最新アルバム『異次元からの咆哮』について
10月4日に発売される新アルバム『異次元からの咆哮』についてお聞かせください。
「異次元」というフレーズ自体がどことなく昭和っぽいですね、懐かしいです(笑)
ミドルエッジ編集部
今回のアルバムでも和嶋さんは多くの作詞と作曲を手掛けていますが一番苦労されたところはどんなところでしょうか?
和嶋慎治異次元という概念を、変に小難しく──つまり煙に巻くように──表現しないように心掛け、またそこに一番苦労しました。
ミドルエッジ編集部
今作でも「虚無の声」に般若心経の一節が使われていますね。 和嶋さんは大学で仏教を学ばれていましたが、お経からインスピレーションを受けることもありますか?
和嶋慎治インスピレーションというより、そこに書かれていることは真実としか思えない事柄であり、概念であり、教えです。それを現代人に通用するように、しかもカッコよく、何とか伝えられないかと腐心する毎日です。
ミドルエッジ編集部
アルバム『異次元からの咆哮』のコンセプトについて教えてください。
和嶋慎治世界が、我々に見えているものだけでないとしたらどうでしょうか。
動植物は、どうも人間みたいな生活苦を抱えているようには思われませんから、彼らはもしかしたら、極彩色のエネルギーのめくるめく空間に暮らしているのかもしれません。
人間はがんじがらめに条件付けされているゆえ、こう、としか現実を把握できないところがあります。
それがため、さらに世界は単調で苦しみに満ちた景色に見えてきます。
多次元、異次元、という考え方があります。世界は単一のものではなく、無限に折り重なり、そこには多様の存在がひしめいている──想像しただけで、何かわくわくしてきます。
ときに、音楽とは目に見えないものです。
我々が音楽を聴いて感動するのは、それが目に見えない、異世界への扉を開いてくれるからではないでしょうか。
今回のアルバムでは、様々の異次元の住人が登場します。あるいは、異世界の精神を持って現実で暴れまわる男も出て来ます。
まるで世界の閉塞感を、退屈さを嘲笑うかのように。
未知なるものへの対峙は恐怖を伴うものですが、それは自己の変容を促すものでもあります。
さあ、人間椅子と一緒に、怖くて楽しい異次元への旅行に出掛けましょう。
ミドルエッジ編集部
10月31日から『異次元からの咆哮』リリースを記念した全国ツアーがありますね。 意気込みをお聞かせください。
和嶋慎治リリースツアーですから、アルバム収録の全曲を演奏します(一箇所で全部とはいきませんが)。
各曲ライブ仕様に様々の変貌を遂げていくでしょう。今から楽しみです。そして、皆さんを異次元空間にお連れできたら、不思議な世界を共有できたらと思っています。
それが皆さんの明日への元気になれば何よりです。
ミドルエッジ読者へのメッセージ
ミドルエッジ編集部
「ミドルエッジ」の読者は平均年齢40~50歳くらいの方が多く、まさに「イカ天」に熱狂していた世代です。
今もバリバリ前線で活躍されている人間椅子の皆さんに勇気を頂いている方も多くいらっしゃいます。
そんなミドルエッジ世代の方々にメッセージを頂けますか。
和嶋慎治僕が自分の人生を通して分かったことは、人は食うためだけに生きているのではない、ということです。
お金を稼ぐこと、偉くなること、いい家に住むこと…そうしたことが人生のすべてではありません。自分の心の声に正直に生きれば、自然と幸せはやってくるのかな、と思います。
それは、欲望の赴くままに生きるということではありません。
何がよくて何が悪いかは、本当は心が知っていますから。
惑い、間違いみたいなものはあるでしょう。
でも失敗した、と思ったとしても、それは本質的には失敗ではなく、一時そのような状態に置かれているだけです。
正直に生きれば、失敗が成功に変わっていく感動的な有り様を、きっと味わえるはずです。
ミドルエッジ編集部
ご多忙なところ、一つ一つ丁寧にお答え頂き、誠にありがとうございました。
【人間椅子】新アルバム&最新活動情報
今年バンド生活28年目の人間椅子の20枚目のスタジオアルバム『異次元からの咆哮』が10/4に発売。
リリースを記念した全国ツアーでは、彼らにとって初のZepp DiverCityでファイナルを行う。
人間椅子と一緒に、怖くて楽しい異次元への旅行へ出掛けましょう!
『異次元からの咆哮 ~リリース記念ワンマンツアー~』
10月31日 仙台CLUB JUNK BOX
11月 2日 弘前Mag-Net
11月 4日 札幌cube garden
11月 8日 神戸Chicken George
11月10日 高松Olive Hall
11月12日 大阪umeda TRAD(前AKASO)
11月14日 博多Be-1
11月16日 名古屋Electric Lady Land
11月19日 東京Zepp DiverCity(TOKYO)
人間椅子プロフィール
人間椅子(にんげんいす)
もともと高校の同級生であったギターの和嶋慎治と、ベースの鈴木研一により1987年頃結成。
1989年に出演した「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」で演奏もさることながら、鈴木のネズミ男に扮した奇抜な衣装が評判を呼ぶ。
1990年7月にメルダックより「人間失格」でメジャーデビュー。
その後インディーズでの活動や、ドラマーの交代などを経ながらも、コンスタントにライブやリリースを重ねていく。
2012年、ももいろクローバーZのシングル「サラバ、愛しき悲しみたちよ」に収録された「黒い週末」に和嶋がギターで参加し話題になる。
2013年、オジー・オズボーンのオーガナイズにより千葉・幕張メッセで開催されたロックフェス「OZZFEST JAPAN 2013」に出演し、そのパフォーマンスが大きな評判を呼ぶ。
2015年、筋肉少女帯とコラボバンド「筋肉少女帯人間椅子」を結成し、シングル「地獄のアロハ」を発表した。
Black Sabbath風の70年代ブリティッシュ・ハード・ロックと地元・青森の津軽民謡を掛け合わせた独自のサウンドや、江戸川乱歩などに影響を受けた文学的な歌詞、確かなテクニックに裏打ちされたライブパフォーマンスで、音楽ファンの厚い支持を集め続けている。
人間椅子・和嶋慎治の全てがわかる自伝『屈折くん』
人間椅子staff(@planetcaravan69)さん | Twitter
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