この時代のドリー・パートンを代表するもうひとつの曲、1983年にビージーズのバリー・ギブがプロデュースし、ケニー・ロジャースとのデュエットで全米1位の大ヒットとなった「Islands in the Stream 」です。
「Islands in the Stream 」が代表曲といったものの、80年代もドリー・パートンは絶好調で、1981年「The House of the Rising Sun 」、1982年「Single Women 」、「Heartbreak Express 」、「Hard Candy Christmas 」、1983年「Potential New Boyfriend 」、1984年「Save the Last Dance for Me 」、「Downtown 」、「Tennessee Homesick Blues」、1985「年Real Love 」、「Don't Call It Love」、1986年「Think About Love 」と数え上げるときりがないほどヒット曲を連発しています。
そして、新たな転換期を迎えることとなるアルバム「トリオ」がリリースされます。
トリオ
1987年にリリースされたアルバム「トリオ」は、タイトルが示すようにエミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットとの女性3部コーラスのアルバムです。カントリー娘の夢の競演とでも言いましょうか、それぞれが実力も実績もあるミュージシャンですから内容も話題性も十分で、当然のようにミリオンセラーとなり、カントリー・チャート5週第1位。総合アルバム・チャートでもトップ10にランクインしています。
シングル・カットされた「To Know Him Is to Love Him 」は1位となり、アルバムはグラミー賞のカントリー・デュオ/グループ賞を受賞しています。
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このアルバムを機に、ドリー・パートンはカントリーへと回帰していきます。
And then after that
そして、近年では2~3年おきとなっていますが、その後もアルバムをコンスタントにリリースしています。現時点での最新作は2014年にリリースされた42枚目となるアルバム「Blue Smoke 」ですが、このアルバムはなんと全米初登場第6位、そして全英では2位になるという素晴らしい成果をあげています。
それにしても、いくらキャリアが長いとはいえ、グラミー賞を8回受賞し、アカデミー賞には主題歌賞にソングライターとして2回ノミネートされ、CMAアワードが10回、ACMアワードは7回、アメリカン・ミュージック・アワードでは3回受賞しているのですから驚きです。しかも、今なお人気が衰えていないなんて驚異的ですね。
それでは最後に、ドリー・パートンの代表曲のひとつで、最近ではホワイト・ストライプスがカバーし 、日本では以前オリヴィア・ニュートン=ジョンが歌って大ヒットした「ジョリーン」をご紹介して終わりたいと思います。