1970年
「サウンド・オブ・サイレンス 」や「スカボロー・フェア 」などのヒット曲で知られるサイモン&ガーファンクルは、1964年に結成し1970年に解散しました。
活動期間はわずか6年。その短い期間に多くのヒット曲を連発し、世界中の音楽ファンの心に永遠に残る存在となっています。

サイモン&ガーファンクル
全世界で1,000万枚を超える売り上げとなり、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀アルバム賞を受賞したアルバム「明日に架ける橋」。ポール・サイモンとアート・ガーファンクルの音楽に対する意見の違いが表面化してしまい解散してしまったことは残念でしたが、このことにより2人はそれぞれに素晴らしいアルバムを残すことになります。
1972年
サイモン&ガーファンクル解散後におけるポール・サイモンによる初のソロアルバムは、1972年に発表された「ポール・サイモン」です。
ポール・サイモンは、1965年に「 ポール・サイモン・ソングブック」というアルバムを発表していましたが、サイモン&ガーファンクルがブレイクする以前のことであり、長い間廃盤となっていたことで「ポール・サイモン」が実質的な初のそろ・アルバムと見なされていました。

ポール・サイモン
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サイモン&ガーファンクルの人気をそのまま引き継ぐとうなかたちで、全米4位というヒットとなった「母と子の絆」。
この曲で早くもレゲエを取り入れていますが、後にワールド・ミュージックに傾倒していくことになるポール・サイモンの音楽性の懐の深さが早くも見て取れますね。
1973年
ポール・サイモンは、1973年5月にアルバム「ひとりごと」を発表。

ひとりごと
アルバムは全米2位と前作を上回る成功を収め、シングルカットされた「僕のコダクローム」や、「ラヴズ・ミー・ライク・ア・ロック」もヒットしました。
因みに特徴的なアルバムのデザインを担当したのはニューヨーク市のグラフィックデザイナー、ミルトン・グレイザ- です。
ミルトン・グレイザ- といえば、アイラブニューヨークのデザインが良く知られていますね。

アイラブニューヨーク
され、アート・ガーファンクルもいよいよこの年から活動を再開します。日本ではポール・サイモンよりも人気が高かったアート・ガーファンクルですが、サイモン&ガーファンクルの楽曲のほとんどはポール・サイモンが作っていたこともあり、アート・ガーファンクルの活動を不安視する声は根強くありました。
その不安を見事に吹き飛ばしたのがファースト・ソロアルバム「天使の歌声」です。

天使の歌声
ポール・サイモンのようには曲は作れなくともアート・ガーファンクルにはタイトルそのままに天使の歌声があったのです。サイモン&ガーファンクルの多くの曲でリード・ボーカルをとっていたのも彼ですからね。
アルバムは全米5位となり、シングルカットされた「友に捧げる讃歌」も全米9位のヒットとなりました。見事なデビユー・アルバムです!
サイモン&ガーファンクル解散後、注目を集めるなかでリリースされた1stソロ。ランディ・ニューマンやポール・ウィリアムスなどの曲を丹精こめて歌い上げる最高のヴォーカル・アルバム
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1975年
1975年、サイモン&ガーファンクル解散後としては初のグラミー受賞となる名作「時の流れに」をポール・サイモンは発表します。
このアルバムは、グラミー賞の最優秀アルバム賞と男性ポップ・ボーカル部門の2部門を受賞し、全米1位に輝く大ヒットを記録しました。

時の流れに
シングル・カットされた「恋人と別れる50の方法」も全米1位を獲得しています。この曲はドラムのスティーヴ・ガッドがリハーサルで叩いていたリズム・パターンをポール・サイモンが気に入りそのまま使用したのだそうです。
スティーヴ・ガッドは「これはただの暇つぶしに叩いていただけなんだ」と採用を見送るように言ったそうですが、ポール・サイモンは「最高の暇つぶしをありがとう」と答えたのだとか。
一方のアート・ガーファンクルも好調で、セカンド・アルバムとなる「愛への旅立ち」も全米7位とヒットしました。
カッコいいジャケットの写真を担当したのはノーマン・シーフです。

愛への旅立ち
印象的なサビを持つタイトル曲は日本でもヒットしました。
「時の流れに」と「愛への旅立ち」。この2枚のアルバムには同じ曲が収録されています。「マイ・リトル・タウン」ですが、サイモン&ガーファンクル解散から5年、2人は共演をはたします。
たったの1曲ではありますが、解散後は犬猿の仲と言われていたサイモン&ガーファンクルは奇跡の復活を成し遂げたのです。
ポール・サイモンの作る素晴らしい楽曲とアート・ガーファンクルの美しい声。やはりこの2人のコンビは最高ですね。
そして、ついに1981年9月19日に53万人もの観衆を動員したセントラル・パークでのチャリティコンサートで再結成を果たしました。
その後も1993年、2003年、2009年と再結成を繰り返し元気な姿を見せてくれています。