80,90年代に活躍した各局名物アナウンサー(フジテレビ、TBS編)
2000年代に入ると、〇〇パンなどアイドル的女子アナも登場してより一層華やかな職業となったアナウンサー。その先駆けと言えるのは80年代からだった!?女子アナのみならず男性にも多くいたテレビの名脇役となっている名物アナウンサーを紹介します。ここではフジテレビ編を紹介します。

フジテレビ

まずは名物アナウンサー製造所と言うべき存在のフジテレビアナウンサーから見ていきましょう。やはり今も昔のフジテレビアナは、バラエティ番組でも活躍していることもあって、男女ともに有名になるアナウンサーは多いですよね。
アナウンサーのタレント化と何かと批判も多いフジテレビアナですが、やはりテレビ局の人気と比例してアナ人気も高いもの。やはり、1980年代、1990年代はフジテレビの時代!アナウンサー史上に残るような名物アナも多く誕生しました。
逸見政孝アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1968年~1987年
主な出演番組:(フジテレビ時代)FNNニュースレポート6:00、夕焼けにゃんにゃん、FNNスーパータイムなど
(フリー時代)クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!、夜も一生けんめい。、たけし・逸見の平成教育委員会など
アナウンサー史上、最も男性にも女性にも愛された人は、この人ではないでしょうか?
ニュースでお堅い報道では的確なアナウンス能力を披露し、かたやバラエティではとんねるずや片岡鶴太郎など第一線で活躍する芸人相手に一歩も譲らないツッコミを披露、類まれなるバラエティ対応力が絶賛されました。
フリー転向後も、クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!、夜も一生けんめい。、たけし・逸見の平成教育委員会など軒並み視聴率20%を超える人気番組にメインMCとして育て、その後も逸見さんを超えるほど単独でメインを張れるようなアナウンサーは出ていないのではないでしょうか。
露木茂アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1963年~2000年
主な出演番組:小川宏ショー、FNNスーパータイム,FNS歌謡祭など
世代を超えて、フジテレビの夕方の顔と言えばこの人ではないでしょうか?ミスターフジテレビアナウンサーとも言える人が露木茂アナ。あさま山荘事件や日本航空123便墜落事故など日本の歴史の残る大事件を報道し、今も歴史を振り返る番組ではこの声を聞くことができるほどです。
多くの名物アナがフリーに転身するなら、定年までフジテレビのアナウンサーとして全うしたことも印象的ですね。
定年退職後も今も、東京国際大学特命教授・客員教授を務めている以外にも、日本記者クラブでの司会など多方面で現役で活躍中です。
益田由美アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1977年~2015年
主な出演番組:なるほど!ザ・ワールドなど
1977年の入社以来、途中からアナウンス部に異動(1981年から)した稀有な存在女子アナです。女子アナで最初の定年までフジテレビで務めた人でもあります。最後は、編成制作局アナウンス室ゼネラルアナウンサーにまで出世。
長きにわたりフジテレビアナとして活躍した彼女ですが、やはり印象が強いのは、なるほど!ザ・ワールドのレポーターとしての活躍でしょう。世界中を飛び回り、時には被り物をしたり、失敗を繰り返すお茶目な姿が人気を呼び、「ひょうきん由美」として視聴者から親しまれました。
野崎昌一アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1979年~2012年
主な出演番組:プロ野球ニュースなど
長きにわたり、プロ野球ニュースのメインMCを務めており、スポーツ好きにはお馴染みの男性アナウンサー。アナウンサーから2001年、広報局広告宣伝部長に異動後は、フジテレビの重職を歴任しました。
フジ退社後は、テレビ制作会社「株式会社NEXTEP」の執行役員に就任。
山村美智子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1980年~1985年
主な出演番組:オレたちひょうきん族
