全米最高6位を記録した、ブライアン・アダムスの代名詞とも言えるヒット曲。このビデオは、MTVビデオ・ミュージック・アワードで5部門にノミネートされるなど、評価の高い作品となりました!
猛吹雪や、落雷で木が燃えるなど、特殊効果も満載で、かなり大がかりな映像が印象的なのですが、ブライアン自身はこの撮影が怖かったらしく、世間の評価とは逆に、このPVのことを本人は嫌っているのだとか。
ちなみにこのビデオに登場する女性は、同じくブライアンの楽曲「Heaven」のPVにも登場し、この2つのPVはつながっているストーリーのようにも見えます。そういう意味でも、大がかりな作品ですね!
※「Heaven」のPVは2種類あり、その女性が出演するヴァージョンはバロン監督ではありません
Dire Straits – "Money for Nothing" (1985)
アメリカで売れるためには、どうしたらいいか?バンドのマネジャーがMTVに相談したところ、「売れる曲を書いて、売れっ子監督にPVを制作してもらいなさい」とアドバイスされ、このヒット曲が生まれたのです!バンドの中心人物であるマーク・ノップラーがPV嫌いだったので、このPVの制作も難航したそうですが、理解あるマークの彼女が後押ししてくれたおかげで、なんとかマークもOKしたのだとか(笑)。
バロン監督は、当時最先端のコンピューター・グラフィックスを駆使し、インパクトのあるPVを制作。見事、全米1位の大ヒットとなり、MTVビデオミュージック・アワードも受賞。MTVを皮肉った歌詞ながら、「I want my MTV」と連呼する歌詞は、逆にMTVの宣伝にもなったという、バンドとMTVの双方にメリットのあるヒットとなったのでした~
a-ha – "Take on Me" (1985)
バロン監督作品の中で、おそらく1、2、を争うほど有名なのが、このPVでしょう!全米1位のヒットとなったのはもちろんのこと、MTVビデオミュージック・アワードでは6部門を受賞!
カフェでコミックを読んでいた少女が、そのコミックの世界に引きずり込まれてしまい、鉛筆で書かれたタッチの二次元の世界と、実写による三次元の世界が、交錯するという不思議な作品。当時はとにかく斬新で、インパクトありましたよね~。 人の動きをカメラで撮影して、それをトレースしてアニメ化するという手間のかかる手法で、完成までに16週間かかったのだとか!
実はこの曲、1984年にUKでリリースして全く売れなかったのですが、翌1985年に再レコーディングして、改めてリリースしたところ、大ヒットしたのです!わざわざ新たに時間とコストをかけて、こんなにも強力なビデオをバロン監督に撮らせたのだから、レコード会社の絶対売る!という執念を感じますね。逆に言うと、このPVがあったからこそ、売れたとも言えるでしょう。
ZZ Top – "Rough Boy" (1986)
バロン監督、遂に宇宙を舞台に!まるでSF映画のような凝ったセットで、いかにコストをかけて作られていたのかが分かる、贅沢なビデオです!
宇宙船アフターバーナーを収容し、洗浄する宇宙ステーション。ZZトップのメンバーの、顔や手などが宙に浮いているような演出も、当時は斬新でした!また、彼らの代表曲「Legs」を想起させるような、女性の足が登場したり(笑)というのも、いかにもZZトップらしいですね。
このPVも、MTVビデオミュージック・アワードを受賞した傑作です。
Culture Club – "God Thank You Woman" (1986)
第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンを代表するカルチャー・クラブのPVにも、バロン監督作品があります。フロントマンのボーイ・ジョージの中性的な化粧やファッションがとにかく華やかなので、斬新で面白いPVが数多くあるバンドです。
このビデオでは、一見普通にバンドが演奏しているだけなのですが、そこにブリジット・バルドーやソフィア・ローレンなど、ゴージャスな女優たちが踊りながら近寄ってくるという奇抜な演出が!よく見ると、挿入している女性たちの映像処理が雑な感は否めませんが、当時はこれが最先端の技術だったのでしょう。今なら、もっとキレイに挿入できるのでしょうが、当時このようなチャレンジをしていたバロン監督、さすがです!