Dire Straits
ダイアー・ストレイツ
"dire"は、酷いとか無残なといった意味で、"strait"は苦境や困窮という意味です。何とも切羽詰まったバンド名を付けたものですが、これはメンバーの友人がいつもお金がないメンバーをからかって言った言葉だそうです。
イギリス人らしいというか、バンド結成時からすでにこうしたひねくれた感覚を身に付けていたということですね。
1976年に結成された当初はカフェ・レーサーズというバンド名でしたが、メンバーは同じです。
メンバーは、ソングライターでありリードギター&ボーカルを担当しているマーク・ノップラー。
マーク・ノップラー
マーク・ノップラーの弟であるリズムギター担当のデヴィッド・ノップラー。
デヴィッド・ノップラー
ベース担当のジョン・イルズリー。
ジョン・イルズリー
そして、バンド結成前に唯一セッションマンとして音楽で生計を立てていたドラムスのピック・ウィザース。
ピック・ウィザース
以上の4人がオリジナル・メンバーではありますが、ダイアー・ストレイツは、マーク・ノップラーのワンマンバンドと言ってもよいかと思います。
Dire Straits
デビュー・アルバム「悲しきサルタン 」が発売された1978年のイギリスといえば、まだパンク・バンドが席巻していた頃で、この後はニューウェーブが訪れるわけですがダイアー・ストレイツの音はどこにも属さないというか、流行とは関係のないところで鳴っていました。
アルバムは全英最高5位のロングセラーとなり、シングルカットされた「悲しきサルタン」も全英8位とヒットしています。
流行に背を向けたような音楽でこのセールスは素晴らしいですね。代表曲でもある「悲しきサルタン」は、今聴いても素晴らしく感動を覚えます。
但し、当時この曲を聴いたときにはボブ・ディランの新曲かと思いました。
悲しきサルタン
マーク・ノップラー(ダイアー・ストレイツ)〜寂れたパブで見る夢|TAP the STORY|TAP the POP
Communiqué
1979年発売のアルバム「コミュニケ」も前作に続き全英5位、全米11位となりゴールドディスクを獲得しています。
尚、本作はヨーロッパで大ヒットしており、スウェーデン、ドイツで1位、ノルウェーで2位となっています。
Amazon.co.jp: Communique (Remastered): ダイアー・ストレイツ: 音楽