ZELDA
ギネスにも認定されているという世界で最も長く活動していたガールズ・バンド、ZELDA (ゼルダ)です。活動期間は1979年~1996年。ただ単に長い間活動していたというわけではありません。
大きな変貌を遂げつつ、ガールズ・バンドという枠に収まらない程の革新的な音楽性を持っていたんです。そんな彼女たちの80年代をまとめました。

ZELDA
インディーズでの活動を経てメジャーデビューしたのは1982年8月25日。シングル「ミラージュ・ラヴァー」、アルバム「ZELDA」でした。

ZELDA
当時はベース: ボーカル:高橋佐代子、ベース:小嶋さちほにギター:鈴木洋子、ドラムス:野沢久仁子といったラインナップです。
LIZARDのモモヨがプロデュースをしています。アンダーグラウンド感満載ですね。
カルナヴァル
1983年にリリースされたセカンド・アルバム「CARNAVAL」から、ギターが石原富紀江に、ドラムスが小澤亜子へと変わって黄金のメンバーが揃います。

カルナヴァル
メンバーチェンジに加え、プロデューサーにムーンライダーズの白井良明を迎えたことも大きかったようですね。ニューウェーブバンドとして確立されました。
下の映像はファースト・アルバムに収録されている「とらわれ」ですが、メンバーチェンジ後のものです。
当時を代表する曲「とらわれ」ですが、非常に印象的な曲でした。
また、セカンドアルバムからはシングルカットされていません。
空色帽子の日
初期のゼルダを代表するアルバム「空色帽子の日」。レコード会社を移籍し、1985年10月21日にリリースされたニューウェイブ・バンドとしての地位を確立したアルバムです。とてもポップです。

空色帽子の日
前作に続きプロデュースを白井良明が行っています。前作には鈴木慶一も参加していましたし、ムーンライダーズが興味を示すというのが面白いですね。
C‐ROCK WORK
1987年4月1日の4thアルバム「C‐ROCK WORK」は売れっ子プロデューサー佐久間正英を迎えて制作されました。

C‐ROCK WORK
アルバムからは「Electric Sweetie 」がシングルになっています。
アンダーグラウンドの魅力を備えていますが、音は安っぽくはないですね。プロデューサーの腕と言ったところでしょうか。
SHOUT SISTER SHOUT
ライブアルバム「SHOUT SISTER SHOUT」を間に挟んで1988年10月21日にリリースされた5thアルバム「SHOUT SISTER SHOUT」。

Shout Sister Shout
「SHOUT SISTER SHOUT」は、この頃からファンク、ブラックミュージックに傾倒していくことになるZELDAのターニングポイントとなったアルバムです。
D.R.O.P.
前作以上にブラックミュージック路線を推し進めたのが1989年9月21日にリリースされた6th.アルバム「D.R.O.P.」です。

D.R.O.P ドロップ
デビュー当時と比べると別のバンドのような新機軸を打ち出したZELDA ですが、結果、ギターの石原富紀江が脱退するという事態となって80年代を終えます。
約1年間活動を休止し新ギタリスト本村直美を獲得したZELDAは、90年代ワールドミュージックの世界へと向かいます。