【宇佐美ゆかり】事実上引退作・映画『V.マドンナ大戦争』女優達の現在も含めて振り返る

彼女の通算5枚目のシングルでした。映画の主題歌とポッカ「BEATCH BOY」のタイアップ曲。

『希望ケ丘高校』は半年に一度、生徒会運営費300万円を略奪に来る柳生高校番長連合（柳生軍団）を恐れ、悩まされていた。バイクや車で校内に堂々と侵入し、暴力の限りを尽くしていくからだ。

そんな時期、定例生徒総会が行なわれたが、軟弱で無策の生徒会長・広岡英は、生徒達から言いたい放題にののしられ、馬鹿にされていた。英の妹の里未の提案で、「打倒！柳生連合」として用心棒を雇うことになった。里未が英に紹介したのは女性で、阿川冴香というモトクロス・ライダーだった。

用心棒は冴香を入れて7人。報酬は一人当り２万円で、あとの6人の人選は冴香がするという。
冴香が仲間に選んだのは、スタント・ウーマンの鹿島淳子（ジャック）、火薬に詳しい箕輪巴（ゴゼン）、女子プロレスの覆面ヒールで活躍する森加奈子（カクダン）、スケバンの寺尾マキ（カミソリ・マキ）情報収集を専門とする若原小町（コマチ）。そして、7人目はパソコンオタクの里未。
冴香は視聴覚室にパソコンを導入させ、里未に監視システムのプロミングを命じる。学校の道場では、ジャックとカクダンに運動部の男子生徒の戦闘訓練を指示させた。そして、遂に柳生軍団との戦いの時が来た。

残虐で知られる四天王を先頭に、バイク50台総勢100人の柳生軍団が校庭に乗り込んで来た。ゴゼンの仕掛けたセメント爆弾が破裂し、マドンナ軍団優勢。柳生軍団の主力部隊はパニックになり、引き上げて行った。勝利の歓声をあげる生徒達だったが、冴香はビデオのモニターに映った敗走する柳生軍団の中に、残虐・非道で知られる「豹の目」を見つけてしまう。あの女が絡んでいて、このまま終わるはずがない・・・。

冴香の不安は的中！柳生軍団の残忍な逆襲が始まり、マドンナ軍団7人のうち、コマチ、ゴゼン、カクダン、ジャックが重傷。マキが行方不明になってしまった。
冴香は英に渡された生徒会費300万円を持って柳生軍団のアジトに向かった。豹の目は300万円で人質になっているマキは帰すが、自分達に歯向かった償いはさせると告げる。
アジトで、たった1人の戦いが始まった。なんとか冴香はマキを救出するが、柳生軍団の主力メンバー達は希望ケ丘高校に向かっていた。そして、死闘の末にマドンナ軍団は勝利した。

授業終了のチャイムが鳴る。英は目を覚ます。今までの出来事は、彼の見た夢であった。

夢オチには賛否両論ありますが、私は好きな作品でした。当時、暴力シーンが恐かったりもしましたが、可愛らしいアイドル達が男をやっつける！悪と戦う！という単純な内容が小学生にもわかりやすかったですね。

現在は芸能活動をしておらず、「V.マドンナ大戦争」がメディアへの最後の露出と言われています。
引退後は、実家のある沖縄でラジオDJをやっていた、スナック経営、妊娠して引退した・・・等々憶測が飛び交ったようですが真相はわからぬまま。
アイドルとして絶頂期を迎えようとしていただけに、当時のファンは残念だったと思います。