Olivia Newton-John

Olivia Newton-John
オリビア・ニュートン・ジョンは、1948年9月26日にイギリスで生まれ、5歳の時に父親の仕事の関係でオーストラリアに移っています。17歳の時に出演したオーディション番組での優勝をきっかけに英国に戻り1966年にデビューしました。
オリビア・ニュートン・ジョンに下積みのイメージが持てませんが、売れるようになるまでクリフ・リチャードのバック・コーラスなどがしばらく続いています。
そして、1970年にヴァル・ゲスト監督による映画「オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー」で主演し注目されるようになります。
映画で主役に抜擢されたのは、やはりその美貌ゆえでしょうね。そのまま女優になってもよかったのはなないかと思ってしまうほどです。
翌1971年に念願のデビューシングル「イフ・ノット・フォー・ユー」が全米25位となり、幸先の良いスタートを切ることになります。
この曲は、ボブ・ディランのカバーですが、ディランとは違い透明感のあるさわやかな歌声がとても心地よいです。

イフ・ノット・フォー・ユー
Let Me Be There
オリビア・ニュートン・ジョンは今日までにシングル、アルバム共に数多く発表しており、ヒット曲もそれこそ星の数ほどあります。
美貌と美声の持ち主ですからそれも納得ですね。その彼女が軌道に乗り始めたのは1974年に発売されたシングル「レット・ミー・ビー・ゼア」が全米6位となったあたりからでしょう。アルバムのタイトル・チューンでもあります。

レット・ミー・ビー・ゼア
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If You Love Me, Let Me Know
1974年にアメリカとカナダのみで限定発売されたアルバム「If You Love Me, Let Me Know」が初の全米1位(カナダでも1位)となります。
内容的にはタイトル・チューンの「If You Love Me, Let Me Know(全米5位)」以外は全て既存曲となっています。
そしてついに収録曲の「愛の告白(I Honestly Love You)」がシングルとしてオリビア・ニュートン・ジョン初の全米1位を獲得しました。

イフ・ユー・ラブ・ミー、レット・ミー・ノウ
「愛の告白(I Honestly Love You)」は、第17回グラミー賞で「レコード・オブ・ザ・イヤー」と「最優秀女性ポップヴォーカルパフォーマンス賞」を獲得しています。
Have You Never Been Mellow
1975年発売のアルバム「そよ風の誘惑」も見事全米1位に輝き、シングル・カットされたタイトル・チューン「そよ風の誘惑」が「愛の告白」に続き2作連続で全米1位となり、日本においてもこの曲から一般に認知されるようになりました。
また、この曲によりグラミー賞の最優秀女性カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞にノミネートされています。

そよ風の誘惑
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Come on Over
1975年のアルバム「クリアリー・ラヴ 」の次作として発売されたのが、原題をまったく無視した邦題が素晴らしい1976年発売のアルバム「水のなかの妖精」です。
日本で大ヒットとなった「ジョリーン」を含み、「そよ風の誘惑」「クリアリー・ラヴ」と続いたアビイ・ロード・スタジオ録音の集大成といえる作品に仕上がっています。
Don't Stop Believin'
このアルバムも原題「Don't Stop Believin'」が「たそがれの恋」になっているわけですが、まったく問題ありません。ジャケットがあたかも「たそがれの恋」と語っているような1976年発売のアルバムです。
思わずジャケ買いしたくなります。

たそがれの恋
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Making a Good Thing Better
前作が全米30位、本作「きらめく光のように」が全米34位とチャート・アクションからすると若干寂しくもありますが、次作にはオリビア・ニュートン・ジョン最大のヒット・アルバム「グリース」が控えています。
そして、このあたりからそれまでのイメージを払拭していきます。続く80年代でのフィジカル路線へとイメージ・チェンジを図ることになるオリビア・ニュートン・ジョンにとって素朴でおしとやかなイメージを持った最後のアルバムといえます。

きらめく光のように
Grease
1978年、オリビア・ニュートン・ジョンはジョン・トラボルタと共にミュージカル映画「グリース」に主演します。高校生役というのは如何なものかとも思いますが、とてもキュートに演じており無条件で楽しめる映画に仕上がっています。
映画と共に全世界で大ヒットしたサウンド・トラックからは、ジョン・トラボルタとデュエットした「愛のデュエット(全米1位)」、アカデミー賞歌曲賞候補となった「愛すれど悲し(全米3位)」や「想い出のサマー・ナイツ(全米5位)」などが連続して大ヒットしています。

グリース
映画の楽しさが伝わってくるワクワクするナンバーですね。因みにジョン・トラボルタとは2012年に、約35年ぶりとなるデュエットアルバム「The Christmas」を発売しています。
セールス的にはオリビア・ニュートン=ジョンのピークはこれ以降80年代に入ってからになります。
そして、ペースを落としながらも90年代も2000年代にも充実した素晴らしい作品を発表し続けています。が、そのご紹介は次の機会に!