声楽家出身の次世代シンガー
「かもめが翔んだ日」などのヒット曲で有名なパワフルな歌唱力の持ち主、渡辺真知子が歌手として芸能活動を始めた時は高校生の時でしたが、ヤマハポピュラーソングコンテストにグループとして参加した時は既にソロで活動していたということです。
このポプコンに出場した人で有名になった主な人が渡辺真知子はもちろん「みずいろの雨」などのヒット曲がある八神純子や現在もヒット曲を連発している中島みゆき、「あんたのバラード」など漢っぽい曲が多い世良公則&ツイスト、「SOMEDAY」などのヒット曲がある佐野元春、俳優としても活躍していた長渕剛、テレビアニメ「北斗の拳」の主題歌を歌って子どもにも人気が高かったクリスタルキングなどヒット曲を連発しているアーティストたちばかりで、新人アーティストが登竜門として出場していたり、自身の力を知るために出場していたりと当時は有名なコンテストでした。
1975年に「PIA」というグループ出場した時に歌った「オルゴールの恋唄」で審査員特別賞を受賞して言います。この時にソロ活動していたということなので驚きです!この歌を好きだと言っている人はとても多くこの動画に寄せられたコメントも渡辺真知子の歌声を絶賛するコメントが寄せられています。
PIAを背負ってひとりでこの曲で参加されたんですね。 でも、今となっては、ひとりでの参加で良かったんじゃないかなぁ。 本当に素敵な歌ですね。全く色あせてないですね。
https://www.youtube.com/watch?v=T4_0WKBCe8EPIA Machiko Watanabe - YouTube
この後、声楽科のある短大に進んでいますが、1977年に晴れてデビューしたときは同時期に活躍していた松任谷由実や同じポプコン出場者でもある中島みゆきと共にニューミュージックシンガーと呼ばれ、活躍を期待されていたことでしょう。
デビュー曲で紅白出場
1677年、歌手デビューした時のデビュー曲は「迷い道」でこの曲で第29回NHK紅白歌合戦に初出場となりました。累計で80万枚売れておりその後の発売されたヒット曲と同様、渡辺真知子の代表曲としても有名です。

迷い道
「迷い道」渡辺真知子 ( 邦楽 ) - ラフャールのマニアックブログ 歌謡曲シングル盤レコード紹介 - Yahoo!ブログ
若干、声が太くなってはいますが声楽科卒業の実力は変わりなく年齢を重ねてもパワフルな歌唱力です。
デビュー曲はヒットしてしまうと、次に発売されてるシングル曲に大きな期待が寄せられ思うようなヒット曲に結びつかないという人も多いのですが、実力も歌唱力もある渡辺真知子には関係なかったようです。
セカンドシングル曲はデビュー曲よりもレコードの売り上げはなかったものの、この年の第20回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞しています。

かもめが翔んだ日
渡辺真知子 『かもめが翔んだ日』 - ♪てるさんの「☆ふぉーけんろっくけんぶる〜す!」 - Yahoo!ブログ
面白いところで渡辺真知子のものまねをしているミラクルひかるの動画を見つけたので比べてみてください。少し誇張しているところもあるかとは思いますが、実際、似ているところもあるのではないでしょうか。
3枚目のシングル曲で初めて自由に作ることを許され自分の作り出した曲の中で一番かわいい曲と言っている「ブルー」は厳しい指摘をしていた松任谷由実が賞賛した曲であり様々なアーティストがカバーしている有名な曲です。

ブルー
「ブルー」渡辺真知子 ( 邦楽 ) - ラフャールのマニアックブログ 歌謡曲シングル盤レコード紹介 - Yahoo!ブログ
カバーしている人が多いこの曲を同じ時代に活躍していた八神純子がカバーしているバージョンを見つけました。渡辺真知子が歌うブルーはもちろんいいのですが八神純子が歌うブルーも自分のものにしている感じでいいと思います。
4枚目のシングル曲でNHK紅白歌合戦2年連続2回目の出場をしました。しかし、レコードとしての売り上げは徐々に下火になっていきます。

たとえば…たとえば
JAPANESE POP MUSIC WATANABE MACHIKO 渡辺 真知子
次に世の中が注目した渡辺真知子の曲は7枚に発売された「唇よ、熱く君を語れ 」でした。
この曲はカネボウ化粧品CMソングとして耳にしていた人も多いと思いますが、その歌詞の内容と歌っている渡辺真知子とピッタリ合っているようで素敵でした。コンサートで盛り上がる曲として本人も語っているようです。

唇よ、熱く君を語れ
渡辺真知子/唇よ、熱く君を語れ/ EP/視聴済/送... - ヤフオク!
当時のCMは現在はクラシエホールディングスと社名を変え様々な分野にて商品開発をしているカネボウのCMでした。カネボウ化粧品は独立している状態で現在も化粧品などを販売しています。
80年代のアイドル歌手として右に出る者はない松田聖子とのデュエットで歌っている渡辺真知子の動画をつけましたが、声量も歌唱力も比べるのは可愛そうなほど差が見えてしまう結果に思えます。
この曲の後にはヒット曲と呼べる曲はないように思えますが、CM曲に起用されていたりと往年の歌唱力を聴くことができます。
マルチな才能で大活躍
シンガーソングライターはテレビなどの露出はしないという暗黙の了解のようなルールを打破していった渡辺真知子は本格的な音楽番組はもちろんバラエティ要素の高い音楽番組などにも意欲的に出演し、シンガーソングライター・渡辺真知子をより多くの人に知ってもらえるよう努力していた様がよく見られました。
この当時のアーティストの特徴で多いのが人の歌を歌っていても持ち歌のように歌い上げてしまい、凄さを見せてくれるということろでしょうか。
渡辺真知子も他ではなくたくさんのアーティストの歌を歌い上げています。
女優としても活動していたこともあるので本当にマルチな才能が溢れている人なのでしょう。トーク術もあるのでラジオのレギュラーを持っていたりトーク番組にゲスト出演していたりと経歴も豊富にあります。
シンガーソングライターとしてデビューしているので自分の歌に関しては何かしら関わっていましたが、楽曲提供という形でも活躍しているようです。
交友のある岩崎宏美はもちろん、川島なお美や研ナオコ、酒井法子や一青窈など音楽ジャンルに拘らず様々な人に提供し、パワフルな活躍をしています。
シングル曲は24曲、アルバムは25枚と長い音楽活動の中では決して多くはない状態ではありますが、その中身は濃く重厚感がありパワフルな歌声を堪能できる曲ばかりです。
今の音楽業界は番組として成立しにくかったり、CDとして売れるという状況が難しい世の中ですが彼女の歌声はいつまでも耳に残り元気をもらえるのではないでしょうか。いくつになってもずば抜けた歌唱力をもって活躍してほしいものです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
渡辺真知子オフィシャルWebサイト「Kamome's nest」 カモメミュージック
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