【レインボー】D.パープルをついでHR/HMの雄、R・ブラックモア(g)と4人のシンガーたち

【レインボー】D.パープルをついでHR/HMの雄、R・ブラックモア(g)と4人のシンガーたち

 レインボーは、ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアが1974年(頃)に結成したヘヴィメタル・バンドです。「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」とも呼ばれています。HM/HRの雄として活躍する反面、とにかくメンバーチェンジの激しく時にはファンをがっかりさせたことも…。R.J.ディオを含むボカールも例にもれず…。個性豊かなシンガー4人も同時に紹介したいと思います。いつのまにか「空耳」も紹介していました…!


レインボー(Rainbow)

リッチー・ブラックモアの在籍していたバンド、ディープ・パープル。

ディープ・パープル

リッチー・ブラックモア

ディープ・パープル、レインボーのギタリスト。
とにかく、バンド内のメンバーをよく変える人でもあり、奇行でも有名でしたが、
ギタリストとしてはテクニックはもちろんのこと、抜群のセンスの持ち主。

リッチー・ブラックモア

在籍メンバー

 とんでもなく多いメンバーです。
 とてもみなさんを紹介しきれないと思いますので、リーダーでありギタリストのリッチーと、4人の個性あふれるシンガー、そして主要メンバーのみ、順を追ってふりかえってみたいと思います。

銀嶺の覇者 (Ritchie Blackmore's Rainbow)  1975年

メンバー)
ロニー・ジェイムス・ディオ - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
ミッキー・リー・ソウル - キーボード
クレイグ・グルーバー - ベース
ゲイリー・ドリスコール - ドラムス
ショシャーナ - バックコーラス

銀嶺の覇者

ロニー・ジェイムズ・ディオ(Ronnie James Dio, 本名: Ronald James Padavona, 1942年7月10日 - 2010年5月16日)
ヘヴィメタル・シンガーとして、その後、多くの他のシンガーたちに影響を与えた人物。
日本では、「演歌のようにコブシを効かせて歌い上げる圧倒的な存在感」である事から
“ヘヴィメタル界の北島三郎”と呼ばれていたことも…!
また、メロイック・サインをメタル界へ広めたことでも有名な、ゴッド・ファーザー。

ロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)

コルナとは)
悪運や邪視を祓う意味もあるほか、サタンやサタン崇拝とも関連性がある。
メロイック・サイン)
デビル・サインの名で知られている。いずれも侮辱などのネガティヴな意味はない。

コルナ(メロイック・サイン)姿のディオ

 このアルバムですが、作成された後、リッチーとボカールのディオ氏をのぞく、ミッキー・リー・ソウル、クレイグ・グルーバー、ゲイリー・ドリスコールが脱退…いや解雇されたという…早速に、リッチーの悪癖(?)がはじまった最初のアルバムでした。

虹を翔る覇者 (Rising)   1976年

メンバー)
ロニー・ジェイムス・ディオ - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
トニー・カレイ - キーボード
ジミー・ベイン - ベース
コージー・パウエル - ドラムス
マーティン・バーチ - プロデュース
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 - オーケストレーション(スターゲイザー)

虹を翔る覇者

コージー・パウエル(Cozy Powell、本名:Colin Flooks、1947年12月29日 - 1998年4月5日)は、イングランドのグロスタシャー州サイレンセスター出身のドラマー。多くの有名ロックバンドに在籍した渡り鳥として知られる。
「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において43位。

コージー・パウエル

 ドラマーがコージー・パウエルに替わって、バンドの土台が安定しよりヘヴィになったレインボーです。
 今作は「ハードロック史上に残る名作」とも言われています。
 また、「クラシカルなメロディとヘヴィなサウンドからなる様式美的ハードロック」という特徴も顕著に表れている作品。

 アルバムより「スターゲイザー」です。
 これは、もしかしたら「空耳(タモリ倶楽部)」で有名な曲でもあるかもしれないですね…。
 長いのですが、終わりの方、6:30以降…
「なあ、6、6、6、6、6階さわらせて~」
 ですね。
 空耳はありますが、どことなく威厳漂い、中東風な感じもする名曲ですね!

バビロンの城門(LONG LIVE ROCK'N'ROLL) 1978年

メンバー)
ロニー・ジェイムス・ディオ - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター/ベース
コージー・パウエル - ドラムス
デヴィッド・ストーン - キーボード
ボブ・デイズリー - ベース

バビロンの城門

 途中でベーシストのマーク・クラークが脱退後、なんとリッチー自らベースを弾いたというアルバムです。よく考えてたら、これだけメンバーを解雇(あるいは脱退)…なので、そのしわ寄せがくるのは仕方ないことだと思いますが、リッチーにしてみたら…メンバーが足りないなら自分で弾いてやる! という感じなのでしょうか?
 今作内の「Kill The King」はこれも重要曲となります。

 この「Long Live Rock 'n' Rol」、とても小気味の良いロック・ナンバーでレインボーの中でも大好きな曲の一つです。
 そして、またまた空耳も…!?
 これも最後の方…4分以降
「駄目だよ(?)、やめてよ、やめてよ、やめねーよ!」
 と聞こえてしまいます。(いつもまにか「空耳」まで紹介したりしていますね…)

ダウン・トゥ・アース(DOWN TO EARTH) 1979年

メンバー)
グラハム・ボネット - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
コージー・パウエル - ドラムス
ドン・エイリー - キーボード
ロジャー・グローヴァー - ベース

