聴いて欲しい!シンガー林田健司セレクション
楽曲提供者として裏に隠れてしまいがちな林田健司が自身で歌った作品について、スポットライトを当ててみたい。
自身が歌う曲はブラック・テイストを感じさせるファンキーなものが多い。
ロックをやっていた頃に自分の作る曲の『薄っぺらさ』を感じてしまい、その原因は『リズムが足りないんだ』と気付いた。そこで、ロックっぽさを残しながら踊れる感じを追求し、築きあげたスタイルであると語っている。
「なんかリズムとっちゃう」「なんか楽しくなっちゃう」、そういう人間を動かすようなものを目指しているとのこと。
林田健司いわく、一言で表現すると『腰にグッとくる感じ』。
セクシーなハイトーンヴォイス、こぶしを効かせる豊かな歌唱力と表現力を持ち、林田健司はヴォーカリストとしても間違いなく超一流である。
跳ねるグルーヴを書かせたら右に出るものはいない作曲能力や、女性ファンを魅了する秀でたルックスと合わせ、天は林田健司に二物どころか三物も四物も与えてしまった。
だが、その実力ほどに『歌手・林田健司』の知名度は高くない。
「作っても凄い、歌っても凄い。なのになぜメジャーな存在ではないのか」という疑問が林田健司を知る多くの人に共通する意見である。
多くのアーティストに楽曲を提供した経験から、『ヒットするかどうかはタイミングと運で決まる』と林田健司は答えている。
きっと、才能を与えすぎたことに気付いた音楽の神様がその『タイミングと運』だけを林田健司から奪っていったのではないかと、私は密かに思っている。
歌手・林田健司を堪能できるベストアルバム
林田健司、2000年以降の活動
林田健司の妻で歌手の"Candee"こと高尾のぞみが1998年に劇症肝炎で急逝。
このことがきっかけで、2000年に休養宣言。
2001年、シングル『imaがよければいいんじゃない?』で活動再開。
ソロとしての活動のほかに、ユニット『東京コール・プロジェクト』(Kwenji Hayashida名義)や、ラテンファンクバンド『eroticao』ボーカル(KJ de la noche en estrellas名義)としても活動。
2009年7月に作家デビュー20周年を記念し、他アーティストへの提供曲によるセルフ・カヴァー・アルバム『WORKS』をリリース。
【林田健司「RE-WORKS」収録曲】
※カッコ内はオリジナル歌唱アーティスト。
01. イッツ マイ ソウル (関ジャニ∞)
02. 強引Love (郷 ひろみ)
03. 青いイナズマ (SMAP)
04. 落花流水 (中森 明菜)
05. スタミナ (ブラック・ビスケッツ)
06. ビロードの闇 (KinKi Kids)
07. 泣かない指輪 (中山 美穂)
08. Get or Loose (AAA)
09. Sa ら Sa (藤井 隆)
10. 夏模様 (KinKi Kids)
林田健司流 東日本大震災復興支援歌プロジェクト『 みんなの音がさね 』
『みんなの音がさね』とは、林田健司が投げ掛けたメロディーを会場に集まったみんなと一緒に更なるメロディーや歌詞を重ね合わせ、一曲の作品として完成させて、被災者の方々に直後みんなの気持ちの込もった音を届け、音楽の力、LIVEなどで元気を届けたい!という「想い」から始まった復興支援プロジェクト。
みんなの音がさね Official website