泰安洋行
70年代の細野晴臣の映像は残念ながらあまり残っていないのですが、これは貴重なライブ映像ですね。「香港Blues」を演奏していますが、多少なりとも当時の雰囲気が伝わるのではないでしょうか。
はらいそ
そして1978年の「はらいそ 」です。名義はハリー細野とイエロー・マジック・バンド。バンド名からも分かるように、既にこの時、細野晴臣にはイエロー・マジック・オーケストラの構想があったといいます。
また、本作に参加したミュージシャンの中には、高橋幸宏(ドラム)、坂本龍一(キーボード)の名前を見ることができます。
はらいそ
本作では多種多様なジャンルの音楽をごた混ぜにしたサウンドが繰り広げられており、本人はそれを「チャンキー・ミュージック」と名付けています。
コチンの月 細野晴臣+横尾忠則
イエロー・マジック・オーケストラのデビュー・アルバムが発売されたのが1978年11月25日。グラフィック・デザイナー横尾忠則との共作アルバム「コチンの月」は、2ヶ月前の9月21日に発売されています。
コチンの月
共作といっても横尾忠則はアルバムジャケットのデザインを担当しているだけで、音楽的には細野晴臣の単独アルバムといえます。
ただ、2人でインド旅行をした経験をもとに制作されたそうですので、横尾忠則から様々なインスピレーションを受けたのでしょうね。
細野晴臣の構想には、イエロー・マジック・オーケストラのメンバーとして横尾忠則が入っていたそうですから、これで準備が整ったといった感じだったのかもしれませんね。
この後は、「トロピカル三部作」でやってきたエキゾチックな音楽をシンセサイザーを使ってやるという前代未聞の音楽が、イエロー・マジック・オーケストラによって実現することになるのでした。