誰もが認める本物の“クイーン・オブ・ソウル”、アレサ・フランクリン

誰もが認める本物の“クイーン・オブ・ソウル”、アレサ・フランクリン

「素晴らしい」と何度言っても足りない、奇跡とさえ思えるアレサ・フランクリンの歌声。アメリカに留まらず世界各国にソウル・シンガーを名乗っているミュージシャンは星の数ほどいますが、“クイーン・オブ・ソウル”と名乗れるのはアレサ・フランクリンだけでしょう。


本作は大ヒット曲を2曲収録していますが、そのうちのひとつが全米8位となった「ナチュラル・ウーマン」で、この曲は、ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの夫婦と本作のプロデューサーのジェリー・ウェクスラーで共作しています。

キャロル・キングの曲をこんな風に歌えるんですね。上手い下手の問題ではない、歌に対する根本的なものが常人とはかけ離れているのでしょう。

さてもう一曲は、「チェイン・オブ・フールズ」です。グラミー賞では、最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス賞を受賞しています。作者はドン・コヴェイで、全米2位となっています。

Aretha Now

どことなく編集盤を感じさせるジャケット・デザインにタイトルですが、歴とした1968年発売のオリジナル・アルバム「アレサ・ナウ」です。
全米3位、全英6位とこれもまたヒットしています。まさに破竹の勢いですね。

アレサ・フランクリンのオリジナル曲「シンク」も先行シングルとして全米7位となっています。

1968年リリース

【収録曲】
1.シンク - "Think"
2.小さな願い - "I Say a Little Prayer"
3.シー・ソー - "See Saw"
4.ナイト・タイム・イズ・ザ・ライト・タイム - "Night Time Is the Right Time"
5.ユー・センド・ミー - "You Send Me" 
6.スウィート・スウィート・マン - "You're a Sweet Sweet Man"
7.アイ・テイク・ホワット・アイ・ウォント - "I Take What I Want" 
8.ハロ-・サンシャイン - "Hello Sunshine" 
9.ア・チェンジ - "A Change" 
10.行かないで - "I Can't See Myself Leaving You"

アレサ・ナウ

Soul '69

「アレサ・イン・パリス」というキャリア初のライブ・アルバムから半年後に発売となった「ソウル’69」。
アルバム・ジャケットを見ると、これもまたライブ・アルバムかと見紛うデザインですが、違います。アレサ・フランクリン60年代最後を飾るオリジナルのスタジオアルバムです。

ニューヨークの腕利きジャズミュージシャン達をバックに迎え、「ソウル’69」と言いつつもジャズボーカルアルバムといえそうなアルバムで、ニューヨークの夜を感じさせる都会的なサウンドになっています。

1969年リリース

【収録曲】
1. RAMBLIN’
2. TODAY I SING THE BL
3. RIVER’S INVITATION
4. PITIFUL
5. クレイジー・ヒー・コールズ・ミー
6. BRING IT ON HOME TO
7. TRACKS OF MY TEARS
8. If You Gotta Make A Fool Of Somebody
9. GENTLE ON MY MIND
10. SO LONG
11. I’LL NEVER BE FREE
12. ELUSIVE BUTTERFLY

ソウル'69

アレサ・フランクリンのアルバムはいつの時代のどのアルバムを聴いても素晴らしいものばかりではありますが、アトランティック・レコード時代、しかも60年代後半、これはもう最高も最高、全人類の宝と言ってもよいでしょう。

関連する投稿


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

WOWOWの配給で、映画『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』が10月17日(金)より日本初上映されることが決定しました。


【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

イギリスのヘヴィメタル・ミュージシャンとして知られるオジー・オズボーンさんが22日、亡くなっていたことが家族によって明らかとなりました。76歳でした。


英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

光文社より、イギリスのロックバンド「oasis(オアシス)」の公式インタビュー集「Supersonic: The Complete, Authorised and Uncut Interviews」の翻訳書籍『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』の発売が決定しました。


伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

4月24日に公開された、伝説のロックバンド「ピンク・フロイド」のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』の限定上映が全世界で大ヒットし、日本でもその熱狂を受け追加上映が決定しました。5月9日以降、全国の劇場で随時上映がスタートします。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。