Cher

Cher
シェールといえば、映画好きの方ならアカデミー賞の主演女優賞に輝いた「月の輝く夜に」が記憶にあるのではないでしょうか?
70年代の音楽好きの方なら、オールマン・ブラザーズ・バンドのボーカリスト兼オルガンプレイヤーであったグレッグ・オールマンの元妻として記憶されているかもしれませんね。
様々な才能を発揮しているシェールですが、音楽においては長いキャリアを誇り数々のヒットを放っています。
例えば1998年に発売されたシングル「Believe」は全世界で大ヒットを記録しました。
シェールは、歌手のソニー・ボノに見出され18歳で彼と結婚後ソニー&シェールとしてデビューしています。
「アイ・ガット・ユー・ベイブ」など数々のヒット曲を放つという恵まれたスタートを切りました。

アイ・ガット・ユー・ベイブ
シェールは、デュオと並行し1966年頃よりソロとしても活躍をはじめます。
尚、ソニー・ボノとは1975年に離婚しています。
それでは、シェールの代表的な作品を見ていきましょう。
3614 Jackson Highway
名盤といって良いでしょう。シェールが1969年にマッスル・ショールズで作り上げたスワンプ・ロックの金字塔、それがアルバム「3614 ジャクソン・ハイウェイ」です。
プロデューサーは、アリフ・マーディン、ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド。もう分かる人にはたまらないところですね。

3614 ジャクソン・ハイウェイ
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Gypsies, Tramps & Thieves
シェールの代表曲の一つに数えられる「悲しきジプシー」を含む1971年発売のアルバムです。チェロキー・インディアンの血筋をひくことを全面的に打ち出した楽曲ですが大ヒットを記録しています。

Gypsys Tramps & Thieves
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Take Me Home

Take Me Home
1979年発売のアルバム「Take Me Home 」です。アルバム・ジャケットを見てもらうと分かるようにシェールのビジュアルが大きく様変わりしていますね。
ジャケット同様に内容も大きく変わっていて、当時流行していたディスコサウンドを取り入れた本作は大ヒットを記録しました。
タイトル・ナンバーの「Take Me Home 」は日本では「誘惑の扉」としてシングル・カットされています。

誘惑の扉
Heart Of Stone
70年代には10枚のスタジオ・アルバムを発売し、充実した音楽活動を送ってたシェール。80年代に入ると女優としての活動が加わったからでしょうか、アルバムは10年間で3枚にとどまっています。
もっともシェールほどのキャリアと実績があるミュージシャンとなれば3年に1枚のペースと言うのは普通ですね。
それにしても、60年代から活動していて80年代においても大ヒットアルバムを出せるというのは凄いことです。

Heart Of Stone
浮き沈みはあったとはいえ、シェールは90年代においても前述したように「Believe」を世界的に大ヒットさせています。
更に2013年に発売された12年ぶりのアルバム「Closer To The Truth」は、全米初登場3位を記録しています。
もう、こうなったら引退など考えずに歌い続けてほしいものですね。