【月の輝く夜に】満月は大人心を狂わせる。ロマンティック・コメディ映画の秀作

【月の輝く夜に】満月は大人心を狂わせる。ロマンティック・コメディ映画の秀作

 1987年制作、88年日本公開の「月の輝く夜に」は、主演シェールが「アカデミー主演女優賞」を、その他、助演女優賞、脚本賞を受賞した秀作です。イタリア系の家族を中心に展開する人間模様は、どこかおかしく微笑ましくもあり、情熱的でもあり、知らず知らずのうちに映画へ引き込まれていきます。ニコラス・ケイジの好演も見どころ、名言の数々も見逃せないです。


見どころ

 出演者の平均年齢が高いのに、映画に出てくる人々が、皆、どこか愛らしく、言葉は悪いかもしれないですが「かわいい」、憎めないひとたちなのです。
イタリア系の家族の模様もよくわかりますよ。

水のない魚〜ぱくぱく編〜様より

 この目玉焼きトーストも美味しそうで、真似したりしました。

 大人でも思わず恋におちてしまうことだって多々ある‥‥ということが、よくわかる映画でもあり、浮気されたり、浮気したり‥‥はちゃめちゃなのに、最後は「家族に、乾杯!」と言ってしまう陽気さ!
 ほのぼのしたり、どきどきはらはらしたり、とにかく映画に引き込まれることうけあいです!

大人だって恋すると、変わる?!

序盤のロレッタ(シェール)

ロレッタ オペラへ

 恋すると女性は変わる‥‥とこの映画でもわかりますよ。
 最初のロレッタ(シェール)は白髪交じり(?!)で化粧もなくどこか地味な印象‥‥それが、お化粧し着飾ってオペラへ行くと、こんなに変わってしまいます。

ストーリー

乾杯!

魅力的な出演者たち

ロレッタ(シェール)

 数年前に前夫を亡くし、どこか諦めムードと言いましょうか、中年とはいえまだそんなに老ける歳じゃないでしょ? と言いたくなるほど、枯れて見えていたロレッタを演じるのはシェール。
 アカデミー賞を獲得したからというわけではないですが、その後、ロレッタが恋によってなのか、どんどん輝いていく姿を見事に見せてくれました。

ロニー(ニコラス・ケイジ)

 片手を失いどことなく卑屈になってしまったロニーを演じるのはニコラス・ケイジ。
 パン工場で働く姿を見て、
「あれ? ニコラス・ケイジって、この頃、そんなに歳とってなかったよね?」
 と思ってしまったのは、少々、薄毛になっていたからなのか、それともロレッタ同様、枯れてしまった演技でなのか、とにかくどことなく年齢不詳なところが、逆に「気になる」魅力的に見えました。
 オペラが好きという意外な一面も、イタリア系だからなのか、本来はロマンティストだからなのか‥‥見てのお楽しみですよ!

コズモ( ヴィンセント・ガーディニア)

 一見、一家の家長として(おじいちゃんもいるけど)君臨しているようで、その影でちゃっかり不倫デートを娘ロレッタと(まだ知り合い)ロニーに、見られてしまうコズモを演じるのは、ヴィンセント・ガーディニア。
 オペラ会場でロレッタたちと鉢合わせしたシーンと、その後、妻のローズとの会話のシーンが印象的でした。ちゃかりしてるのか、どんくさいのか‥?!

ローズ(オリンピア・デュカキス)

 ロレッタの母でありコズモの妻であるローズを演じたのは、オリンピア・デュカキス。
 この映画で見事、助演女優賞に輝きました!
 私の大好きな出演者の一人です。
 特に夫の浮気に気づき、悩んでいる時の言動やら、それでも夫に「愛してる」と言うシーンは感動しましたよ!

ジョニー(ダニー・アイエロ)

 序盤でロレッタに婚約を申し込む、ロニーの兄ジョニーを演じるのは、ダニー・アイエロ。
 「マザコン」の代名詞のような‥‥!
 本当に結婚したらロレッタまでお母さん役になってしまいそうなほど、どことなく頼りない感じです。それでも、浮気にうちひしがれるローズに与える助言には、「お、いいこと言うじゃない」と思ってしまったのですが、多分、ジョニーのあまたの中では「お母さんのことを考えて」の言葉だったんだろうな‥。
 最終的には少々、気の毒な身になってしまうのですが、それでも、最後にロレッタ一家と一緒に、「乾杯!」と言ってしまうユーモラスなお人よしと言った感じでした。

祖父(フェオドール・シャリアピン・ジュニア)

