《ファイナルファンタジー》30周年
スクウェア(現スクウェア・エニックス)がお送りする伝説的RPGの初代、ファイナルファンタジーⅠこと「ファイナルファンタジー」が2018年12月18日で30周年を迎えます。

ファイナルファンタジー
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今なおシリーズを展開し続け、人々にゲームとロールプレイとストーリーを提供し続ける営みも今年でついに30年。
開発には携わっていないわたしでも「ずいぶんと遠くまで来たなあ」と感慨を隠せません。
というわけでシリーズ作品をずらっと並べて振り返ってみましょう。
ファイナルファンタジー
1987年12月18日に発売されたソフト。
音楽植松伸夫氏、美術天野喜孝氏のゴールデンコンビがここからすでに組まれています。
最初はファミリーコンピュータでの発売でしたが、システムを大きく快適にさせたスーパーファミコン版が後に出てきます。
なお正式名称は「ファイナルファンタジー」。Ⅰはつきません。
ファイナルファンタジーⅡ
・・・・ゴクッ・・・・
1988年12月17日に発売されたソフト。
ほぼ1年後、というのが何かを象徴させているようで個人的に好きです。
「1年に1個、ファイナルファンタジーを発表しながら暮らす」そんな生き方をしてみたい。
ハードは相変わらずファミリーコンピュータ。
レベルアップ方式ではなくかなり《熟練度》によったシステム。誰をどんな能力にするかはプレイヤー次第ということでパーティをデザインする力が序盤から求められていました。ぼくこういうのだいすき!
一方で「ひたすら盾を振っていれば並大抵の攻撃は避けられるようになる」とかいう初心者救済(?)もあり、これをやると苦戦の二字とはおさらばできます。
詰まっていらっしゃる方がいたらどうぞ。
ファイナルファンタジーⅢ
そのグルガン族の男は 静かに語った・・・・
この大地震でさえも 単なる予兆に過ぎぬと。
世界の 光の源である クリスタルを 地中深く引きずりこみ 魔物を生み出した
大きな震えさえも これから訪れるものに 比べれば ちっぽけなものである。
それはとてつもなく 大きく 深く 暗く そして悲しい・・
1990年発売、まだファミリーコンピュータ用のRPGであった時代。
それでもシステム変更には力を入れており、Ⅲからは《ジョブチェンジ》という新しいポイントをいれてきました。
白魔道師、黒魔導師、赤魔導師、導師あたりはこのシリーズからの登場か。
ファイナルファンタジーⅣ
1991年発売。機体はここからスーパーファミコンへ。
それにともない演出効果が派手にできるようになった他、バトルは完全ターンベースではなくアクティブタイムバトルを採用。
そして幻の《2人プレイ》も可能に……。
ファイナルファンタジーⅤ
1992年、スーパーファミコン用ソフトとして登場。
アクティブタイムバトルは今回も採用。ゲージが採用され、どのタイミングで誰の手番がやってくるかがわかりやすくなっている。
全体的にいかなる戦略をするかが鍵になっており、特に《低レベル攻略》を楽しむ方にはオススメのシリーズなんだとか。
一方で《オメガ》が登場したのも今作からとのこと。
ファイナルファンタジーⅥ
1994年、スーパーファミコン用ソフトとして登場。
特筆しておきたいのはストーリー、世界観の変化。
今までバトルシステムのひとつでしかなかった《魔法》がストーリーの装置として効果的に働いています。
そして機械。
「ファンタジーとはいかにあるべきか?」という問題に対し、剣と魔法と機械のそれぞれをもって応えているハイファンタジーの名作。
ファイナルファンタジーⅦ
さあやって参りましたプレイステーションの時代です。
発売は1997年。
バトルシステムは落ち着いており、レベルアップシステムとアイテム《マテリア》による魔法及び召喚獣のセットアップ方式はかなり明快。システム的にも好みです。
特筆すべきは《ハードがPSになったことによる演出力の強化》と《ストーリーの重厚さ》。
演出面はバトルのみでなくフィールドや街中でも強く表現されており、工場のなかをするすると駆けていくキャラクターの大きさが少しずつ変わっていくあたりなどはそれだけで夢中になれるようでした。
剣と魔法と機械のなかで機械の比重がかなり重くなっているサイバーファンタジーは現在のライト文化の骨子のひとつとなっていることでしょう。リメイク作品多数。
ファイナルファンタジーⅧ
1999年発売。機体はプレイステーション。
7に比べると舞台がより機械寄りに、内容はやや剣魔法寄りになっていたかなという印象があるFF8。
魔法はストック制になっていました。
ヒロインのひとり、リノアのモデルはスタッフの初恋の人なんだとか。グラフィックはたしかにきれいでしたね。
ファイナルファンタジーⅨ
振り返りのトリを飾るのは2000年夏に登場したプレイステーション最後のFF。
テーマはどうも《原点回帰》だったらしく、クリスタルが話の中心に出ていたり王道ファンタジーらしく中世風の舞台であったりしていますが、システム面のやりやすさは引き継がれていたので隠れた良作と言えたと思います。
主人公をはじめとしたキャラクターのひとりひとりがどこかかわいらしい。
ファイナルファンタジー30周年記念
映像付きのサウンドトラックが発売されるようです!
ファイナルファンタジー30周年記念ポータルサイト | SQUARE ENIX