第16回
『シコふんじゃった。』(周防正行)
シコふんじゃった。 [DVD]
僕自身は相撲に興味がないのですが取り敢えず見ておこうか・・・くらいの気持ちで見始めました。
ところが中々どうして、テンポよく進むストーリー、竹中直人の爆笑を誘うそれでいてしっかりとした演技力、終わってみれば笑みを浮かべながら内容を反芻する自分がいたことを思い出します。
第17回
『学校』(山田洋次)
学校 [DVD]
もう文句なしの名作です!山田洋次監督作品の中でも1~2位を争う作品だと思います。
シンナー中毒、読み書きすらできない者、社会に適合できないハーフ、小児麻痺のため
言語が不自由な者、勉強嫌い、両親への反抗心など様々な問題を抱える生徒たち。
それらすべてを人間として平等に扱う先生たち。とにかくこの夜間中学という設定は
学校としての間口がとても大きいんです。年齢すら全く意に介してはいないのです。
そんな学校でのエピソード綴りながら進むストーリーの中で特に田中邦衛の演技は
これは本当に演技なのか?と思わせるくらいの名演でした。
「ゆけ!オグリキャップ!」のセリフのシーンも印象的でしたし、居酒屋での西田敏行
とのカラミではあの名優西田敏行を完全に食ってしまっていたと思います。
これ以上はネタバレになりそうなので書きませんが、とにかくおすすめの1本です!
第18回
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(深作欣二)
あの頃映画 「忠臣蔵外伝 四谷怪談」 [DVD]
物語は仮名手本忠臣蔵と東海道四谷怪談をミックスした映画ならではのフィクションです。
本来、こう言った自由な発想はある意味映画という世界に許された楽しみの一つであり
これはこれで伝奇物として充分楽しめるものだと思います。
それを支える俳優陣の演技も「さすが」という出来栄えになっていたと思います。
特に渡辺えりの演ずるお梅の侍女・お槇の不気味さには舌を巻くほどでした。
しかし魂魄となって48人+1というところはホラー映画としてはやけに日本ぽくて
分かりやすく、またこれはこれでハッピーエンドなのかな・・・?という最後でした。
まぁ難しいことを抜きにすれば楽しめる作品だったと思います。
第19回
『午後の遺言状』(新藤兼人)
【映画チラシ】午後の遺言状
全体的には叙情的な演出なんですが、チョットドキドキさせられたりする場面もあり
目が離せなくなる内容となっていました。
主演の杉村春子の演技が演技という自分自身をそのまま見せている印象があります。
ことに監督の新藤兼人の実際の妻である乙羽信子はこの時期末期ガンで苦しい想いを
しながらも撮影を続けたというのはまさに「女優魂」を感じさせますね。
物語は毎年主人公が訪れる避暑地での数日間のお話なんですが、次々と起こる事件?
エピソードを十二分に楽しませてくれるものでした。