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「ロミオ＋ジュリエット」は、1997年公開のアメリカのラブロマンス映画です。原作はもちろんシェイクスピア。監督はバズ・ラーマン、脚本はバズ・ラーマンとクレイグ・ピアースが担当しています。
舞台監督でもあるバズ・ラーマンは、舞台を14世紀イタリアではなく現代のメキシコに設定、城を高層ビルに、衣装をゴシックではなくアロハシャツに、家同士の争いをマフィアの抗争に置き換えて現代によみがえらせました。美術監督をつとめた妻のキャサリン・マーティンはアカデミー美術賞にノミネートされています。
ロミオに当時22歳の、まだ「タイタニック」で超有名になる前のレオナルド・ディカプリオ、ジュリエットに当時16歳のクレア・デインズを配し、血なまぐさい抗争のなかでのピュアな出会いと悲劇を演じて好評を得ました。ディカプリオはこの役で第47回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しています。

ヴェローナ・ビーチでは、二大マフィアであるモンタギュー家とキャピュレット家が反目しあい、街を巻き込んでの銃撃戦を繰り返していた。キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込んだモンタギュー家のロミオは、一人娘のジュリエットに出会い、恋に落ちる。反目する家同士の娘と息子の恋愛は当然反対されるが・・・。

現代によみがえった「ロミオとジュリエット」なので、シェイクスピアの世界を想像していると軽く裏切られます。ですが争う家同士の男女が出会い、禁断の愛であるがゆえに悲劇となるストーリーは、時代がいつであろうと普遍的な物語なのだとわかります。パーティ会場の悪趣味なバスルームにある水槽を挟んで、出会い、見つめあう二人の美しさから目が離せません。ディカプリオのチョイ不良の、でもワルになり切れないせつない表情を、ぜひ見てほしいです。

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