五月みどり
「いい女」とは、このような人を言うのではないでしょうか。五月みどり。もう絵に描いたようないい女です。年を取るとしみじみとそう実感します。

五月みどり
会ったことも、話したこともないにも関わらず、性格が良いと断言します!そう感じさせるのが五月みどりの魅力なのでしょうねぇ。
さて、そんな五月みどりは1958年11月に「お座敷ロック」でレコードデビューしました。お姉さん、人妻、熟女といつの時代も年上の女性のイメージがありますが、デビューは19歳。当然ながら五月みどりにも若い時代があったのです。
ロックなのかどうかはよく分からない曲ですが、バックの木魚のような音に心を奪われます。
これを聴いてガッカリされたロックファンは、参考までに、うめ吉のカバーを聴くと、曲の良さが分かるかと思います。
これもロックとは言い難いように思いますが、カッコイイですね。スィングジャズというのか、昭和のキャバレーというか。良いアレンジです!
で、話は戻りますが、歌手 五月みどりとして最も人気が高い曲は1961年5月発売の「おひまなら来てね」でしょう。22歳の時の作品ですね。
ステキな映像です。五月みどりといえば、この笑顔。見慣れた笑顔ですが、この映像は33歳の時のものです。それにしては随分と色っぽい。26歳で結婚していますから、そのせいもあるのかもしれませんね。
これ以降も数々のヒット曲を飛ばしますが、五月みどりが青少年に影響を与えたのは1970年代以降の女優としての活動に重心を移してからです。
かまきり夫人の告白
それまでにも多数の映画に出演していた五月みどりですが、世間を驚かせたのが言うまでもない1975年のポルノ初主演映画「五月みどりのかまきり夫人の告白」です。

五月みどりのかまきり夫人の告白
1975年公開ですから、五月みどり36歳ということになりますね。色気半端無し!当時の東映社長・岡田茂の肝いりで、なんでも五月みどりの「熟れたお色気」に痺れて本作を企画したのだそうですよ。

五月みどりのかまきり夫人の告白
物語は、五月みどりが本人名義で大学教授の妻という役を演じています。夫婦仲が冷え切っており、欲求不満となった五月みどりが性の冒険旅行へ出かけるという6話のオムニバス形式の物語です。
「かまきり夫人の告白」は、シルビア・クリステル主演で当時世界的に大ヒットしていた「エマニエル夫人」を意識しての作品ですが、当初は五月みどりの性遍歴を映像化するという実録作品として企画されています。とんでもない企画ですが、映画は大ヒットし、五月みどりといえば「かまきり夫人」というイメージが定着しました。
因みに、1983年には「悪女かまきり」が制作されています。

悪女かまきり
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「かまきり夫人の告白」から8年後ですね。五月みどりは40代半ばということになります。好みの問題とは言え、こちらの方が色気があっていい感じです。
マダム・スキャンダル 10秒死なせて
「かまきり夫人の告白」を東映ポルノの代表作とするならば、にっかつロマンポルノの代表作は「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」でしょう。

マダム・スキャンダル 10秒死なせて
1982年の記念すべきロマンポルノ初主演作です。ロサンゼルスでレストランを経営するめぐみ(五月みどり)が夫のことで悩んでいたある日、義父に労わられ体を許してしまうという、いかにもロマンポルノな内容です。
熟女エロスの女王の座を確たるものにしてからも歌手活動は続けていて、前年には「十秒殺して」を発売しています。
しかし、この時期最も秀逸な五月みどりアイテムは「五月みどり写真集 甘い誘惑」ですね。ヌード満載で熟女の色気は半端ありません。

五月みどり写真集 甘い誘惑
熟女エロスの女王として妖しい魅力を振りまく一方で、とても可愛くあり、コメディもこなすお茶目なところが五月みどり の魅力です。

五月みどり
いかりや長介とのコメディは思わずこんな嫁さんが欲しいと思ってしまうほど、色っぽくてカワイイです。
70歳を超えた五月みどりですが、今でも若い頃と変わらないプロポーションを維持しているといいますから素晴らしいと言う他はありません!