YMOを結成する前、70年代の細野晴臣は日本の音楽界にとってある意味YMO以上に重要な作品を残しているんです。

YMOを結成する前、70年代の細野晴臣は日本の音楽界にとってある意味YMO以上に重要な作品を残しているんです。

確かにイエロー・マジック・オーケストラは、日本の音楽の歴史を塗り替え、世界的にも多くのアーティストに多大な影響を与えました。しかし、細野晴臣がYMOを結成する前に作り上げた一連のソロ・アルバムの素晴らしさときたら筆舌に尽くし難いものがあります。全作名盤というマニアのものだけにしておくには勿体ないですよ!


1. 蝶々-San
2. 香港Blues
3. “Sayonara”The Japanese Farewell Song
4. Roocho Gumbo
5. 泰安洋行
6. 東京Shyness Boy
7. Black Peanuts
8. Chow Chow Dog
9. Pom Pom 蒸気
10. Exotica Lullaby

泰安洋行

70年代の細野晴臣の映像は残念ながらあまり残っていないのですが、これは貴重なライブ映像ですね。「香港Blues」を演奏していますが、多少なりとも当時の雰囲気が伝わるのではないでしょうか。

はらいそ

そして1978年の「はらいそ 」です。名義はハリー細野とイエロー・マジック・バンド。バンド名からも分かるように、既にこの時、細野晴臣にはイエロー・マジック・オーケストラの構想があったといいます。
また、本作に参加したミュージシャンの中には、高橋幸宏(ドラム)、坂本龍一(キーボード)の名前を見ることができます。

1. 東京ラッシュ 
2. 四面道歌 
3. ジャパニーズ・ルンバ 
4. 安里屋ユンタ 
5. フジヤマ・ママ 
6. ファム・ファタール~妖婦 
7. シャンバラ通信 
8. ウォリー・ビーズ 
9. はらいそ

はらいそ

本作では多種多様なジャンルの音楽をごた混ぜにしたサウンドが繰り広げられており、本人はそれを「チャンキー・ミュージック」と名付けています。

コチンの月 細野晴臣+横尾忠則

イエロー・マジック・オーケストラのデビュー・アルバムが発売されたのが1978年11月25日。グラフィック・デザイナー横尾忠則との共作アルバム「コチンの月」は、2ヶ月前の9月21日に発売されています。

1. MALABAR HOTEL Ground floor …Triangle circuit on the sea-forest
2. MALABAR HOTEL Upper floor …Moving triangle
3. MALABAR HOTEL Roof garden …Revel attack
4. 肝炎
5. ハム・ガラ・サジャン
6. マドラス総領事夫人

コチンの月

共作といっても横尾忠則はアルバムジャケットのデザインを担当しているだけで、音楽的には細野晴臣の単独アルバムといえます。
ただ、2人でインド旅行をした経験をもとに制作されたそうですので、横尾忠則から様々なインスピレーションを受けたのでしょうね。
細野晴臣の構想には、イエロー・マジック・オーケストラのメンバーとして横尾忠則が入っていたそうですから、これで準備が整ったといった感じだったのかもしれませんね。

この後は、「トロピカル三部作」でやってきたエキゾチックな音楽をシンセサイザーを使ってやるという前代未聞の音楽が、イエロー・マジック・オーケストラによって実現することになるのでした。

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