生前最後のレコーディング音源が遂にリリース!改めて聴く、デヴィッド・ボウイの世界!

生前最後のレコーディング音源が遂にリリース!改めて聴く、デヴィッド・ボウイの世界!

今年1月、全世界が悲しみに暮れたデヴィッド・ボウイ突然の訃報。その直前にリリースされたアルバム『★(ブラックスター)』が傑作だったこともあり、さらなる活躍が期待されていただけに、その悲しみも大きかったと言えます。そんなデヴィッド・ボウイ生前最後のスタジオ・レコーディング音源3曲が、遂にリリース!この機会に、改めてデヴィッド・ボウイの魅力を探ってみましょう。


ボウイ生前最後のレコーディングを収録した作品 『ラザルス』

Amazon.co.jp: デヴィッド・ボウイ / オリジナル・ニューヨーク・キャスト : ラザルス - ミュージック

[ラザルス] デヴィッド・ボウイ / オリジナル・ニューヨーク・キャスト - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。 ディスク:1 1. Hello Mary Lou (Goodbye Heart) 2. Lazarus 3. It’s No Game 4. This Is Not America 5. The Man Who Sold the World 6. No Plan 7. Love Is Lost 8. Changes 9. Where Are We Now? 10. Absolute Beginners 11. Dirty Boys 12. Killing a Little Time 13. Life On Mars? 14. All the Young Dudes 15. Sound and Vision 16. Always Crashing in the Same Car 17. Valentine’s Day 18. When I Met You 19. Heroes ディスク:2 1. Lazarus 2. No Plan (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲) 3. Killing a Little Time (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲) 4. When I Met You (デヴィッド・ボウイ最後のスタジオ・レコーディング楽曲)

 ボウイ突然の訃報から、およそ9ヶ月。こんなにもボウイばかりを聴いたことはないんじゃないか、というくらい、ボウイのレコードやCDを繰り返し聴く毎日を過ごしてきたわけですが、そんな私たちに朗報です!なんと、ボウイが生前最後にレコーディングした3曲が、正式にリリースされたのです!ボウイと盟友トニー・ヴィスコンティによる共同プロデュースということで、期待も高まります。

新曲3曲とも、ボウイ発案による音楽劇、『ラザルス』のために書かれた作品ということなので、それぞれの楽曲を単体で聴くよりも、劇の流れを考えながら聴きたいですね。ちなみに10/20迄は、YouTubeで「Killing a Little Time」がオフィシャル公開されてましたが、残念ながら現在は削除されてしまっているようです。

2枚組となる本作のDISC1には、ニューヨークで上演されたオフ・ブロードウェイ作品『ラザラス』でキャストたちが歌った、ボウイの名曲の数々が収録されてます。なんでも、ボウイが亡くなった翌日からレコーディングされたとのことなので、キャストたちのボウイへの思いが反映された、聴きごたえのある作品に仕上がってます。

キャストたちが歌うDISC1と、ボウイが歌うDISC2、その両方を聴くことで、より感動できると思いますので、ぜひCDを買って聴き比べてみましょう!

 デヴィッド・ボウイは、時代によって音楽スタイルを劇的に変化させ続けたこともあり、つかみどころが無いというか、一言でその魅力を説明出来ないところがありますよね。訃報後、彼のキャリアを総括するような書籍や記事が多数出ましたが、スタジオ録音アルバムだけでも28作品にのぼり(ティン・マシーン含む)、その多くが重要作であるため、オススメの作品をピックアップするのが非常に難しいアーティストと言えます。

 そこで、この機会に改めてボウイの魅力を客観的に探るべく、筆者が経営するミュージック・バーで今年リクエストの多いボウイのアルバム、ベスト10をご紹介してみようと思います。実は亡くなる前からリクエストランキング1位の人気だったボウイですが、今年はさらに加速度的にリクエスト数を伸ばしているのです!

10位 The Next Day (2013年)

前作『リアリティ』から実に10年ぶりにリリースされたアルバム。関係者にも厳しい箝口令が敷かれ、ボウイの誕生日に何の前触れもなく(前日にそれっぽい告知はあったものの)ゲリラ的に新曲をリリースするという、衝撃的な復活劇でした!ジャケットが自身の名作『ヒーローズ』に手を加えたものであったり、古くからのファンは過去作品との関係性を探りたくなったりもしたわけですが、そんな細かい話は抜きにして、このアルバムは「とにかく良い楽曲が多い」こと、そして「元気でロックなボウイが第一線に戻ってきた」という点で、今聴いても嬉しくなってしまう一枚なのです。みんなが待っていた「ボウイらしい内容」で、全英1位、全米2位のヒットとなったのも頷ける傑作!

