俳優として、「特攻大作戦」や「ローズマリーの赤ちゃん」など多くの映画にも出演し、監督・脚本を担当して「こわれゆく女」や「ハズバンズ」なども制作しました。妻ジーナ・ローランズを主役にした6作品は、どれも高い評価を得ています。映画「グロリア」は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。
映画製作の資金調達のために俳優業をしていたとも言われています。
1968年に制作したインディペンデント映画「フェイシズ」が国内外で絶賛され、インディペンデント映画というジャンルを確立したとも言われています。
映画「グロリア」の音楽担当ビル・コンティ
音楽を担当したビル・コンティ
ビル・コンティ - Wikipedia
主に映画音楽やテレビドラマのテーマ音楽を手掛けました。映画「ロッキー」シリーズのテーマが有名で、シルヴェスター・スタローン作品を多く担当しましたが、「007 ユア・アイズ・オンリー」や「ベスト・キッド」シリーズ他、多くの作品を手掛けました。
グロリア(1980) - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)
映画「グロリア」のファッション
映画「グロリア」は、グロリアとフィルの逃亡劇ですが、逃亡中でもグロリアは常にファッショナブルです。衣装デザインはペギー・ファーレル、そして衣装はエマニュエル・ウンガロが担当しています。
ナイトガウンに使っている赤い着物も、違和感を感じません。逃亡中は逃げることで精いっぱいのはずですが、どんな時でも颯爽としたグロリアに、小気味よささえ感じてしまいます。
フィルを助け出したグロリアを、ドアを開けて待っているタクシーの運転手や、地下鉄で追っ手を殴ったグロリアを助けてくれる電車の乗客など、女性は守るべきものと思われているのだろうと感じさせるシーンが、ところどころに織り込まれています。
強いグロリアと、それを助ける周囲の人々によって、フィルはようやく安住の地を見つけることができたのでしょう。映画「レオン」の原型と言われていますが、レオンは自分の命を捨てて守ろうとしますが、グロリアは生き抜いて守ろうとする、男女の違いを見るのも面白いかもしれません。