で途切れてしまうのですが、頭文字「H」のアルバムは、どれも今聴いても楽しめる充実した作品です。

因みに、1994年「Hourglass」、1998年「Human Nature」、2007年「Here & Now」と久しぶりに3作連続して「H」のタイトルが蘇ります。どれだけ「H」好きなんだか。。。

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