【1999年洋楽】GOLDFINGER '99の原曲!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1999年洋楽】GOLDFINGER '99の原曲!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1999年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。


1999年のオリコンから選出

邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1999年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートやオリコン洋楽シングルチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。



この年の洋楽のチャートインは1曲だったため、オリコン洋楽シングルチャートのナンバーワン曲や、全米ナンバーワン曲から別途選出しました。

Eyes On Me (featured in Final Fantasy VIII) / 王菲(フェイ・ウォン)

王菲(フェイ・ウォン)は中国生まれの香港のシンガーで、活動拠点は香港ですが、アジア各国にも進出する世界的アーティストです。日本では、トニー・レオンと共演した香港映画『恋する惑星』で一躍有名になり、その後、3枚目のシングルとなる本曲『Eyes On Me』が大ヒットし、日本でも人気を博しました。



本曲は、ゲームソフト『ファイナルファンタジーVIII』の挿入歌・エンディングテーマで、ゲーム関連の楽曲ながら異例の大ヒットを記録。オリコンシングルチャートで最高位9位(年間62位)、オリコン洋楽シングルチャートで19週連続ナンバーワンを記録しました。第14回日本ゴールドディスク大賞洋楽部門では、ソング・オブ・ザ・イヤーに選出されています。このように、本曲は洋楽扱いにされていますが、実際に曲を書いたのは、作詞が染谷和美、作曲が植松伸夫、編曲が浜口史郎の3人の日本人です。



フェイ・ウォンは、2001年には、フジテレビ系のテレビドラマ『ウソコイ』で中井貴一と共演。4枚目のシングルとなった主題歌『Separate Ways』もヒットしました。

リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ / リッキー・マーティン

リッキー・マーティンは、プエルトリコ出身のシンガーで、元々は同国のボーイバンド、メヌードのメンバーとしての活躍が最初でした。メヌード在籍時は来日公演を行い、テレビCMにも出演した実績があります。



1991年には、ソロシンガーとしてデビュー。1999年にリリースした本曲『リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ』"英語版のデビュー曲" で、全米シングルチャートで5週ナンバーワン(年間10位)、日本のオリコン洋楽シングルチャートでもナンバーワンを獲得しました。因みに、タイトルの "Livin' la Vida Loca" は "Livin' the Crazy Life" という意味です。



そして、本曲のカバーといえばもちろん、郷ひろみの『GOLDFINGER '99』"A CHICHI A CHI” の歌詞が印象的ですが、実際の歌詞は "Upside, inside out" で全く異なります。オリコンシングルチャートで最高位13位ながら、同年の日本レコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞しています。



リッキー・マーティンは、現在もラテンアメリカのヒットチャートの常連で、第一線で活躍中です。

アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ / バックストリート・ボーイズ

アメリカのボーイバンド、バックストリート・ボーイズは、1996年のデビューアルバム『バックストリート・ボーイズ』が世界的に大ヒット。ただし、本国アメリカではなく、ヨーロッパや日本など国外でのヒットでした。



そして、後にアメリカで大ヒットしたのが3枚目のアルバム『ミレニアム』で、ついに念願の全米アルバムチャートのナンバーワンを獲得します。本曲『アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ』は第一弾シングルで、全米シングルチャートで6位(年間15位)ながらも、世界20カ国以上でナンバーワンに輝きました。日本のオリコン洋楽シングルチャートでもナンバーワンを獲得しており、ファンならずとも知る人の多い彼らの代表曲の一つです。



日本での人気も凄まじく、2001年に初来日公演を果たしています。

ノー・スクラブズ / TLC

TLCは、アメリカの女性R&Bグループで、メンバーは、T-ボズ(T)、レフト・アイ(L)、チリ(C)の3人。1990年代前半には、『ベイビー・ベイビー・ベイビー』『クリープ』などが大ヒットし、すでに世界的な人気を確立していました。その彼女たちの待望の5年ぶり3作目のアルバムとなったのが『ファンメール』で、その第一弾シングルが本曲『ノー・スクラブズ』です。全米シングルチャートでは4週連続ナンバーワン(年間2位)、日本のオリコン洋楽シングルチャートでもナンバーワンを獲得しました。第42回グラミー賞では、最優秀R&Bパフォーマンス賞(ヴォーカル入りデュオまたはグループ)と最優秀R&B楽曲賞を受賞しています。



アルバム『ファンメール』は、日本でもミリオンセラーとなる大ヒットを記録。また、この年1999年には、モニカ宇多田ヒカルと日本武道館にて「爽健美茶ナチュラルブリーズコンサート」を行っています。



2002年4月に、レフト・アイが交通事故で他界。現在は、T-ボズ、チリの二人で活動を継続しています。

ジニー・イン・ア・ボトル / クリスティーナ・アギレラ

『ジニー・イン・ア・ボトル』は、アメリカのシンガーソングライター、クリスティーナ・アギレラの楽曲で、デビューアルバム『クリスティーナ・アギレラ』からの第一弾シングルです。実質、彼女のデビューシングルのように扱われていますが、正確には、1998年に歌った映画『ムーラン』の主題歌『Reflection』がデビュー曲です。本曲はアルバム共々大ヒットし、全米シングルチャートで5週連続ナンバーワン(年間7位)を記録。アルバムからは、計3曲が全米ナンバーワンを獲得しました。本曲は彼女の代表曲の一つで、その後の彼女の躍進は説明するまでもないでしょう。



日本では、2002年に観月ありさ『Love Potion』という曲名で本曲をカバー。自身が主演するドラマ『ナースのお仕事4』の主題歌に起用されました。

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