Don Henley

ドン・ヘンリー
70年代に青春を過ごした人にとっては、特別洋楽ファンでなくともドン・ヘンリーのことを知らないということは考えにくいですね。
名前は知らなくとも、ドン・ヘンリーの歌は知っているといった存在。ミスター・イーグルスと呼んでも良いのではないでしょうか。
若しくはミスター・ホテル・カリフォルニアでしょうか。
そうです!ドン・ヘンリーはイーグルスの中心人物でボーカルとドラムスを担当しており、大ヒット曲「ホテル・カルフォルニア」をはじめとして数々の楽曲も制作していました。

ドン・ヘンリー
ドン・ヘンリーは、1971年にグレン・フライとともにイーグルスを結成しています。代表曲には「テイク・イット・イージー」「ならず者」「呪われた夜」「ホテル・カリフォルニア」などがあり、アルバムのトータルセールスは1億2000万枚を超えると言われています。
ソロとしての活動は、1980年にイーグルスが活動を停止してから始まります。
Leather and Lace

レザー・アンド・レース
ドン・ヘンリーのソロ活動は1981年10月にフリートウッド・マックのスティーヴィー・ニックスとの連名でリリースしたシングル「レザー・アンド・レース」から始まります。この曲はスティーヴィー・ニックスのファースト・ソロアルバム「麗しのベラ・ドンナ」に収録されておりシングルカットされたものです。
全米6位となる大ヒットを記録し、ドン・ヘンリーにとってもスティーヴィー・ニックスにとっても幸先の良いスタートを切ることができました。
I Can't Stand Still

アイ・キャント・スタンド・スティル
ファースト・ソロアルバム「アイ・キャント・スタンド・スティル」がリリースされたのは1982年です。それ以降2015年にリリースされた「 カス・カウンティ」まで5枚のアルバムをリリースしていますが、ソロ・キャリアにおいて意外なことに本作はセールス的に振るわなかったものの1枚です。イーグルス人気もあり、先のスティーヴィー・ニックスとのデュエット曲のヒットありで大ヒットしてもおかしくない状況だったとは思いますが、アメリカで成功するというのは難しいですね。
それでも全米24位とまずまずのセールスを記録しており、内容は悪くないです。
イーグルスの盟友ジョー・ウォルシュをはじめとしてダニー・コーチマー、スティーブ・ルカサーなど豪華なミュージシャンが多数参加しており安定した大人のロックを聴かせてくれています。
Building the Perfect Beast
いかにも80年代というサウンドを響かせている「 ボ-イズ・オブ・サマー」から始まるのが、1984年にリリースされた2枚目のソロアルバム「ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト」です。
シングル・カットされた「 ボ-イズ・オブ・サマー」は全米5位の大ヒットとなり、その年のグラミー賞のベスト・ロック・ボーカル(男性)部門を受賞しています。
また、前作同様にトム・ペティ&ハートブレイカーズ、リンジー・バッキンガム、ランディ・ニューマン、チャリー・セクストンなど、またしても豪華なミュージシャンが多数参加してドン・ヘンリーを盛り立てています。

ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト
夜の都市高速をボーイズオンサマーを聴きながら走ると自分がイィ男に感じる瞬間(笑)に浸れます。まさに80年代のオープニングサウンド最高です!
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The End of the Innocence
前作から5年ぶりとなる1989年リリースの3枚目のソロアルバム「エンド・オブ・ザ・イノセンス」。楽曲は粒ぞろいということで全米8位となる大ヒットを記録しています。
いつもながらゲスト陣は豪華ですが、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズ、、ジャズのサックス奏者であるウェイン・ショーターなどちょっと意外なミュージシャンが参加しています。

エンド・オブ・ザ・イノセンス
Amazon.co.jp: Don Henley : End of Innocence - ミュージック
Inside Job
1枚目のソロ・アルバム「アイ・キャント・スタンド・スティル」が全米24位。以下「ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト」全米13位、「エンド・オブ・ザ・イノセンス」全米8位ときて2000年にリリースされた「インサイド・ジョブ」は全米7位となっています。徐々に順位を上げていくことは年齢を考えると容易なことではないでしょう。
前作から10年ぶりのリリースですが、前作は前々作から5年のインターバルがありました。因みに次作は現時点での最新作となる「カス・カウンティ」で2015年にリリースされています。15年ぶりの新作ということですね。
徐々にインターバルが長くなることは仕方がないことかもしれませんが、この分で行くと次は「カス・カウンティ」から20年後ということになるのでしょうか?!
肝心の「インサイド・ジョブ」の中身は、とてもリラックスしていて落ち着いた大人のロックといった雰囲気です。
年相応というか、哀愁や憂いを感じさせるメロディーが多く、派手さはないもののじっくり聴き込みたくなるアルバムです。

インサイド・ジョブ
先にも触れたように、忘れたころに突然アルバムをリリースしてくるドン・ヘンリー。数こそ少ないものの、流行に左右されることなくしっかりと足を地につけ等身大の楽曲を毎回届けてくれています。
さて、20年後の新作が今から楽しみです!