はじめに
岡田あーみんという少女マンガをご存じでしょうか。
人呼んで「少女漫画界に咲くドクダミの花」。80年代から90年代にかけて、「250万乙女のバイブル」とうたわれた少女マンガ雑誌「りぼん」において、極めてシュールなギャグマンガを連載し、いたいけな乙女たちを爆笑と困惑の渦に叩き落としました。連載作品は3作、活動期間は14年でしたが、現在でもファンの心をつかんで離さない岡田あーみん先生の連載第2作目、戦国時代を舞台に繰り広げられるキレキレのギャグ漫画「こいつら100%伝説」をご紹介いたします。
基本情報
「こいつら100%伝説」は、集英社のマンガ雑誌「りぼん」1989年(平成元年)5月号から1992年(平成4年)9月号に連載されました。バブル華やかなりし頃から、それがはじけて景気が徐々に斜陽へ向かっていく時代です。
同時期に連載されていた人気マンガには次のようなものがありました。
・ときめきトゥナイト(池野恋)
・姫ちゃんのリボン(水沢めぐみ)
・耳をすませば(柊あおい)
・天使なんかじゃない(矢沢あい)
・ちびまる子ちゃん(さくらももこ)
夢見る乙女たちが心ときめかせながら読む少女マンガ雑誌において、岡田あーみんが異色の存在だったことは間違いありません。
単行本は全3巻。また、集英社漫画文庫より上下巻で刊行されています。
あらすじ
忍術修行の風景
「こいつら100%伝説」第1巻 岡田あーみん(集英社)
上のコマで盛大に背中から斬られているのが先生。一事が万事、流血上等でハイテンションに事が運びます。
では、この奇想天外な物語の登場人物たちをご紹介しましょう。
主人公その1:極丸(きわまる)
一見イケメン風のこの男ですが、涼しい顔で場を混乱させること数知れず。一番のトラブルメーカーと言ってもいいでしょう。
こいつら100%伝説 - Wikipedia
ちなみに、「あらすじ」で紹介したコマでも、自分の師匠を大いに斬りつけていましたが、先生をひどい目に遭わせているのはだいたい極丸です。
主人公その2:危脳丸(あぶのうまる)