 息子コズモは浮気し、孫娘のロレッタまで婚約者の弟と恋におち、混乱の極みだったおじいちゃんを演じるのはフェオドール・シャリアピン・ジュニア。
 一番、好きな登場人物です!!
 たくさんの犬を飼っていて、月が綺麗な夜、「ベラ・ルナ!」とおじいちゃんが叫ぶと、ワンコたちもいっせいに遠吠えをするシーンは、おもしろくもあり、ラブリーでした。
 最後の食卓で、混乱のあまり泣いてしまう場面も、思わず、吹き出しそうになるほど!
 かわいいおじいちゃんでしたよ。

監督

 監督はノーマン・ジェイソン。この映画では「ベルリン国際映画祭監督賞」を受賞しています。

主な監督作品[編集] 1962年 - 40ポンドのトラブル 40 Pounds of Trouble 1963年 - スリルのすべて The Thrill of It All 1964年 - 花は贈らないで! Send Me No Flowers 1965年 - シンシナティ・キッド The Cincinnati Kid 主演:スティーブ・マックイーン 1965年 - 恋するパリジェンヌ The Art of Love 1966年 - アメリカ上陸作戦 The Russians Are Coming, the Russians Are Coming 1967年 - 夜の大捜査線 In the Heat of the Night アカデミー作品賞他計5部門を受賞・監督賞候補 1968年 - 華麗なる賭け The Thomas Crown Affair アカデミー主題歌賞を受賞 1971年 - 屋根の上のバイオリン弾き Fiddler on the Roof アカデミー作品・監督賞候補 1973年 - ジーザス・クライスト・スーパースター Jesus Christ Superstar 1975年 - ローラーボール Rollerball 1978年 - フィスト F.I.S.T. 1979年 - ジャスティス ...And Justice for All 1982年 - 結婚しない族 Best Friends 1984年 - ソルジャー・ストーリー A Soldier's Story 1985年 - アグネス Agnes of God 1987年 - 月の輝く夜に Moons Truck 主演:シェール、ニコラス・ケイジ ベルリン国際映画祭監督賞を受賞。 1991年 - アザー・ピープルズ・マネー Other People's Money 1994年 - オンリー・ユー Only You 主演:ロバート・ダウニー・Jr、マリサ・トメイ 1996年 - 僕のボーガス Bogus 主演:ウーピー・ゴールドバーグ 1999年 - ザ・ハリケーン The Hurricane 主演:デンゼル・ワシントン 2001年 - ディナー・ウィズ・フレンズ Dinner With Friends

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3

Wikipedia

 「屋根の上のバイオリン弾き」や「シーザス・クライスト・スーパースター」などのミュージカルの監督もされてますね!

レビューも秀逸(名言が多数)

 この映画をいろいろ調べていて、感動とも言えたのが、観た方のレビュー(批評)もすごく良かったということなのです。
 少し紹介させていただきます。

映画【月の輝く夜に】は、軽いノリで、深い映画で、家族と夫婦と愛が語られた。: 大阪広告代理店マンのシネマ映画

ロニー

ローズ

 このシーン‥‥感動しました!

原題の「 MOONSTRUCK 」とは、 月光が激情をもたらすという信仰から、月に憑かれる、感傷で心が乱れるという意味。 月の魔力は、 男の心に潜む “狼” を目覚めさせ、 女には “恋の魔法” をかける。 「 月の輝く夜 」をきっかけに、様々な出来事が起きるストーリー。 ・婚約者の弟(ニコラス・ケイジ)と関係をもってしまう主人公(シェール) ・浮気する父親(ヴィンセント・ガーディニア) ・寂しさのあまり見ず知らずの男性に声をかけてしまう母親(オリンピア・デュカキス) 貞節を重んじながらも恋には寛容な、 どこか似た者同士の、情愛溢れるイタリア系家族。 「しっかりしていないと悪運を呼ぶ」「経験を活かしてこそ人生」と “理屈” をこねつつ、  “本能” に左右されてしまう面々。 それぞれに描かれた “理性と本能の葛藤” が、本作の面白いところ。 それでも、熱い想いは抑えられない! 過去も未来も関係ない。 今、この時、この想い! 全てのきっかけは、月の輝く夜に、、、 年輩者だって負けてはいない(笑) アカデミー主演女優賞を受賞したシェールは当時40歳で、貫禄の演技。 ニコラス・ケイジは、当時23歳。 シェールは若く、ニコラスはダンディーで、歳の差を感じさせない。 デートの舞台となったのは、メトロポリタン歌劇場という最高のお膳立て。 オペラは、イタリア最高峰「ラ・ボエーム」。 正装した姿に驚き合う二人。 その変わりように、見る側も驚かされる。 バイプレーヤーも、 ・元気な母のことを臨終だと騒ぐマザコンの婚約者 ・同じパターンでフラれてばかりの大学教授 ・満月に向かって吠えるお爺ちゃん  皆、味わい深く、楽しい。 主題歌は、Dean Martinの「 That's Amore 」。 「 これぞ恋! 」という意味の本曲もピッタリ! 本作は、どちらかというと女性向きの映画ですが、 男性にとっても、 本気、 プライド、 情けなさ、 哀愁、 様々な自分を垣間見ることができる。 「 男が女を求める理由 」も、考えさせられる、、、、 後半、一同が顔を揃える朝食を、クライマックスにしたのも洒落ている。 良きも悪きも、心にしまっていた思いを打ち明ける家族たち。 全ての思いを集約、最高の見せ場となった。 母: 「 困ったものね~ 」 お爺ちゃん: 「 混乱している、、、 」 愛は、人を傷つけ、悩ませ、、、 そして、 人を強くし、幸せにしてくれる。  “月の力” を少し借りて一線を越える、情熱的ロマンティックコメディ。 リリカルで、コミカルで ハートフル、 様々な愛の形を堪能できる名作です☆