前フジテレビ社長である亀山千広氏と同期入社の1980年にフジテレビ入社。わずか5年でフリーに転身と言う、アナウンサーフリー転身の先駆けとも言える存在。
代表作は何と言っても伝説的バラエティ「オレたちひょうきん族」。ひょうきんアナとして、それまでのアナウンサーの概念を打ち崩すような活躍をしました(良い意味でも悪い意味でも!?)。
フリー転身後は、山村美智に改名、学生時代にュージカル劇団「東京キッドブラザース」に在籍していたこともあり女優として活躍、その後脚本家デビューもしました。
色んな意味でひょうきん族で人生が変わった一人と言えるでしょうね。
寺田理恵子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1984年~1989年
主な出演番組:(フジテレビ時代)オレたちひょうきん族、笑っていいとも!など
(フリー時代)クイズダービーなど
アイドル並みのルックスで、特に男性人気が高かった女子アナ。まさにフジの女子アナ路線の先駆けを走っている点がいくつもあり、例えば、入社前から他局クイズ番組のアシスタントとして活躍、電通社員との結婚(しかも父親は大手企業の元会長という玉の輿婚)など良い意味でも悪い意味でも後輩のお手本となった存在でした。
結婚後も、クイズダービー5枠週替わり回答者やフジテレビビッグトゥデイなどタレントしてフリーアナウンサーとして活躍しました。
長野智子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1985年~1990年
主な出演番組:(フジテレビ時代)FNNスーパータイムお天気キャスター、オレたちひょうきん族など
(フリー時代)THEスクープ、報道ステーション、サンデーステーションなど
現在もめざましテレビで活躍中の、三宅正治、軽部真一両アナと同期入社である1985年にフジテレビ入社。入社してすぐ国際派のアナウンサーとして、夕方のニュース「スーパータイム」のお天気キャスターとしてそのはつらつな感じが人気を呼び、バラエティでも活躍するように。そして、人気を決定づけたのは、やはり上記2人の後を継いで就任した「ひょうきんアナ」ではないでしょうか。
フリー後は、まるでテレビ朝日専属アナのように報道番組に出演。今では、日曜日夜のサンデーステーションのメインMCとして活躍しています。今の姿では、ひょうきんアナ時代が想像できませんね。
福井謙二アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1976年~2012年
主な出演番組:(フジテレビ時代)プロ野球ニュース、料理の鉄人、FNNニュースなど
アナウンサー若手時代は主にスポーツアナとして活躍、中堅時代からは、バラエティにも進出、笑いもこなせるアナとしてタレント並みの活躍をしていました。なかでも、人気番組「料理の鉄人」での名実況は記憶に新しいところではないでしょうか?さりげなく面白いことをチラッというタイプですよね。
定年までフジテレビで勤め上げ、最終的には局長まで出世しました。定年後もフリーアナとして、福井謙二 グッモニ(文化放送)やゲームソフトの実況などでも活躍。
中井美穂アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1987年~1995年
主な出演番組:(フジテレビ時代)プロ野球ニュース、平成教育委員会、同級生(ドラマ)など
(フリー時代)世界陸上、鶴瓶のスジナシ!など
長きにわたり、夜のスポーツニュース番組「プロ野球ニュース」のMCとして活躍、おじさまたちのアイドルアナとして絶大な人気を誇っていた女子アナウンサー。
プロ野球史上屈指の名捕手である古田敦也氏と結婚を発表した時は大きな騒動になるほど話題となりました。
今も2年に1回の世界陸上で織田裕二とともにMCとして活躍していてお馴染みですよね。
有賀さつきアナウンサー
フジテレビアナウンサー期間:1988年~1992年
主な出演番組:上岡龍太郎にはダマされないぞ!、オールナイトフジ、クイズ!年の差なんてなど
後述する八木亜希子、河野景子とともに、フジ女子アナ花の三人娘として、フジ女子アナの一時代を築きました。アナウンサー能力はお世辞にも優れているとは言えず、旧中山道(きゅうなかせんどう)を1日中 山道(いちにちじゅう やまみち)と読み間違えたという逸話はあまりにも有名。※実はそうではないという説もあり。
現在は結婚、離婚を経て、母校でもあるフェリス女学院大学で、アナウンス講座を持つなど後輩の育成に努めています。
