80,90年代に隆盛を極めたテーマパークとその後(関西・九州地方編)
関西のテーマパークといえば、今はやはりUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)が唯一無二の存在のようになっていますが、その昔バブル時代くらいは、それこそ多くのテーマパークが濫立していました。行ったことある人もない人も当時を懐かしく回顧していきましょう!関西・九州地方のテーマパークとその後を見ていきましょう。

奈良ドリームランド

【名称】奈良ドリームランド
【所在地】奈良県奈良市
【開園時期】1961年~2006年
【メインスポット】アイススケート、木製コースターASKA、各種お化け屋敷、ボブスレーなど
【現状】2016年解体後、完全空き地
新幹線も停まらず、歴史的スポット以外観光空白地帯となったいた奈良に、ディズニーランドを作ると言う意気込みのもと計画がスタートしましたが、建設前に米国ディズニー社側からは、契約料で破談、日本独自のテーマパークを目指したものの、そこまで大きな目玉もなく2006年に閉園。その後も廃墟スポットして不法侵入が絶えないため、2016年に解体して今は完全空き地。
宝塚ファミリーランド
【名称】宝塚ファミリーランド
【所在地】兵庫県宝塚市
【開園時期】1960年~2003年
【メインスポット】宝塚大温泉、アシカの泳ぐプール、サル山など
【現状】宝塚ガーデンフィールズ(※英国風ガーデン)(2013年閉園)→2019年再オープンを目指し検討中
阪急電車の終点駅として、宝塚劇場や手塚治虫記念館などとともに一大レジャースポットとして開発。大規模な動植物園や温泉施設のあるテーマパークとして盛況を博していました。ただ、ユニバーサルスタジオジャパンのオープンとともに徐々に入場者数は減少し、閉園に余儀なくされました。
神戸ポートピアランド
【名称】神戸ポートピアランド
【所在地】兵庫県神戸市
【開園時期】1981年~2006年
【メインスポット】ダブルループコースター、ジャイアントホイール、二層メリーゴーランド、BMR-Xなど
【現状】IKEAイケアポートアイランド店
1981年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会」の遊戯施設としてオープン。当時のギネス記録となる巨大観覧車のジャイアントホイールや、二層メリーゴーランドなど老若男女が楽しめるテーマパークとして人気を博していました。しかし、1995年の阪神・淡路大震災による休園後の入場者の減少とバブル崩壊の不況が重なり、とうとう2006年に閉園。
倉敷チボリ公園
【名称】倉敷チボリ公園
【所在地】岡山県倉敷市
【開園時期】1997年~2008年
【メインスポット】アンデルセンホール、ロイヤルティーカップ、オーディンエクスプレスなど
【現状】アリオ倉敷、三井アウトレットパーク 倉敷
クラボウの倉敷工場跡地に建設。デンマークやアンデルセンをイメージしたアトラクションや庭園、ショップ、レストラン、劇場が並ぶ、異国情緒溢れるテーマパークとして人気を博し、一時期、東京ディズニーランドに次いで日本2位の来場者数を誇るほどに成長したものの、自前の駐車場が無かったり、アクセスの悪さも手伝って徐々に人気が低下、わずか11年で閉園となりました。
広島ニュージーランド村
【名称】広島ニュージーランド村
【所在地】広島県安芸高田市
【開園時期】1990年~2008年
【メインスポット】虹の農場、レインボーファーム、乳製品加工場、ハーブ香房など
【現状】大規模太陽光発電所
ニュージーランドの大自然をそのまま移したような、緑豊かな自然の中で、ヤギや羊・ポニーなど動物たちとのふれあいができたり、農場で乳しぼりやチーズ作りができるナチュラルテーマパーク。しかし、アクセスの不便さもあり、入場者数が増えず閉園。
スペースワールド

【名称】スペースワールド
【所在地】福岡県北九州市八幡東区
【開園時期】1990年~2018年
【メインスポット】ザターン、タイタンMAX、スペースロッジ、宇宙博物館、月の石展示場など
【現状】イオンモール(予定)
宇宙をテーマにした唯一無二のテーマパーク。宇宙ロケットがシンボルタワーとしてそびえたっていました。迫力満点のジェットコースター「ザターン」など九州では有名な存在に。入場者数は順調に推移するも、2018年末で営業終了。イオンに経営を譲渡されました。
シーガイア オーシャンドーム
【名称】宮崎シーガイア
【所在地】宮崎県宮崎市
【開園時期】1972年~2005年(一部は現在も継続中)
【メインスポット】オーシャンドーム、サンホテルフェニックス 、北郷フェニックスカントリークラブなど
【現状】一部は温泉施設、ホテル、ゴルフ場として現存
観光県・宮崎を目指し、「宮崎・日南海岸リゾート構想」の中核施設として誕生。ホテルやゴルフ場などリゾート施設が立ち並ぶシーガイアの中心には、開閉式の屋根を持つ全天候型プールである「オーシャンドーム」が象徴のようにありました。奥行き300m、幅100mで、高さは38mある巨大施設で、人工ビーチは中国の大理石を砕いてバブルらしい豪華さ。しかし、高すぎる入場料(当初は大人4,200円)と海そのものが近くプールの意味がない矛盾があり、入場者数は最後まで振るわず、オーシャンドームは閉鎖されました。
沖縄エキスポランド
【名称】沖縄エキスポランド
【所在地】沖縄県国頭郡本部町
【開園時期】1975年~2000年
【メインスポット】観覧車、小動物園、野外球場、闘牛場、馬場など
【現状】テルオリオンモトブリゾート&スパ
沖縄海洋博覧会に合わせて開園したものの、大きな目玉施設もなく、入場者数に悩み、大幅赤字を出して閉園。やはり沖縄にテーマパークは合わないと揶揄されました。
まとめ
「80,90年代に隆盛を極めたテーマパークとその後(関西・九州地方編)」をお届けしました。いかがでしたでしょうか?もう様々な個性を持ったテーマパークが全国で濫立するような時代はやってこないのでしょうか?遊び方も多様化してきたので、テーマパークが全てではなくなっていますから、これも時代の流れでしょうね。