http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%9C%88%E3%81%AE%E8%BC%9D%E3%81%8F%E5%A4%9C%E3%81%AB/14907/review/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%A1%E7%99%BD%E7%9C%89%E2%98%86%E6%9C%88%E5%A4%9C%E3%81%AB%E3%81%AF%E6%83%85%E7%86%B1%E7%9A%84%E3%81%AA%E4%BD%95%E3%81%8B%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%82%8B/46/?c=2&sort=lrf

Yahoo映画 様

 もう言うことなし、まったくその通り!!
 と言いたくなるようなレビューです。

脚本も良かった

 こんなチャーミングでユーモアたっぷり、そして、時に感慨深く頷かせてくれるような物語をつくった脚本家は、ジョン・パトリック・シャンリー。
 その他の作品も見てみましょう。

音楽~That's Amore

  なんと言っても、やはりこの曲も欠かせないでしょう。
 「それが恋ってもんさ~♪ That's Amore」
 理性を狂わせてしまったのは、満月だけでなかったかも?
 

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

ジー・モードより、推理アドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』の世界観を再現したオリジナルグッズが、北海道紋別市のふるさと納税返礼品として提供されます。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

藤子・F・不二雄による名作の数々を紹介する書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が、8月7日(木)より全国のフェア参加書店にて順次開催されます。


最新の投稿


『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

人気漫画『頭文字D』のポップアップストアが、グランサックス イオンモール千葉ニュータウン店に登場。伝説のハチロク(AE86)を再現したウェットティッシュケースや、RX-7型の無線マウス、366日分のバースデーキーチェーンなど、ファン垂涎の公式ライセンスグッズが勢ぞろい。日常を彩る名車アイテムの魅力を紹介します。


昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

ニューヨーク発のブランド「OVERCOAT」が、昭和の名横綱・千代の富士との異色のコラボレーションを発表。生前愛用したテーラードスーツから身体寸法を逆算し、伝説の肉体をパターン(型紙)として再現。特別展示や限定アイテムの販売を行うポップアップイベントを、2026年3月より東京・ニューヨークで順次開催します。


伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

辰巳出版は2026年3月6日、プロレス専門誌『Gスピリッツ』の証言集第3弾『Gスピリッツ選集 第三巻 武藤敬司篇』を発売しました。平成の新日本プロレス黄金期を支え、日米を股にかけて活躍した武藤敬司のキャリアを、本人や関係者の貴重なインタビューで振り返る一冊。新録インタビューも追加された、全プロレスファン必携の保存版アンソロジーです。


没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

東京・神保町の名画座「神保町シアター」にて、2026年3月14日より特集上映『没後30年 俳優・渥美清』が開催されます。国民的映画『男はつらいよ』シリーズの人気作をはじめ、主演を務めた貴重なラブコメディや社会派人間ドラマなど、全12作品をフィルムで上映。日本映画界に多大な足跡を残した稀代の名優、渥美清の多才な魅力を再発見する貴重な機会です。


『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

バンダイスピリッツより、ドラゴンボールの聖地「カメハウス」を立体化した『ワールドコレクタブルフィギュア PREMIUM-カメハウスセット-』が登場。全高約22cmのハウス本体は室内まで作り込まれ、悟空や亀仙人など7体のフィギュアが付属。日常シーンから名場面まで自由に再現可能なファン垂涎のアイテムです。