9位 Station to Station (1976年)

 目まぐるしく音楽スタイルを変化させていた70年代のボウイ。前作『ヤング・アメリカンズ』での大胆なソウル・ミュージックへの挑戦と、次作『ロウ』で試みるヨーロッパ的な前衛音楽との間に制作された今作は、骨太なファンキーさもありながら、シンセを効果的に使った繊細さも兼ね備えた、ある意味ボウイらしさ全開の一枚。タイトル曲の歌詞にも登場する「シン・ホワイト・デューク(痩せこけた白人のデューク)」というキャラクターを演じていたボウイは、この時期ドラッグに溺れていたとも言われており、その影響からか暗く退廃的なムードが感じ取れる作品となってます。全英5位、全米3位のヒット。

8位 Low (1977年)

 前述の「ステイション・トゥ・スティション」に続いてリリースされた本作は、フランスで録音、ベルリンでミックスされ、いわゆる『ベルリン3部作』と呼ばれる名作群の第一弾となりました。これまでのロック・ソウル路線から脱却し、ブライアン・イーノとのコラボレーションによる実験的なサウンドにチャレンジ。なんとアルバムB面は歌無しのインストゥルメンタル・ナンバーばかりだったので、当初レコード会社は「こんな内容では売れない!」と戸惑ったそうですが、そんな心配は無用で、全英2位、全米11位のヒットとなりました。ポスト・パンク~ニュー・ウェーブの先駆けとも言える重要作なので、そういう意味でも人気の高い一枚。他のアルバムの場合、「この曲が聴きたい!」という楽曲指定でのリクエストが多いのですが、これに関しては楽曲指定ではなく、アルバム単位でリクエストされることが多いのが特徴と言えますね。

7位 Space Oddity(1969年)

 ボウイ初のヒット曲、「Space Oddity」を含むセカンド・アルバム。映画『2001年宇宙の旅』にインスパイアされて書かれたというこの曲は、アポロ11号の月面着陸のBGMとして使われたこともあって、ボウイの代表曲のひとつと言えますね。アルバム単位ではなく、とにかくこの一曲にリクエストが集中する人気曲です!

6位 Black Tie White Noise (1993年)

 商業的には成功したものの、音楽的には変化の少なかった80年代。ボウイにとって何か物足りなかったのか、ティン・マシーンというバンド形態での活動にシフトするもうまくはいかず、結局93年にソロ活動を再開することになったのでした!ミック・ロンソンやマイク・ガーソンといった、昔から一緒にプレイしてきたバンド・メンバーが参加していたり、80年代にヒットを連発したナイル・ロジャースを久しぶりに起用するなどして、本作は90年代のボウイ作品の中では最も人気の高い傑作となり、全英1位を獲得。

5位 Hunky Dory (1971年)

 中性的な容姿のジャケットやPVからも分かる通り、グラム・ロックの序章とも呼べる作品。アンディ・ウォーホルやルー・リード、ボブ・ディラン、などアメリカのアーティストがテーマとなってる楽曲を多く含んでおり、ボウイのアメリカへの憧れが感じ取れますね。この作品の中では、「Life On Mars?」の人気が高く、楽曲単位では、当店でのリクエスト数ナンバー1。それぐらい、インパクトの強い一曲ですね。親しみやすいポップな楽曲も多い当アルバムは、全英3位のヒットに。

4位 Let's Dance (1983年)

 80年代のボウイを代表する、大ヒット・アルバム!ダイアナ・ロスやシスター・スレッジなどのプロデュースで時代の最先端を行っていたシックのナイル・ロジャースを共同プロデューサーに迎え、いわゆる売れ線のサウンドに舵をきったボウイに、古くからのファンは失望したようですが、MTV世代の筆者世代にとっては、ここからボウイを知ることになったので、これもカッコイイ!と思えてしまうのです(笑)。全英1位、全米4位のヒット・アルバムとなりました。というわけで、40代のお客様からの圧倒的なリクエストにより、当店チャートでは4位!

3位 The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (1972年)

 グラム・ロックを語る上で、外すことのできない最重要作品といえば、この『ジギー・スターダスト』。ボウイ演じる宇宙から来たロックスター(=ジギー)の成功から没落までを描き、最後には「君はひとりじゃない!」と孤独な若者たちに訴えかける。ここまでドラマチックなコンセプト・アルバムは、他に無いのではないでしょうか?全英5位のヒット。

2位 Heroes (1977年)

 鋤田正義氏によるアルバム・ジャケット写真も有名な本作は、ベルリン3部作の第2弾として人気の一枚。前作『ロウ』と同様にブライアン・イーノが参画し、トニー・ヴィスコンティがプロデュース。但し、大きな違いが、ロバート・フリップがギターで参加していること。ちなみにこのレコードは、全てがファースト・テイク、つまり即興のような形式で録音されたというのだから、驚かされます。それでこの完成度というのは、信じがたいのですが・・・。何はともあれ、いろんな意味で人気のアルバムなのです!

1位 ★Blackstar (2016年)

間違いなく、今年一番リクエストが多く、当店で一番かけさせていただいているレコードが、コレです。ボウイ69歳の誕生日だった1月8日に発売され、その当日に購入し、聴いた瞬間から「これは傑作だ!」と興奮したことを思い出します。あまりの素晴らしさに、「もしかして、ライヴ活動も再開してくれるのでは?」とか、「また来日してくれるんじゃないか?」といった期待を抱いてしまうくらいに。まさか、その2日後に天に召されるとは・・・。前作『ザ・ネクスト・デイ』が分かりやすいロックだったこともあり、その反動なのか、一般的にはちょっと取っつきにくい印象もあるかもしれませんが、ボウイが好きだった方にとっては、間違いなくハマる音です!ボウイ初の全米1位という快挙を成し遂げたという点でも、記念すべき一枚。

以上、当店でリクエストの多いデヴィッド・ボウイのアルバムをまとめてみましたが、他にも「ヤング・アメリカンズ」や「スケアリー・モンスターズ」が好きという方もいるでしょうし、「アウトサイド」や「アースリング」が好きという方もいることでしょう。今回ご紹介した中で、どれか一曲でも興味を持っていただけたのなら、ぜひ他のボウイ作品も探して聴いてみてください~

DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展

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