八木亜希子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1988年~2000年
主な出演番組:(フジテレビ時代)めざましテレビ、プロ野球ニュース日曜日、FNNスーパータイムお天気キャスターなど
(フリー時代)明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー、あまちゃん(ドラマ)など
まさに女子アナの王道出世コースとも言えるお天気キャスターで人気が上がり、最終的には朝の看板番組「めざましテレビ」でメインMCを務め、爽やかな笑顔を送り続けていました。
フリー転身後は、女優としても活躍。「あまちゃん」や「トットちゃん」など重要な役どころで出演、映画「みんなのいえ」では主役級で出演、アカデミー新人賞を受賞したほど。
そして年1回のお楽しみ「明石家サンタ」での明石家さんまさんとの掛け合いを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
河野景子アナウンサー
フジテレビアナウンサー期間:1988年~1994年
主な出演番組:笑っていいとも!FNNスピークなど
上記の同期、有賀さつき、八木亜希子とともに「花の三人娘」として絶大なる人気を誇った女子アナん一人。美貌ではNo,1という声も多いほど、特に男性に人気だった。
報道からバラエティまで幅広く活躍したが、やはり印象深いのは、平成の大横綱こと貴乃花(現親方)との結婚、今では違う意味で時の人となっていますね。
近藤サトアナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1991年~1998年
主な出演番組:(フジテレビ時代)FNNスピーク、FNNスーパータイムなど
(フリー時代)ビートたけしのTVタックル、有吉反省会(ともにナレーターとして)など
日本人離れしたエキゾチックな美形で、主にお堅いニュースを担当しており、フジのニュースの顔して活躍しました。しかし、世間の印象としては、アナウンサーとしての活躍より、5代目坂東八十助(後の10代目坂東三津五郎)との結婚・離婚など恋愛スキャンダルが多く、魔性の女としてのほうが印象に残っている人が多いのではないでしょうか。
今では、類まれなる低音ボイスを活かし、有吉反省会などでも名ナレーターとして活躍中。
中村江里子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1991年~1999年
主な出演番組:ジョーダンじゃない!?、どうーなってるの?!、プロ野球ニュースなど
歴代受け継がれているフジテレビのひょうきん女子アナを遺伝子を受け継いだ人気女子アナ。やはり印象的なのは、今の「ノンストップ」の枠で小倉智昭さんがやっていた「ジョーダンじゃない!?」、「どうーなってるの?!」でもアシスタントとはないでしょうか。
ちなみに生まれは、創業130年を越す銀座の老舗楽器店「十字屋」でお嬢様として育ち、結婚、フリー転身後はパリ在住でセレブ生活を満喫しています。
小島奈津子アナウンサー

フジテレビアナウンサー期間:1992年~2002年
主な出演番組:(フジテレビ時代)めざましテレビ、タモリのボキャブラ天国、おはようナイスディ!、平成教育委員会スペシャルなど
(フリー時代)噂の!東京マガジンなど
大人気だった八木亜希子アナの後を受けて、めざましテレビのメインMCに就いたことは印象深いですが、それ以外にも「タモリのボキャブラ天国」や「平成教育委員会スペシャル」を始め、多方面で活躍。なっちゃんの相性で特に女性人気が高かったイメージ。
フリー転身後も、「噂の!東京マガジン」MCとしてお馴染みですね。
木佐彩子アナウンサー
フジテレビアナウンサー期間:1994年~2001年
主な出演番組:タモリの新・哲学大王!、プロ野球ニュース、めざましテレビなど
時には中井美穂アナの後任としてプロ野球ニュースでフジ夜の顔となり、時にはめざましテレビでフジ朝の顔になるなど、90年代後半の絶好調とも言えるフジテレビを支えた大車輪の活躍だった名物女子アナ。
メジャーでも活躍したプロ野球選手、石井一久氏と結婚後もフリーアナウンサーとして、タレントして。CMにも多数出演するなどマルチに活躍中。
まとめ
視聴率的にも今では信じられない程絶好調だった時代だけあって、フジテレビは毎年のように名物アナが登場した勢いのある時だったとアナウンサー変遷だけ見ても分かりますよね。
めざましアナやプロ野球アナなど脈々と流れるフジアナの系譜があるのだなと思います。