自殺未遂シーン。
何がしたいのかわからない麦子
麦子は、これといった目標もなく、何をやっても中途半端、今いる場所にも何となく違和感を感じていました。また、学校にもなじめないまま、芸者見習いにも身が入らず、結局、町をふらふらする日々を送っていました。そして、おばさんが痛いことを口にしますが、その中に優しさが込められていました。
「いいから学校なんてもうやめちまいな。故郷から逃げて、この蔦谷からも逃げて、逃げて逃げて逃げまくればいいよ。そうやって逃げてるうちに何か見つかるかもしれないねェ」
女性として自覚していく麦子
勝手に解釈 映画「BU・SU」: ふぉすたらんど
女性というものを知り、自覚する麦子。
麦子を成長させることになった『お七』について
忘れられない名作映画「BU・SU」(市川準監督・富田靖子主演)|シネマの万華鏡
舞台の「八百屋のお七」では、江戸の町に火を点けることはできませんでしたが、麦子はファイアーストームに火を点けることで、「八百屋のお七」を見事完結させます。
そして、ずっと思いつめたような顔をしていた麦子が、最後に母親と海岸で「東京はいろんな人がいる」と笑っているシーンで終わります。
主題歌は名曲、原由子の『あじさいのうた』
エンディングでは原由子の『あじさいのうた』が起用され、曲と共に富田靖子の白黒写真が映し出されました。
映画の製作話
BU・SU - Wikipedia