子供心に一度は乗ってみたかった【ホバークラフト】、まだ乗れる?

子供心に一度は乗ってみたかった【ホバークラフト】、まだ乗れる?

高速性、水陸両用などの特性から、かつては“夢の乗り物”と注目された「ホバークラフト」は現在……


ホバークラフト

船体の下部から高圧空気を水面に噴出してエアクッションを作り、船体を浮揚させて高速で走行する乗り物。

ホバークラフト(HoverCraft)という言葉は、英語のHover―その場で浮上して静止するという単語とCraft―乗り物という単語の造語。

「ホバークラフト」は、実は商品名で、一般呼称は“エアクッション艇”または“空気浮揚艇”。図鑑や新聞では「ホバークラフト」と呼称される事が多い。
大分をはじめ運航された地域では建造元である三井造船が「ホーバー」と呼んだため、「ホーバー」の呼称が一般的である。

かつて運航されていたホバークラフト

熊本県・天草航路「ひかり」

伊勢湾

瀬戸内海

別府湾

別府湾

鹿児島

沖縄・八重山諸島

日本では、かつて宇高航路や大分空港航路など、各地で運航されていたが、騒音・振動、高い運航コスト、悪天候に弱い、他の船舶と桟橋を共用できず、上陸用スロープなど専用の設備が必要となる、などの短所が浮き彫りとなり、徐々に廃止され、最後に残った大分空港航路の廃止に伴い2009年10月末を以てホバークラフトによる民間定期航路は全て消滅した。

なお、日本では、19隻のホバークラフトが建造されたが、既に全艇ともリタイアして解体されてしまい、現存しない。

建造されたのは以下の19隻。 1. はくちょう(三井造船所有艇。国鉄宇高航路の予備艇だったが、後に岡山県の玉野海洋博物館で屋外展示されていた。老朽化のため1988年に解体) 2. はくちょう2号(三井造船所有艇。名鉄海上観光船にリースされていた) 3. はくちょう3号(大分ホーバーフェリー。途中からmk2へ改造、1995年に解体) 4. ほびー1号(大分ホーバーフェリー。途中からmk2へ改造、1991年に解体) 5. ほびー2号(大分ホーバーフェリー。衝突・転覆事故により1976年に解体) 6. ほびー3号(大分ホーバーフェリー。途中からmk2へ改造、1990年に解体) 7. かもめ(三井造船所有艇。国鉄にリースされ、宇高航路の初代ホーバーとして就航していたが、後に2代目の「とびうお」が就航すると、予備艇となった。1991年に解体) 8. こうりゅう<蛟龍>(八重山観光フェリー→引退後は西表島大原の竹富町離島振興総合センターで屋外展示されたが、1996年に台風被害で大破したため解体。現在はプロペラのみ展示保存されている) 9. エンゼル1号(空港ホーバークラフト) 10. エンゼル2号(空港ホーバークラフト→大分ホーバーフェリー) 11. 赤とんぼ51号→ほびー6号(日本ホーバーライン→大分ホーバーフェリー。途中からmk2へ改造。最後まで残ったPP5であったが、2003年に解体) 12. 赤とんぼ52号→ほびー7号(日本ホーバーライン→大分ホーバーフェリー。大分で一旦船籍登録されたが、他艇への部品取りに転用) 13. エンゼル3号(空港ホーバークラフト) 14. エンゼル5号(空港ホーバークラフト→大分ホーバーフェリー。途中からmk2へ改造、2002年に解体) 15. Hanchang No.1(「ハンチャン1号」韓国で就航。38名乗り) 16. Hanchang No.2(「ハンチャン2号」韓国で就航。38名乗り) 17. Hanchang No.3(「ハンチャン3号」韓国で就航。39名乗り) 18. とびうお(建造時からmk2。国鉄が購入し「かもめ」に代わって宇高航路で就航。そのままJR四国に引き継がれたが、1988年の宇高航路の廃止後、1989年3月に建造元の三井造船が買い戻す。1991年に解体) 19. Hanchang No.4(「ハンチャン4号」韓国で就航。39名乗り)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88

ホバークラフト - Wikipedia

それでも、どうしても「ホバークラフト」に乗りたければ・・・

●民間定期航路で使われているところは国内にはないので、自衛隊に入るしかありません(笑)

海上自衛隊のホバークラフト

●海外でも構わないという方は、民間定期航路がイギリスに残っています!

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