三菱・デボネアとは

デボネア 3.0 スーパーサルーン セダン
デボネア(Debonair )は、歴史は古く三菱自動車工業(当初は三菱重工業)が1964年から1999年まで製造していた高級乗用車です。

デボネア 3.0 スーパーサルーン セダン 内装
因みに初代は

デボネア A31
初代は、何と(1964年-1986年)22年もモデルチェンジしなかったそうです。
逆に今乗ったらカッコイイと思うんだけど・・・
TOYOTAのセンチュリーにつぐ22年ノンフルモデルチェンジカー、「走るシーラカンス」という通称で有名となりました。
あまりに希少な車(乗る人がいない)だったため、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の38巻作中で「動く60年代の生き証人、現代の反逆児」「(運転者及び所有者は)どんな思想を持ってるやつか知れん」「鉄の化石」などと両さんに言われてギャグにされていました。

デボネア 2.0エグゼクティブ セダン
2代目(1986年-1992年)

デボネア 3.0 スーパーエクシード セダン
バブル時期の1986年8月にフルモデルチェンジで登場2代目・デボネアV、「デボネアV」の名称となるが「V」には後述するV6エンジンや「VIP」など様々な意味を込めている。
三菱の最高級車としてデビューしましたが三菱グループ各社の社用車以外の販路が全然見込めなかったそうです。

取締役 (代表取締役) CEO 益子 修
トップメッセージ | 投資家情報 | MITSUBISHI MOTORS
余談ですが、当時街中でデボネアを見ると仲間内では、『三菱のお偉いさんだろ!』と三菱関係の人しか乗らない車のレッテルを貼られていました💦

酷い奴なんかは『アレ絶対イヤイヤ乗ってるんだぜ!』なんて言ってる奴まで・・・
デボネアV(2代目)スペック

デボネアV(2代目)前期型
販売期間 1986年8月 - 1992年
設計統括 垣下錦一(kinichi kakishita)
デザイン アルド・セッサーノ
乗車定員 5-6人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン 6G71型 1,998L V6 SOHC
6G72型 2,972L V6 SOHC
6G72型 2,972L V6 DOHC
駆動方式 FF
変速機 コラム4AT/フロア4AT
サスペンション 前:ストラット式
後:3リンク式
全長 4,690-4,865mm
全幅 1,695-1,725mm
全高 1,425-1,460mm
ホイールベース 2,735mm
車両重量 1,400-1,620kg
生産台数 2万8007台
改良やら追加やら

デボネア 3.0 スーパーサルーン セダン
150馬力までパワーアップした2,000cc「スーパーチャージャー」(1987年~1989年)と200馬力<1991年に210馬力にパワーアップ>の3,000ccDOHC24バルブ(1989-92年)が追加された。2,000cc「スーパーチャージャー」車の追加は、当時は3,000ccの「3ナンバー車」の税金が高いことによる節税ハイパワー型としての措置で、競合各社でもこのクラスの2,000cc車にスーパーチャージャー・ターボチャージャーを同様の理由で装備。
スーパーチャージャー仕様はマイナーチェンジではライバル同様に3Lエンジンのパワーアップが望まれたため、3LのV6DOHCに移行した。
いろんな事やったけど販売台数は見込めなかったそうです。
デボネアAMGも

デボネア AMG ※エアサス※ATオーバーホール済み セダン
拡販策として一般ドライバーをターゲットにしたラインナップの充実が行われ、
西ドイツのチューナー、「AMG」社に監修を依頼し、外観にエアロキットと専用のアルミホイールを装備したデボネアAMG、イギリスの高級アパレルメーカーに内装を依頼したデボネア・アクアスキュータム、内装をオーナードライバー向けとした「エクシード」、「ツーリング」などが設定されたが、思うように販売台数は伸びなかったそうです。

デボネア AMG ※エアサス※ATオーバーホール済み セダン
AMGエアロパーツ、アルミホイール、ステアリング、デュアルテールエキゾーストパイプなどが装着されたモデル。
ただしエンジンは全くのドノーマルがミソの車。
AMGなのに・・・カッコ悪いと思ったのは私だけでしょうか・・・
さらに・・・
またバブル時期とあって高田工業によるストレッチリムジン仕様も生産されましたが、殆ど不発に終わったそうです。
バブルで皆お金を持っていたので、皆もっと本格的なリムジンを買ったからだとか・・・
3代目(1992年-1999年)

デボネア 3.5 エクシードタイプA セダン
バブル景気崩壊期に登場した3代目デボネア。
ディアマンテ譲りのハイテク装備も惜しみなく装備され、レーダーカメラとエンジンブレーキによる車間距離自動制御システム、GPS&ジャイロセンサーによるカーナビゲーション、オキシジェンリッチャ(車内の酸素濃度を高め快適性を向上させる装置)、超音波センサーによるサスペンションの自動調節機能、TV画面に後方を写すバックカメラなど、高級車にふさわしい充実した装備であった。

デボネア 3.5 エクシードタイプA セダン
改良&マイナーチェンジ

デボネア 3.0 エグゼグティブI セダン
1993年10月 廉価版の3Lエンジン搭載車。エクシードエクストラを追加。
1994年10月 オーナー向けの「エクシード・コンテーガ」を追加。
1995年10月 マイナーチェンジでフロントグリルとテールランプのデザインを変更。同時にカーナビゲーションには音声ガイドと自動ルート設定機能を追加。
等々色々と試したものの・・・
販売終了

デボネア 3.5 エクシード コンテーガ セダン
発売がバブル景気崩壊期であり、販売は当初から伸び悩んだ。1999年(平成11年)には、
販売量の少なさや顧客の特異性などから自社一貫開発を取りやめたそうです。
1999年12月 販売終了。35年に渡るデボネアの歴史に幕を下ろしました。
気になる中古車市場は?
デボネアのくせに高いだろ~~!!と思うか思わないかあなた次第です。
最後に・・・
いかがだったでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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