ダウン・トゥ・アース

グラハム・ボネット(Graham Bonnet, 1947年12月23日 - )は、イギリス生まれでアメリカ合衆国・ロサンゼルス在住のロックシンガー。レインボーやアルカトラスのヴォーカリストとして有名。声域は4オクターブあると言われている。Grahamの実際の発音はグレアム。

ちょっと横山やすしさん似のグラハムさんです。

グラハム・ボネット

 今度は、リッチーとドラマーのコージーさん以外のメンバー、なんとディオ氏も脱退!
 アルバム毎にメンバーが違いますね…。
 作曲とプロデュースをロジャー・グローヴァー氏(ベーシストでもあります)を加入したことにで、よりキャッチーなメロディーに転向、アメリカ進出を狙っての路線変更でした。
 ボーカルにはディオ氏に代わってグラハム・ボネット氏が加入しました。グラハムさんは、特徴のある声質でパワフル! そして、HR/HMでは珍しくスーツ姿に短髪で歌うことでも有名です…が、これが、リッチーにとってはちょっと気に障ったようで、グラハムさんは服を捨てられてしまったこともあったそうです。
 

 この「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」は、やはり今までのレインボーとはまったく違った曲調のせいか、メンバーの間では議論が起こったようです。
 それでも今にして思えば、これも名曲ですよね!
 空耳「信州りんご~」…空耳のお嫌いな方にはたいへん申し訳なく思います…。
(それにしても、レインボーも空耳が多いバンドです…)。

アイ・サレンダー(Difficult to Cure) 1981年

ジョー・リン・ターナー - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
ボビー・ロンデイネリ - ドラムス
ドン・エイリー - キーボード
ロジャー・グローヴァー - ベース

アイ・サレンダー

 「アイ・サレンダー」と題された本作では、もっとアメリカ進出を目指していたようです。
 安定の超パワフル・ドラマーだったコージー・パウエル氏が脱退、ついで、ボーカルのグラハム・ボネット氏も脱退しました。グラハム氏の代わりにジョー・リン・ターナーが加入したのですが、これはどうやら、ルックス面も大いに影響していたと聞いたことがありますが、本当がどうかわからないのですが…確かに、ジョーさん、ルックスが良い方です、もちろん、声も良いです!

ジョー・リン・ターナー(Joe Lynn Turner、1951年8月2日 - )はアメリカ人の歌手、アメリカ合衆国ニュージャージー州ハッケンサック出身。本名・ジョゼフ・アーサー・マーク・リンキート(Joseph Arthur Mark Linquito)。
ハード・ロック・バンドであるレインボー在籍時の作品で知られる。
かつてジャズ・ロック・バンドであるファンダンゴのフロントマンを務め、またイングヴェイ・マルムスティーンが率いるライジング・フォース及びディープ・パープルと、ごく短期間だが共同作業を行っている。

ジョー・リン・ターナー

闇からの一撃(Straight Between the Eyes) 1982年

ジョー・リン・ターナー - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
ボビー・ロンデイネリ - ドラムス
デイブ・ローゼンサル - キーボード
ロジャー・グローヴァー - ベース

闇からの一撃

 アルバム「アイ・サレンダー」を作り終えた頃に、今度はキーボードのドン・エイリー氏が、向かう方向性の違いで脱退、新たにデイヴ・ローゼンタール氏を迎えての本作でした。
 

ストリート・オブ・ドリームス(BENT OUT OF SHAPE)  1983年

ジョー・リン・ターナー - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
チャック・バーギ - ドラムス
デイブ・ローゼンサル - キーボード
ロジャー・グローヴァー - ベース

ストリート・オブ・ドリームス

孤高のストレンジャー(STRANGER IN US ALL) 1995年

リッチー・ブラックモア - ギター
ドゥギー・ホワイト - ボーカル、バックグラウンド・ボーカル
ポール・モリス - キーボード
グレッグ・スミス - ベース、バックグラウンド・ボーカル
ジョン・オライリィ - ドラムス

孤高のストレンジャー

 約10年ぶりに復活を果たしたレインボーです。
 その頃のボーカルはドゥギー・ホワイトでした。この記事を書いている私も実は再結成時のことについてはまったく知らなかったので、ドゥギー氏についても今知ったばかりです。
 ちなみに、この再結成のアルバム「孤高のストレンジャー」は、日本のHR/HM雑誌「BURRN!」の読者人気投票で、1995年度のベスト・グループとベスト・アルバムに選ばれたり、日本では大ヒットだったようです!

ドゥギー・ホワイト(Doogie White、1960年3月7日 - )は、スコットランド、マザーウェル出身のロックボーカリスト。
レインボーやイングヴェイ・マルムスティーンとの活動で知られる。
ピンク・クリーム69やアイアン・メイデンのオーディションを受け、有力な候補となったがいずれも落選。しかしデモ音源を聴いたリッチー・ブラックモアがドゥギーの歌を気に入り、レインボーのオーディションを受けるよう誘われる。コージー・パウエルのソロ・アルバムで歌ったのち、再結成されたレインボーに加入。(Wikipedia)

ドゥギー・ホワイト

 この一枚の復活で再びレインボーは活動を休止しました。
 再・再・復活したのは、なんと2016年でした。

巨匠リッチー・ブラックモア、健在なり | Rainbow | BARKS音楽ニュース

メモリーズ・イン・ロック ライヴ・アット・モンスターズ・オブ・ロック2016/リッチー・ブラックモアズ・レインボー【プレミアムBlu-rayボックス】

 レインボーはまだまだ終わっていません。進化し続けています。
 今後の動向も気になるところですね!

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